殺人は癖になる 作:アガサ・クリスティー
古典といったら怒られてしまいそうだけども、
あんまり読んだことなかったので、楽しみにして読んだのでありました
読んでみれば、ポワロの一遍で、遠くイラクで起きた事件を通りすがりにさっそうと解決すると
そんなお話だったんだが、相棒がヘイスティングスではなく、
その場にたまたま居合わせた看護婦で、その人の語りによって進むという
大変面白い小説でありました
2003年の新版だからか、大変読みやすくて、さくさくと進む物語を
よどみなく楽しめて、すごくよかったのでありました
遺跡発掘にきている調査団の団長の奥方の世話をするため、
看護婦が必要ということで、ヒロインが呼ばれるわけだが、
その調査団が、なんとなく妙な雰囲気で、不思議に思っていると
殺人事件が発生して…といった感じなのでありまして、
物語のはしばしから、どこかおかしいという雰囲気を漂わせている中の凶行に
犯人はどうやら調査団員の誰かではないかという話になって、
その険悪さでもないが、妙な雰囲気の正体とともに、
被害者との関係が、様々明らかになっていくというあたりが非常に面白かったのでありました
ポワロはさらっと登場して、上記のような状態を
ぱぱっとインタビューして整えてしまい、あっという間に解決してしまうので
なんというか、神業としか思われないそれなんだが、
その話術と推理が本当によどみなくて、実際そうなのか、
そんなこと気づくかなと思わせる間もなく、理路整然と解決する姿を
そう、一同を集めての推理披露がという
素晴らしくトラディショナルな出来栄えで、ほれぼれしたのでありました
なんとなく、犯人はこれっぽいなというのが、珍しく当たったのが嬉しかったんだが
まぁ、動機はさておき、トリックの方は全然わかってなかったので、
ただ雰囲気で当てただけなんだけども、そのけむに巻くでもない
よくある、もう一つの事件とも呼ぶべき、関係のない異分子も入っているというところが
なかなか面白くよかったと思うのでありました
怪しそうな動きをする人物がいるんだが、その理由づけがなるほどと
そういう話なんだと感心したのである
ともあれ、最終的には痴情の縺れでもないが、男女のそれこれの顛末であるというのが
いかにもお決まりといった感じで据わってて、実によかったと思うのでありました
思ったよりも楽しく読めたので、別のも読もうかと考えてしまうのである
噂に名高い、アクロイド殺しを読んでみたいかな
あと、何気に本作の邦題が優れていると思ったのである
原題はMurder In Mesopotamiaという雰囲気のないタイトルなのに
「殺人は癖になる」というのがいいなと感じたんだが、
この本だけたまたまそうなっているそうで、こういうの好きだなと思うのである
Murder becomes a habitsくらいか、どうだろうかと思ったんだが違うっぽいな
もしかすると、「殺人は二度起きる」とか、「繰り返される」とかそんな意味の文なのかしらと思ったりするんだが
いずれにせよ、いい訳だと思ったのである
古典といったら怒られてしまいそうだけども、
あんまり読んだことなかったので、楽しみにして読んだのでありました
読んでみれば、ポワロの一遍で、遠くイラクで起きた事件を通りすがりにさっそうと解決すると
そんなお話だったんだが、相棒がヘイスティングスではなく、
その場にたまたま居合わせた看護婦で、その人の語りによって進むという
大変面白い小説でありました
2003年の新版だからか、大変読みやすくて、さくさくと進む物語を
よどみなく楽しめて、すごくよかったのでありました
遺跡発掘にきている調査団の団長の奥方の世話をするため、
看護婦が必要ということで、ヒロインが呼ばれるわけだが、
その調査団が、なんとなく妙な雰囲気で、不思議に思っていると
殺人事件が発生して…といった感じなのでありまして、
物語のはしばしから、どこかおかしいという雰囲気を漂わせている中の凶行に
犯人はどうやら調査団員の誰かではないかという話になって、
その険悪さでもないが、妙な雰囲気の正体とともに、
被害者との関係が、様々明らかになっていくというあたりが非常に面白かったのでありました
ポワロはさらっと登場して、上記のような状態を
ぱぱっとインタビューして整えてしまい、あっという間に解決してしまうので
なんというか、神業としか思われないそれなんだが、
その話術と推理が本当によどみなくて、実際そうなのか、
そんなこと気づくかなと思わせる間もなく、理路整然と解決する姿を
そう、一同を集めての推理披露がという
素晴らしくトラディショナルな出来栄えで、ほれぼれしたのでありました
なんとなく、犯人はこれっぽいなというのが、珍しく当たったのが嬉しかったんだが
まぁ、動機はさておき、トリックの方は全然わかってなかったので、
ただ雰囲気で当てただけなんだけども、そのけむに巻くでもない
よくある、もう一つの事件とも呼ぶべき、関係のない異分子も入っているというところが
なかなか面白くよかったと思うのでありました
怪しそうな動きをする人物がいるんだが、その理由づけがなるほどと
そういう話なんだと感心したのである
ともあれ、最終的には痴情の縺れでもないが、男女のそれこれの顛末であるというのが
いかにもお決まりといった感じで据わってて、実によかったと思うのでありました
思ったよりも楽しく読めたので、別のも読もうかと考えてしまうのである
噂に名高い、アクロイド殺しを読んでみたいかな
あと、何気に本作の邦題が優れていると思ったのである
原題はMurder In Mesopotamiaという雰囲気のないタイトルなのに
「殺人は癖になる」というのがいいなと感じたんだが、
この本だけたまたまそうなっているそうで、こういうの好きだなと思うのである
Murder becomes a habitsくらいか、どうだろうかと思ったんだが違うっぽいな
もしかすると、「殺人は二度起きる」とか、「繰り返される」とかそんな意味の文なのかしらと思ったりするんだが
いずれにせよ、いい訳だと思ったのである