一人称単数 作:村上春樹
短編集でした
相変わらずふわっとしたというか、村上春樹らしい
そういう文章だったと思うところ
大変個人的な感想だけども、あまりにもふわっとしてて
読んでいて滑っていくというか、頭に入ってこないことがあって
なかなか難儀したのでありました
よくよく思い返してみると、氏の作品はすべてそうだな
私には合わないということなのかもしれない
と、そんなネガティブなことを書いておきつつも、
しっかりと読んで、面白かったと思うところは多々ありまして、
SFめいた謎の展開が多かったり、私小説なのか?といった内容だったり
あれこれが楽しいのであります
特に、中心が多数あり周の存在しない円の話、
元ガールフレンドの兄との顛末、品川猿という名前を奪うものの物語、
これらが印象的で面白かったのでありました
どの短編も、このシーンだけはと、いきなり鮮烈に思い描けるようなところがあって、
そんなのがとても楽しいと思えるのだが
そこにいたるまで、ないしは、その物語全体の印象がぼんやりしてて
結局なんだったかわからないというのが多いと思うのであります
実際先にあげたよかった点も、タイトルはまったく覚えてないんだが、
そのシーンだけ、ガールフレンドの兄に朗読をしてあげたという不思議なシーンやら、
概念でもないけど、言葉遊びめいた不可思議が描かれているところが
結構好きだと思えてならないんだが、物語全体で何があったかというと
よくわからんという具合でありました
表題作もそんな按配で、物語としてはそういうこと
たまにある気がするなとも思ったり、考えたりするんだけども、
その悪意のようなものの発露はまざまざ読み取れるんだが
その物語全体で何があったか
それはつかめないのでありました
短編集なのに、しっかり読まないと感想を浮かべられない
面白くないわけじゃなくて、ただ、自分が理解できてないと
改めて思わされたりする小説ばかりでありました
短編集でした
相変わらずふわっとしたというか、村上春樹らしい
そういう文章だったと思うところ
大変個人的な感想だけども、あまりにもふわっとしてて
読んでいて滑っていくというか、頭に入ってこないことがあって
なかなか難儀したのでありました
よくよく思い返してみると、氏の作品はすべてそうだな
私には合わないということなのかもしれない
と、そんなネガティブなことを書いておきつつも、
しっかりと読んで、面白かったと思うところは多々ありまして、
SFめいた謎の展開が多かったり、私小説なのか?といった内容だったり
あれこれが楽しいのであります
特に、中心が多数あり周の存在しない円の話、
元ガールフレンドの兄との顛末、品川猿という名前を奪うものの物語、
これらが印象的で面白かったのでありました
どの短編も、このシーンだけはと、いきなり鮮烈に思い描けるようなところがあって、
そんなのがとても楽しいと思えるのだが
そこにいたるまで、ないしは、その物語全体の印象がぼんやりしてて
結局なんだったかわからないというのが多いと思うのであります
実際先にあげたよかった点も、タイトルはまったく覚えてないんだが、
そのシーンだけ、ガールフレンドの兄に朗読をしてあげたという不思議なシーンやら、
概念でもないけど、言葉遊びめいた不可思議が描かれているところが
結構好きだと思えてならないんだが、物語全体で何があったかというと
よくわからんという具合でありました
表題作もそんな按配で、物語としてはそういうこと
たまにある気がするなとも思ったり、考えたりするんだけども、
その悪意のようなものの発露はまざまざ読み取れるんだが
その物語全体で何があったか
それはつかめないのでありました
短編集なのに、しっかり読まないと感想を浮かべられない
面白くないわけじゃなくて、ただ、自分が理解できてないと
改めて思わされたりする小説ばかりでありました