CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

国家論

2005-05-24 00:03:47 | 読書感想文とか読み物レビウー
やっと読み終わった
いや、読み終わったのはもう一ヶ月くらい前な気がする
何回読んでも意味わかんねぇから、3回も読み直した
俺の読解力の低下が非常に危ぶまれるところであります

さて、というわけでスピノザの国家論
無事読み終えました
多分、先に君主論を読んでいたせいで
あれくらい分かり易くて、そしてオモロいもんだと
勝手に思ってたから、たらたら読み流してしまい
ちっとも意味わかんなかったというか
のっけからの神がどうしたとか、自然権がどうしたとか
哲学的要素から入られたのがダメだったんだろう
哲学なんてだいきらいよ

というわけで、そういう要素ありきの内容かと言うと
そうでもなく
スピノザという人がどうやら晩年にしたためて
なんと書いてる途中でくたばったらしく
一番好いところで終わってる
おいおい、夏目漱石じゃねぇんだから中途なことは
すんじゃねぇよと、思ったりなんだったりしながら読む本です

まず、最初は人間てのは
基本的に悪いことしかしないけど、それは生きてる以上仕方ねぇよ?
って話を自然権という言葉で説明しております
自然とそうするもので、そうやってできる範囲内のことは
全て自分の意志の下でやってるから、それはそいつに許された権利だ
そんな具合です

で、そんなのばっかが集まると大喧嘩になって大変なんですが
人間は群れると国家を形成したがりますという具合
じゃぁ、国家ってなに?それはね
法律でがんじがらめにされた、理性的な統一精神だよだよ?

既にこれを書いている私が混乱を究めておりますが
ともかくそういう具合

つまり、国家というのは一種人間のようなもので
複数の人間の精神があたかも一つの共有した意識を持った集合体
それが国家である
そんな具合であります、じゃぁ、その国家ってのは
人間における自然権はどうなるの?
それはね、国家を司る最高権力というのがあってね

という具合で、今度はその権力がどこまで及ぶかとかを
ちまちまくどくど、あーでもねぇ、こーでもねぇ
しかしここで、こういうツッコミが入るかもしれない
だけど俺はこう答えるね、黙れお前

以上、国家論の論述形式をかいつまんで書いてみましたが
ともかく、国家ってのを定義づけるために
色々自分で質問を用意して、それに答えて
反論とかも想定して、それへの返答も作る
大学入学の時に勉強した、小論文の書き方そのまんまなのですが
なるほど、大変勉強になりました
こういう書き方をすれば、正しい論文になるわけであります(違う)

で、国家論自体は何を言っていたかというと
君主国家と貴族国家という体制について
こういうのが理想っぽいし、しかも現実的だよという例をいくつか挙げる
そういうことをしております
そして、君主国家<貴族国家<民主国家の順番でステキ度合いが高いんだが
それらを叶えるにはなかなか難しい
議会とか、その議会を監視する役だとか、またその監視する役を監視する市民だとか
様々な人の目による拘束を用いることで
結局、みんなの為になることをしないと罰を受ける
そういう法律を作って国家を形成したら万事okですよ

そんなことが書いてあったように
私には読めました
この本を読んで、なるほどと思ったのは
空想論のことを「キマイラ」と呼ぶということ
ああ、モーニングで連載していたアレは、このことだったんだと
しみじみ感動

あとは、あれだ
衆議院と参議院と、いわゆる現状の民主主義?なのか
日本の体制については、おおよそこれで説明ができるのかと
中学生くらいで読まなくてはならないのではないかと
感じたのでありました

20代後半の大卒男子の読解力なんざ
この程度ですよという、イケナイ見本になった気がしますが
理屈っぽくなりたい方は読んでみましょう


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