Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

自転車 ディレーラーの調整方法

2013-01-04 20:07:40 | ロードバイク スプートニク
前回チェーンの取付けが終わったロードレーサーのスプートニク
今回は前後のディレーラーの調整を行います




チェーンの長さ調整も終わりこれで変速機の
調整が行えます 変速機は前後共 Shimano DURA ACE
FD-7800-F RD-7800 シフターは ST-7801 の組み合わせです






この自転車にはまだペダルを付けていません 
それではクランクを回す時に危ないので こういう
用具を使います Park Tool DP-1 ダミーペダルです




この様にペダルの代わりにクランクに取り付けて
使います 有れば便利な用具で 1500円程度の商品です






まずはリアディレラーから始めましょう チェーンは
アウター・トップに掛けます シフトレバーはトップの
位置です




ここで一旦シフトワイヤーをフリーにします




ディレーラーのガイドプーリーをトップギアの
外面の真下に調整します






それを調整するのは 変速機後部に有る位置調整ネジ
上がトップ側の調整ネジです








ここでシフトワイヤーを固定します また後で本締め
するので仮締めで良いでしょう ワイヤーはこの写真の
様に通し、小さな金物の取付け状態もこれを守って下さい
この方向を間違うと変速に不具合が出る事が有ります




次に STIレバーを操作し チェーンをインナー・ローに
掛けます




この時ガイドプーリーをローギアの真下に調整






この調整は先程のボルトの下側です これでロー側の
位置調整が出来ます




何度も変速の状態を確認し 全てが問題無く操作
出来たならワイヤーを本締めしましょう




次はフロントディレーラーです






まず変速機の取付け位置の調整をします
高さはアウターギアの歯先からアウタープレートが
1~3mm離れた位置へ そのアウタープレートは大ギアと
平行になる様に調整します






この自転車の場合上記の調整はこの直付けアダプターの
取付けネジを緩めて行います これは自転車に依って
違いますが 変速機の取付けボルトで行うのが基本です






STIレバーを操作しインナー側にします ここで一旦
シフトワイヤーを解放してやります




ギアはインナー・ローに掛けます






変速機の羽の位置調整です 上が調整前 下が調整後
大変微妙な調整ですが インナー・ローの時チェーンが
内側のプレート面から 0.5mm程度隙間が開く様にします






この調整をするのが 変速機上部の調整ボルト
シートチューブ寄りの方がインナー側の調整用です




シフトワイヤーを固定します 仮締めで良いですよ
リアもそうですが 調整の過程でワイヤーの張り直しを
する時 本締めをしているとワイヤーが潰れて良く有りません






次はチェーンをアウター・トップに掛けます






この時変速機の外側の羽の内側とチェーンの隙間を
0.5mm程度に調整します 上の写真では少し外に出過ぎて
いるので 下の写真の様に少し内側に入れました






その調整をするネジは 変速機上部のクランク寄りの
ボルトで行います




何度かシフト操作をし問題が無ければワイヤーを
本締めして固定します






変速機の調整が完了したので インナーワイヤーを
適度な長さにカットします






このワイヤーの長さもセンスが表れる所です
あまり長く残す必要は無いですね




これでディレーラーの調整が終わりました ただこの調整は
実際に道路を走ってみてその具合を確認した方が良いですね

手順から行けば次はブレーキ調整かな どうぞ次回も
お付き合い下さい

前回の記事 【 ロード チェーンの長さ調整と取付け 】

次の記事 【 自転車の ブレーキ調整 】

コメント (2)
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ロード チェーンの長さ調整と取付け

2013-01-03 21:00:56 | ロードバイク スプートニク
前回ホイールのスプロケットも入れ換え自転車に装着出来る様になりました
今回はチェーンの長さを決定し取付けまで行います






前回ホイールに 10速用のカセットスプロケットを
装着したのでそれをフレームに取り付けます
これでチェーンの長さの調整も可能です




今回の作業で使う部品と工具です






チェーンは DURA-ACE CN-7901 そしてコネクトリンクは
KMCの Missing Link ミッシングリンクを用意しています

このチェーンは事前に出来るだけの事前整備を
済ませています その様子はこちら 
【 チェーンとスプロケットに Microlon マイクロロン 】




チェーンを前ギアからスプロケット~変速機へと
掛けてみます この時に注意する事が有ります






この CN-7901 と言うチェーンは裏表が有り 
チェーンに刻まれた文字が、自転車の外側から
見える様に装着します

その裏側には文字は刻まれていません






それともう一つ 通常チェーンの繋ぎには付属された
このアンプルピンを使います これの接続は




これはチェーンステーの下側ですが この様にアウター
プレートがフロント側に来る様にします この状態で
繋いだ方が インナーリンクを前にするより強度が
出るらしいです シマノの資料にはそう書かれていますが
その理由までは不案内です






さてチェーンの長さを決定しましょう チェーンは
フロントはアウターギア リアはトップギアに掛けます






この時注意するのは 変速機のプーリーケージに
チェーンを通して行きますが ここが正確に通って
いるか確認して下さい ケージに引っ掛かっていたり
する事が良く有りますよ




チェーンの基本的な長さは このリアディレーラーの
プーリーケージには ガイドプーリー(上側)と
テンションプーリー(下側)の取付けボルトが有ります

これを結んだ線が 地面と垂直になっているのが
基本の長さです

ただ ギア比やチェーンステーの長さで必ずしも垂直に
なる訳では有りません 半駒の長さで悩んだ時は
アウター×ローとインナー×トップに入れてみて
良く確認して下さい インナー・トップでチェーンが
引っ張り切れない長さは必然的に駄目ですね




