CLASS3103 三十三組

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【読書】考えすぎた人 お笑い哲学者列伝

2013-12-31 22:32:06 | 読書感想文とか読み物レビウー
考えすぎた人 お笑い哲学者列伝  著:清水義範

年の暮に何を読んでいるのかと
自分でも思ってしまいますが
今年は、哲学関係の本を良く読んだ
もうちょっと、ちゃんと哲学を勉強してはどうだろうかなと
思ったり考えたりしながら読んだのであります
てっきり、面白い哲学者紹介本だと思ったら
ちょっと違うテイストでして、
作者がいちから勉強した哲学について
できるかぎりわかりやすく、面白く読みくだしたような
そういう本でありました
本人が小説だとうたっておられましたので、
個人的には、読み物本という具合なんですが
小説のカテゴリであります

作者の人が、さほどに哲学的な素養がないと
言い切っているといってはあれですが、
勉強しながら書いたというだけあってか、
古代哲学の人々のそれは、わかりやすくて面白い
それに、いろいろと逸話を拾っているというのが
よくよくわかる感じでありましたが、
近代といたらいいのか、ハイデッガー、サルトルあたりの話は
理解できていないということが理解できるといった
そんな具合でありまして、なんといったらいいか
そうだよな、哲学ってそういうものだよなと
改めて思い知らされたのでありました

そんなわけで、序盤のほうしかわからなかったというか
理解ったと言っていいのかどうかも、
怪しいそれこれでありましたが、
なかなか面白くて、哲学のさら読みといいますか
入門的には、素敵じゃないかしらと
前に読んだ本もそんなことを思ったような
そういうことを考えさせられるのであります

とりあえず、マルクスという人は、なんといったらいいか
失敗といっていいのか、そうでもないのかと
そんな話だよねのくだりが、一番面白い本でありました
ちゃんと勉強しないと、その本質は理解できないのでしょうが
20世紀を使った、壮大な実験であった共産主義という考え方は
頭の悪いわたしでも、面白いというか、
平たくいうところの、中二病を刺激される言葉であると
ひしひし感じ入ったのであります

ま、それはそれとして、奇天烈というか
なかなか大変な人がいっぱいいたんだなという中で、
文体をまねたというウィトゲンシュタインの方法は
目を開かれる思いでありました
いや、書いてある意味はわからないけども、
章だてて、版数管理するという、
ドキュメントの元祖のようなそれは面白いかぎりでありました

では、良いお年を


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