完訳 水滸伝 作:吉川 幸次郎, 清水 茂
昨年3ヶ月くらいかけて、全10巻を読み終えていました
レビウに困るといってしまっていいのか、
この物語そのものについて、
この本について、
水滸伝というものについて
などなど、あれこれと書きたいというか
テーマやら、角度やらがたくさん出てきて
こいつはへっぽこ感想とはいえ、
難行になるなと思ったりしていたら、あっという間に時間が経って
ちゃんと読んだ内容もあやふやになってきたので
とりあえず、今感じているところを
つらっと書いておこうというメモであります
前置きが長くなりましたが、
内容は、宋の時代に好漢と呼ばれる無頼の輩が集まって、
一旗あげるというお話なのでありますが、
宋江という好漢が主役でありまして、
立派な武家だったんだが、ひょんなことから女に騙されてというか、
困ったことになって、そのまま追われる身になって
その後、そういう感じで困ったことになる好漢が
続々と出てきて、なんだかんだ出会って、集まっていくという具合なんだけども
これを現代の身分で読んでいると、まぁ衝撃的でありまして
この思想というのか、これを痛快といってしまう感じが、
独特といっていいのか、なんといっていいのか
ともかく衝撃を受けたのでありました
正義や道徳というものについて、
法治ではないそれがまかり通る凄まじさが
まぁ、見事というか、ありありあって
これを喝采快哉とするのが正しいのか、どうなんだろうか
大変考えさせられたのであります
面白いのは間違いないんだが、これは幼少期に読まなくて
よかったのかもしれないとも感じるのである
抽象的というか、正体を書いてないで思いばっかり書いていく
いけない手で進めておりますが、ともかく
驚いたのでありました
いくつも面白いエピソードや、かっこいい男たちがいたので
それぞれ書いていきたいとも思うのですが
とりあえず箇条書きにしておくと
・黒旋風 李逵という存在
もっとも衝撃的だったのであります
宋江の一番の信奉者といっても差し支えないような男だったけども、
人殺しを呼吸するのと同じ程度でやってのける恐ろしさが
ある種コミカルに描かれているのが凄いんだが
一番凄いのは、彼の存在は天が世の中に増えるよろしくない人間を殺すために遣わしたなんていう
天殺星をしょっている、これによって、存在が許されているということが
まぁ衝撃的すぎたのであります
彼だけで、一本レビウというか、水滸伝に関する様々なことが書けると感じたのである
・しびれ薬で捕まえた人間を食べる
これも随所に出てきたというか、主役の宋江ですらも
食べられ損ねるというあたりがまたまた衝撃でありました
当時の中国では当たり前だったんだろうか、そうなんだろうなと
恐ろしさを覚えたのでありますが、この物語の成立自体は
宋の時代よりもさらに下がった頃だったはずだから、
その時点でも中国ではこれが行われていたんじゃなかろうかと思うと
戦慄もきわまるのでありました
もっとも、この手の描写は三国志演義でも見た記憶があるので
まぁ一般的なことなんだろうと思うんだが凄いんだな
味方になる女好漢も、料理屋という看板しょいながら、人殺して食べてたから
なんともいえぬと感じるのである
・滅びる
ネタバレかよという具合だけども
最終的な滅びの描写というか、物語の結末が結構意外なのでありました
そうか、そんなことになってしまうのかと
あっけにとられるでもないけど、この哀しさが魅力的でもあるんだが
三国志演義も考えてみると同じテイストかと思えば
この物語の調子が、魅力のひとつであると感じたのであります
このほか、
出てくる女が悪女と売女ばっかりだとか、
それはそうと扈三娘がいい女過ぎるだとか、
史進と楊志の死に様が酷すぎるだとか
もう、凄いあれこれ語りたい気持ちでいっぱいなのでありますが
とりあえず今はここまでとして、男として一度は読んで損はない物語だと
思ったままに記しておくのであります
昨年3ヶ月くらいかけて、全10巻を読み終えていました
レビウに困るといってしまっていいのか、
この物語そのものについて、
この本について、
水滸伝というものについて
などなど、あれこれと書きたいというか
テーマやら、角度やらがたくさん出てきて
こいつはへっぽこ感想とはいえ、
難行になるなと思ったりしていたら、あっという間に時間が経って
ちゃんと読んだ内容もあやふやになってきたので
とりあえず、今感じているところを
つらっと書いておこうというメモであります
前置きが長くなりましたが、
内容は、宋の時代に好漢と呼ばれる無頼の輩が集まって、
一旗あげるというお話なのでありますが、
宋江という好漢が主役でありまして、
立派な武家だったんだが、ひょんなことから女に騙されてというか、
困ったことになって、そのまま追われる身になって
その後、そういう感じで困ったことになる好漢が
続々と出てきて、なんだかんだ出会って、集まっていくという具合なんだけども
これを現代の身分で読んでいると、まぁ衝撃的でありまして
この思想というのか、これを痛快といってしまう感じが、
独特といっていいのか、なんといっていいのか
ともかく衝撃を受けたのでありました
正義や道徳というものについて、
法治ではないそれがまかり通る凄まじさが
まぁ、見事というか、ありありあって
これを喝采快哉とするのが正しいのか、どうなんだろうか
大変考えさせられたのであります
面白いのは間違いないんだが、これは幼少期に読まなくて
よかったのかもしれないとも感じるのである
抽象的というか、正体を書いてないで思いばっかり書いていく
いけない手で進めておりますが、ともかく
驚いたのでありました
いくつも面白いエピソードや、かっこいい男たちがいたので
それぞれ書いていきたいとも思うのですが
とりあえず箇条書きにしておくと
・黒旋風 李逵という存在
もっとも衝撃的だったのであります
宋江の一番の信奉者といっても差し支えないような男だったけども、
人殺しを呼吸するのと同じ程度でやってのける恐ろしさが
ある種コミカルに描かれているのが凄いんだが
一番凄いのは、彼の存在は天が世の中に増えるよろしくない人間を殺すために遣わしたなんていう
天殺星をしょっている、これによって、存在が許されているということが
まぁ衝撃的すぎたのであります
彼だけで、一本レビウというか、水滸伝に関する様々なことが書けると感じたのである
・しびれ薬で捕まえた人間を食べる
これも随所に出てきたというか、主役の宋江ですらも
食べられ損ねるというあたりがまたまた衝撃でありました
当時の中国では当たり前だったんだろうか、そうなんだろうなと
恐ろしさを覚えたのでありますが、この物語の成立自体は
宋の時代よりもさらに下がった頃だったはずだから、
その時点でも中国ではこれが行われていたんじゃなかろうかと思うと
戦慄もきわまるのでありました
もっとも、この手の描写は三国志演義でも見た記憶があるので
まぁ一般的なことなんだろうと思うんだが凄いんだな
味方になる女好漢も、料理屋という看板しょいながら、人殺して食べてたから
なんともいえぬと感じるのである
・滅びる
ネタバレかよという具合だけども
最終的な滅びの描写というか、物語の結末が結構意外なのでありました
そうか、そんなことになってしまうのかと
あっけにとられるでもないけど、この哀しさが魅力的でもあるんだが
三国志演義も考えてみると同じテイストかと思えば
この物語の調子が、魅力のひとつであると感じたのであります
このほか、
出てくる女が悪女と売女ばっかりだとか、
それはそうと扈三娘がいい女過ぎるだとか、
史進と楊志の死に様が酷すぎるだとか
もう、凄いあれこれ語りたい気持ちでいっぱいなのでありますが
とりあえず今はここまでとして、男として一度は読んで損はない物語だと
思ったままに記しておくのであります