小説8050 作:林真理子
80歳の親が50歳のひきこもり息子を養っている
そんなことが事件というか、問題として取りざたされている昨今、
その予備軍の親子の葛藤というか、動向を描いた小説でありました
まだ、二十歳そこそこだけども、引きこもりを8年くらい続けていて
改善する見込みがない、
その状況に右往左往でもないが、悪戦苦闘する両親、家族の物語として
なかなか辛い内容でありました
最終的には、そんな話になるのかと
ひきこもりの原因となった事件の解明、究明へと誘われていくんだが
実際ひきこもりになる原因というのは、
千差万別だろうし、こういうタイプもいるのかもしれないし
これはまだ、マシなほうなんだろうかと考えてしまったりする
両親がいるから、甘えて、ひきこもりという状態に満足している
その状態を作った親が悪いのか、
もっと何か別の問題があるのか
そういう葛藤も描かれているんだけども、このケースというか
物語の親子については、割とわかりやすい原因と解決が見てとれて
重いテーマながら、どこか安心して読めたのであります
いや、実際は、結構というか、相当ハラハラしながら読んだんだが、
こんなうまいこといくものかという感じでもあり、
さりとて、そこが問題ではないという話でもあり
ひきこもり問題を扱いつつも、
もっと大きなというか、「学校におけるいじめ」という問題を
どう捉えるべきか、どう裁かれているかといったことが
もうひとつのテーマになっていて、こっちがなかなか不快度も高いし
難儀な問題でありました
ひきこもりを打破することがビジネスとして成立している世界というのも
この世の中には五万とあるらしく、なかなか衝撃的だなと
効くかどうかもわからんことに何百万もかけないといけないとか
結構衝撃的な暴露もあったわけだけど
どうしたらいいか、困った問題だなと思うばかりでありました
こうなったのは母親がなんていう論調もまた、
それに輪をかけて悪くしているというか、
家族というものの在り方に疑問を呈してもいるようで
考えるほどに暗いと思ってしまったのである
結局、そういう無理のある家族が作られたことが
ひきこもりを作っているということも否めないのか、
そういう問題ではないのか、よくわからんのだが
とりあえずこの物語だけは、希望をもって終わるのでよしといった具合である
ひきこもってはいないけども、結婚もしない子供を持つ親というのは
辛いものがあるんだろうと、他人ごとのように書いてしまうが
自分が、両親にそれを強いていると思うと
なんとも、辛いと思う小説であった、いや、そんな話じゃないんだけどもさ
80歳の親が50歳のひきこもり息子を養っている
そんなことが事件というか、問題として取りざたされている昨今、
その予備軍の親子の葛藤というか、動向を描いた小説でありました
まだ、二十歳そこそこだけども、引きこもりを8年くらい続けていて
改善する見込みがない、
その状況に右往左往でもないが、悪戦苦闘する両親、家族の物語として
なかなか辛い内容でありました
最終的には、そんな話になるのかと
ひきこもりの原因となった事件の解明、究明へと誘われていくんだが
実際ひきこもりになる原因というのは、
千差万別だろうし、こういうタイプもいるのかもしれないし
これはまだ、マシなほうなんだろうかと考えてしまったりする
両親がいるから、甘えて、ひきこもりという状態に満足している
その状態を作った親が悪いのか、
もっと何か別の問題があるのか
そういう葛藤も描かれているんだけども、このケースというか
物語の親子については、割とわかりやすい原因と解決が見てとれて
重いテーマながら、どこか安心して読めたのであります
いや、実際は、結構というか、相当ハラハラしながら読んだんだが、
こんなうまいこといくものかという感じでもあり、
さりとて、そこが問題ではないという話でもあり
ひきこもり問題を扱いつつも、
もっと大きなというか、「学校におけるいじめ」という問題を
どう捉えるべきか、どう裁かれているかといったことが
もうひとつのテーマになっていて、こっちがなかなか不快度も高いし
難儀な問題でありました
ひきこもりを打破することがビジネスとして成立している世界というのも
この世の中には五万とあるらしく、なかなか衝撃的だなと
効くかどうかもわからんことに何百万もかけないといけないとか
結構衝撃的な暴露もあったわけだけど
どうしたらいいか、困った問題だなと思うばかりでありました
こうなったのは母親がなんていう論調もまた、
それに輪をかけて悪くしているというか、
家族というものの在り方に疑問を呈してもいるようで
考えるほどに暗いと思ってしまったのである
結局、そういう無理のある家族が作られたことが
ひきこもりを作っているということも否めないのか、
そういう問題ではないのか、よくわからんのだが
とりあえずこの物語だけは、希望をもって終わるのでよしといった具合である
ひきこもってはいないけども、結婚もしない子供を持つ親というのは
辛いものがあるんだろうと、他人ごとのように書いてしまうが
自分が、両親にそれを強いていると思うと
なんとも、辛いと思う小説であった、いや、そんな話じゃないんだけどもさ