Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ロード ブレーキシュー 交換と調整方法

2010-07-10 21:17:47 | 自転車組立の 全てが解る
前回、自分好みに少し手を加えた 自転車のブレーキホルダー
今回はブレーキシューセットの交換から調整までの作業を進めます 
昔はする事が無かったトーインの調整もやってみましょう
この作業は結構手間が掛かりますが 簡単な方法もご紹介






前回シューホルダーを自家塗装した シマノ ULTEGRA BR-6700 用の
ブレーキシューセット




LATIDO ラティードのロードレーサー ブレーキの調子が悪い訳では
有りませんがブレーキシューの交換をしてやりましょう






この自転車に使っているブレーキはデュラの 7400系 ブレーキシューは
傷んだゴムをペーパーで調整しかなり残り少なくなっています




フロントから始めます ブレーキワイヤーを緩め ブレーキを
解放します 使う工具は 5ミリのアーレンキー








ブレーキゴムを取り外します ここも使う工具は同じ






取り外したブレーキシューセット この自転車を組み立てる時
ゴムの表面は綺麗に調整し その後 7~80キロ走行しました

このゴムの調整作業はこちら 
【 ブレーキゴム 整形・面出し 】






この部分は普段、掃除がし難い部分 折角だからちょっと拭いておきましょう




トーイン調整が出来るブレーキホルダーには この様なアールワッシャーを
使います






これを使う所はここ ブレーキホルダー取り付け部がアールになって
いますので ワッシャーのアール側をそれに合わせ使います
薄くグリスを塗布しています






シューホルダー固定用のボルトですが ここは水が掛かり放題
ネジ部にグリスを塗っておきます 防錆が目的です






シューホルダーをブレーキメカに取り付けます 固定ボルト
これは 4ミリのアーレンキーを使います






ここでブレーキワイヤーを仮に固定します 写真ではブレーキつかみ
と言う工具を使っていますが これは無くても出来る作業です
ブレーキつかみとはこれ 過去日記  【 ブレーキ 調整工具 】



ここからがブレーキ調整



まずブレーキシュー ゴムの位置は リムの上端から下方向へ 1ミリ
下がった所で シューの前後を同じ上下位置に取り付けます

この時、ブレーキレバーを握り シュー固定ボルトを締め込むと
下の写真の様に シューとリムが平行になります




次はトーインの調整をします トーインとはリムとブレーキゴムの間隔を
後部より前部を狭くしてやり ブレーキの鳴きを防ぐと言うもの その寸法は
後部より前部を約 0.5ミリ狭くします
 
これは結構時間の掛かる作業ですが それを簡単な方法でやってみましょう 
用意したのはレポート用紙






レポート用紙を適度な大きさに切り 何回か折り返し 0.5ミリ位の
厚さにします それをブレーキシューの後部に挟み、ブレーキレバーを
握ります そして仮固定してある固定ボルトを緩め 再度固定ボルトを
締め込みます





そうして調整したトーインがこれです 丁度良い加減に調整が出来ています このトーイン何時の頃から
始まった調整方法か不案内ですが 最近はブレーキメカの剛性も上がり必要が無いとも言われていますね




ブレーキワイヤーの張り調整 ブレーキシューとリムの間隔が 3~4ミリが
基準ですが これは自分の好みも有るので基準を大きく外れなければ好みに
合わせれば良いでしょう






ブレーキのセンター調整 左右のブレーキシューとリムの間隔を
同じにしますその調整は 写真のボルトで行います

あまり大きくずれている時は 一度ブレーキ本体の取り付けボルトを
緩め ブレーキレバーを強く握りながら再度取り付けボルトを締め込みます
その後、上記のボルトで調整をすれば良いでしょう






しっかりとブレーキ調整が出来ました リアもする作業は
同じです 最後にネジの締め忘れが無いか確認し ブレーキシューの
取替え作業は完了です





昔は握力も有りましたし 効かないと言われているブレーキでも平気でしたが、最近は同じ様にはいきません
やはりブレーキは適度に効く方が安心ですね 皆さんもたまにはブレーキシューの状態も確認しメンテをしてあげてね

で、白に塗ったブレーキホルダー どうでしょう 金色が良かったかな?(笑)

コメント (7)
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