CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

論理トレーニング101題

2013-02-26 21:53:09 | 読書感想文とか読み物レビウー
論理トレーニング101題  著:野矢茂樹

本というよりも参考書に近い、
いやもっと、ドリルとかそういう内容にも
似た感じでありました
確かに余談を挟みながらの解説でありますが、
根本的には、論理というのを懇切丁寧に説明して
その仕組み、その使い方なんていうのを
構造から理解するといった
非常に優れた参考書でありました

最近話題の論理的思考というやつが
これで身につくかどうかしらなんて、
面白いことを思っていたわけでありますが、
今回手に取ったこの本に書いてあることは、
非常に面白くて、役立つかどうか、
そもそも世の中がたたえている論理的というのと近似してるのか
ちょっと、学術にすぎて違うんじゃないかと
思ったりもするほどしっかりした本でありまして
例題と、その解説を読みながら
子供のようにといったらいいんでしょうか、
なんか、解く喜びみたいなのに浸れたのであります
国語の問題に近いといっていいんだろうか
そうか、そもそも、国語って、ロジックのそれだったのか

そんなわけで、文章の構造を理解して、
書かれている真の意味を理解する
また、その意味に対して、どう接するかという部分
ここが論理なんでありましょう
立論と異論、批判というきわめて重要なことも
しっかりとカバーされていたのであります
この最後の部分が、一番足らないところだなと
「立論について質問を考えろ」という問題が
新鮮というか、なかなかできないものでありまして
本当の意味で、文章から意図や意味を理解する
それを改めてつきつけられる
非常に楽しい時間を過ごせたのでありましたとさ

実際のところ、論理的思考というのは
訓練次第なんでありましょうと余談で思うのですが、
こういうのをたくさん続けることで、
少しずつ身について、考え方がわかってくるというか
算数の練習と一緒だなとも思うのでありました
そう、練習さえすれば、解き方やなんかは
全て出来上がっているのでありますね
こう解けない文章が、つまるところの悪文であって
わざとかもしれないとか
あれこれ思わされたりするのであります

まぁ、とっとと、ディベートの本でも買ったらどうかと
自分でも思うのであります