Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

Campagnolo ロードハブ グリスアップ

2009-03-28 00:08:11 | 自転車整備 ハブ
さてさて今日のお仕事は ハブのメンテナンスをしましょう
と言っても使わず置いてあるハブなんですが・・




カンパレコード ロード用ラージフランジハブ 120mm巾 28穴のデッドストックです
Campagnoloのロードハブでラージの28穴は少ないのじゃないかな
最近の新しいハブはスモールが多くなりましたが やはり良いホイールを組もうと思えば
ラージハブの方に部が有ると思いますよ






グリスが結構固くなっていました カンパ独特のヌメリ感が無くなっていたので
グリスの交換をする事にしました
この手のアンティーク部品はオリジナルが良いなんて 触らずに死蔵させる人も居ますが
部品として産まれてきた以上 最高の状態にしてあげましょう






いつもの様に洗い油(ガソリン)で清掃、脱脂をします
洗い油に浸けブラシで洗い汚れが落ちる瞬間が好きです 
綺麗になって行く~なんて(笑)




カンパのハブは ロックナットの裏に年号が刻んで有ります これは1974年の製造ですね
確かこの直ぐ後くらいに クイックレバーが曲がった物がリリースされました






バラ玉を玉受けに入れるのは グリスの粘度を利用すれば落ちる事も無く簡単に入れれます
しかし Microlonのルブリカントは粘度が低く玉がポロポロ落ちます 最初は苦労しました
でも最近はグリスなしでボールを入れれる様になりました もう怖い物無しだ!(笑)
今回もハブを組む前にメタルトリートメントで事前処理をしてあります




玉当りの調整は何回しても神経を集中する作業です
ガタが出る手前のギリギリの一点 終われば思わずふ~なんてため息が出ます






調整が終われば 磨いて磨いて磨いて(何時まで磨くんだ 笑)
カンパ特有のこの深い艶も大好きです 角が無い綺麗な姿ですよね






この直レバーはこの時代が最後です この後レバーが湾曲した物に代わります
湾曲したレバーは発売当初 我々はピスト用レバーって呼んでいました
実際に海外の選手がそのレバーをピストに使っている写真を見た記憶も有ります
でもピストにクイックレバーは無いでしょ・・

コニカルナットも直レバーはこの臼型ですが 曲レバーでは鼓型になります
自転車に組んで綺麗なのは やっぱり直レバーですよね






ちなみに曲レバーはコレ
私的にはオールドカンパと呼べるのは 直レバーまでかな?


コメント (3)
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