NHK時代劇シリーズです
片腕の剣士の生き様を描いたというか、
武士の矜持と、それに殉じたというか、
言葉にすると陳腐化してしまう
非常に繊細なテーマを扱った作品でありました
大変に面白かった
背景は、忠臣蔵でありながら、
それを吉良方、赤穂方のいずれではなく、
二つを取り巻くというのか、まわりの空気から見せるような
非常に面白い視点のもので、
最終的に忠臣蔵というそれはツマでしかなかったわけですが、
真に悪いのは御公儀にあるという見方は
なるほどなと思わせるだけの説得力があった
そんなふうに作られたものでありました
忠臣蔵というものを生きたそれぞれは、
その戦いにどう思いをはせていたか、
そこに何を求めていたのかというのと、
数奇な運命によって、悲運にみまわれた剣士の人生が
今現在の視点からいえば、陳腐とも形容できそうな志に
どうやりくりをつけていったか、
そういうやりきれなさを、
武士の意地というものでごまかしたとまでは言わないが、
儚くて、脆いものだと十二分に
ドラマで説明してくれたという
なかなかによくできていたと、惚れ惚れであります
時代劇として、殺陣もそれなりには凝っておりまして、
高田馬場の決闘では、両手剣で縦横無尽と
まぁ、劇用の剣術ではありましたが、
結構な迫力というか、様々に切って、飛んでと
見て楽しいそれでありましたし
片手剣の見せ方について、抜き方に四苦八苦するさまを
あんなにいろいろ見せる必要なかろうと思うほど
試行錯誤する様を、物語の説明している最中にやらせるとか
さりげなく強引に殺陣を押し込んできたという感じがして
凄く好きでした
控えめに強欲というの大好きですね
悪目立ちせずとも、しっかりと個性を出したといった
そんな感がありました
あとは、台詞回しがいちいち時代劇というか、
時代小説のそれという感じで、好みが分かれるところと思いつつ
私には非常に心地よかった、
「お前は急須か!」「え?」「えーい、横から口を出すな!」
なんていう台詞回しは、なかなか出てこない
いや、出てきても今日日使わないだろうに
それをあえてやったのがすばらしい、凄くいい
そんな風に思う台詞がそちこちにあって
聞いていても小気味よかったのであります
多分、メイン層というか、もっと情愛というか
恋愛の部分がわかりやすいと食いつきもよかったんだろうなと
思ったり考えたりするんですが、
あの武士という意地それを見せつつ、
それは憐憫であるといった風情である以上、
あれ以上のなれあいはならず、また、あの
うわべだけともとれる、
中身が伴っていないとも思われる、
そんな感じが、逆に切なく強い思いのようでいて、
それを振り切るというラストについて
ぐっと息を呑んだというか、いいドラマだったと
ついつい手を叩いてしまったのでありますが、
死ぬということ、生きたというそれ
考えさせられるという題材は、
やっぱり時代劇だよなぁと
しみじみ、見たかったものを見られたことに喜ぶのでありました
ああいう、骨の太い時代劇がまた見たいですね
御鑓拝借が続いていくとして、こうなるんだろうかなと
思ったり願ったりするのであります
片腕の剣士の生き様を描いたというか、
武士の矜持と、それに殉じたというか、
言葉にすると陳腐化してしまう
非常に繊細なテーマを扱った作品でありました
大変に面白かった
背景は、忠臣蔵でありながら、
それを吉良方、赤穂方のいずれではなく、
二つを取り巻くというのか、まわりの空気から見せるような
非常に面白い視点のもので、
最終的に忠臣蔵というそれはツマでしかなかったわけですが、
真に悪いのは御公儀にあるという見方は
なるほどなと思わせるだけの説得力があった
そんなふうに作られたものでありました
忠臣蔵というものを生きたそれぞれは、
その戦いにどう思いをはせていたか、
そこに何を求めていたのかというのと、
数奇な運命によって、悲運にみまわれた剣士の人生が
今現在の視点からいえば、陳腐とも形容できそうな志に
どうやりくりをつけていったか、
そういうやりきれなさを、
武士の意地というものでごまかしたとまでは言わないが、
儚くて、脆いものだと十二分に
ドラマで説明してくれたという
なかなかによくできていたと、惚れ惚れであります
時代劇として、殺陣もそれなりには凝っておりまして、
高田馬場の決闘では、両手剣で縦横無尽と
まぁ、劇用の剣術ではありましたが、
結構な迫力というか、様々に切って、飛んでと
見て楽しいそれでありましたし
片手剣の見せ方について、抜き方に四苦八苦するさまを
あんなにいろいろ見せる必要なかろうと思うほど
試行錯誤する様を、物語の説明している最中にやらせるとか
さりげなく強引に殺陣を押し込んできたという感じがして
凄く好きでした
控えめに強欲というの大好きですね
悪目立ちせずとも、しっかりと個性を出したといった
そんな感がありました
あとは、台詞回しがいちいち時代劇というか、
時代小説のそれという感じで、好みが分かれるところと思いつつ
私には非常に心地よかった、
「お前は急須か!」「え?」「えーい、横から口を出すな!」
なんていう台詞回しは、なかなか出てこない
いや、出てきても今日日使わないだろうに
それをあえてやったのがすばらしい、凄くいい
そんな風に思う台詞がそちこちにあって
聞いていても小気味よかったのであります
多分、メイン層というか、もっと情愛というか
恋愛の部分がわかりやすいと食いつきもよかったんだろうなと
思ったり考えたりするんですが、
あの武士という意地それを見せつつ、
それは憐憫であるといった風情である以上、
あれ以上のなれあいはならず、また、あの
うわべだけともとれる、
中身が伴っていないとも思われる、
そんな感じが、逆に切なく強い思いのようでいて、
それを振り切るというラストについて
ぐっと息を呑んだというか、いいドラマだったと
ついつい手を叩いてしまったのでありますが、
死ぬということ、生きたというそれ
考えさせられるという題材は、
やっぱり時代劇だよなぁと
しみじみ、見たかったものを見られたことに喜ぶのでありました
ああいう、骨の太い時代劇がまた見たいですね
御鑓拝借が続いていくとして、こうなるんだろうかなと
思ったり願ったりするのであります