CLASS3103 三十三組

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【読書】この世で一番おもしろいマクロ経済学――みんながもっと豊かになれるかもしれない16講

2014-07-15 20:33:46 | 読書感想文とか読み物レビウー
この世で一番おもしろいマクロ経済学――みんながもっと豊かになれるかもしれない16講  著:ヨラム・バウマン

ミクロ経済学が面白かったので、
続編が出ていると聞き及び無事読むことができました
前回より、さらに解りやすくなっていたというか、
さらりと、経済学を撫でられるような
ステキな本でありました

長期的には、経済は上向く
この是の下に、かくやかくやとあれこれ繰り広げられる
経済対策だとか、財政出動だとか、政策対話だとか
そういうものの根本にある考え方
それを記した内容でありました
実際、マクロ経済学はおろか、
経済学をちゃんとわきまえていない分際ですので、
ちゃんと読みきれているとは
到底想いませんが、それでも、
何かしら、世の中に対してわかったような気になれる
そういう本でありました

極大というでもないですが、
なまえのとおり、マクロという大きな見方をすると
その算出されるというか、導出される答えは、
理にかなっているかのように思えてしまう、
これはなかなか興味深い話しであります、
ぽんぽんとノーベル賞が出ているのも
なるほどなと思わされる
そんな感じでありました

この本によれば、理論が古くからあまりブレがなく、
さりとて、そのブレがないままに、
失敗して、それを教訓としながら進んできたようで、
なんというか、欠点は相変わらず克服できていないが、
昔よりははるかによくなっているし、
他の急進的なものよりも、
ブレがないだけに、信頼がおけますよと
いえるかどうかは、わかりませんが、
そんな按配で、まだまだ発展途上、たぶんこれから先もずっと
という具合の学問で、なんとも
頼りないのか、頼れるのかわからない
そんな印象を持ったのであります

とはいえ、現在というか、私ですら、
いくつか見てきたような経済の流れ、
この本のいう、一時的な不況なんかを考えると
この理論に基づいてやりぬいた人がいなくて、
そして、いないからこそ失敗しているんだろうか、
それとは関係ないことないか、などと、
なかなか深みにはまりそうな、面白い議論を包括しており
大変、簡単に読めるわりには
内容の深い本であったと、感心しているのでありました
よかった


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