こうしてチェーンの長さが決まれば チェーンを切ります






チェーンを切る駒のピンに チェーンカッターの
矢を合わせます しっかりとピンのセンターを狙って
下さい





工具がセット出来たら ハンドルを廻し工具を
送ります この時チェーンが逃げない様に手で
保持をしてやれば確実ですね 

工具の矢は奥まで送り込みます この時には
チェーンのピンは抜けています




工具のハンドルを戻します






工具を外すとチェーンが切れています 抜けたピンも
可愛いですね

現在の薄いチェーンはピンは再利用しないので 今回の
様に抜いてしまいますが 昔のロード用のチェーン 3/32
や今でも使われている トラック用のチェーン 1/8はピンを
再利用するので 又作業方法が異なります






今回のチェーンの接続には ミッシングリンクを
使いましょう 10速用です この部品を用意する時は
使うチェーンに対応した物を確実に選んで下さい






カットしたチェーンにミッシングリンクを取付けます






ミッシングリンクをチェーンの裏表双方から差し込みます
そしてチェーンを前後に引っ張ってやれば完了です

ミッシングリンクの包装紙に この方向で接続する図が
載っているのでその様にしました でもこの形が裏側に
来た方が良い気もします これはもう少し考えてみます
(プレートの穴が前後逆の方が良くないかと言う事です)



追記

ミッシングリンクのパッケージの裏面には この様な
図が載っています 通常チェーンの繋ぎはチェーンステーの
下で行う事が多く その際は今回の記事の状態になります

しかしこれをチェーンステーの上で作業すれば ミッシング
リンクの方向は逆になります これは大切な事だと思うので
又改めて検証してみたいと思います 2013.1.7 追記 Kino

ミッシングリンクの取り付けに付いては後日考察記事を
書いています 是非こちらを併せてお読み下さい
【 ミッシングリンクの 取り付け方向 】




すみません 記事を難しくしてしまいました 接続した
部分にはオイルを少し差し 動き方に不都合が無いか
確認します





これでチェーンの長さを合わせ装着が完了しました 今回のチェーンは事前に整備し
やや多い目のオイルでしばらく保管していたので、凄く良い状態に仕上がっていました

本文中で出て来たコネクターリンクの方向、これは使用中に外れにくい方向と言うのが
有ります 今回のミッシングリンクは自転車の内側、見えていない裏側で考える必要が
有りますね 私が何を考えているのか皆さんもお時間が有れば一度考査してみて下さい

前回の記事 【 ロード用 カセットスプロケットを交換する 】

次の記事 【 自転車 ディレーラーの調整方法 】

 
コメント (7)
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ロード用 カセットスプロケットを交換する

2013-01-02 21:30:12 | ロードバイク スプートニク
順調に組立作業が進んでいる新しいロードレーサー スプートニク
今回はこの自転車に使うホイールの準備、カセットスプロケットを
入れ換えましょう





今回の自転車に使うホイールは LATIDO ラティードを組んだ時に同じホイールを
2ペア組んでいます その一つを使いますが現在カセットスプロケットは DURA-ACE
CS-7700の 9速が付いています それを ULTEGRA CS-6700の 10速用に入れ換えます






ハブはWR Compojiti リム ARAYA ADX-1 スポーク DT
アルミニップルで組んだチューブラーホイールです
スプロケットはデュラで 12-25tが付いています




この作業で使う工具はこれだけ チェーンの付いた
小ギア抜き 黒い小さな奴はスプロケットリムバー
そしてモンキーレンチです

小ギア抜きは以前のボスフリーやカセットでも初期の
物は 2個使いました 今回使うのはこの中の一つです




では始めましょう まずクイックレリーズを外します






次に使うのはこの工具 SHIMANO TL-LR15 スプロケット
リムバー 

Park Tool なら FR-5GC 又は FR-5C 写真の様にガイドピンが
付いた物と無い物が有りますが ピン有りの方が使い易いでしょう
お値段も 1000~1300円程度のものですので 是非用意しておきたい
工具です






スプロケットリムバーをカセットのロックリングに
装着します




次に使うのはモンキーレンチですが ロックリングは
正ネジで これを緩め様とするとフリーが回ってしまい
このままではネジを緩める事が出来ません




その為ここで小ギア抜きを使います この工具もスプロケット
リムバーと呼ぶ事も有り少しややこしいですね だから私は
小ギア抜きと昔ながらの呼称で呼んでいます




この様に小ギア抜きを相ちゃんし モンキーに力を入れます
このロックリングは急に緩む事も有るので モンキーとギアや
スポークの間に指を挟まれない様に注意しながらの作業です




ロックリングが外れました






カセットの歯を上から順番に抜いて行きます
力はほとんど要りません






全てのギアが抜けました このカセットは装着したまま
2年程外した事もなく洗車を何度も繰り返していました
フリーボディの腐食が無いか少し懸念していましたが
全く問題は無かったですね






フリーボディの汚れを綺麗に拭き取り カセットを
組む前にオイルを塗布しておきます Super Lube の
超耐久潤滑剤 かなり粘度の高い潤滑剤で水に強い
ケミカル品です






フリーボディーに指で塗り広げます この作業は
腐食防止にとても効果が有りますね






カセットは 2種類用意していますが 12-25tの方を
使いましょう 

この後、チェーンの長さを決めますがこの歯数で決めて
おくと もう一つの 12-23tでも問題無く使えるでしょう






10速のカセットにはこのスペーサーを使います
厚さ 1mm位の金属製です ただ 10速用のハブには
必要無いそうです 

その様にシマノの資料に記載されていますが 
具体的にどのハブが必要でどのハブに不要
なのか 私にはそこまで解りません






フリーボディには溝が切って有りますが カセットの
溝をそれに合せます カセットが収まる場所は一か所
だけですよ






カセットはこの様に収まります






ギアとスペーサーを交互に入れて行きますが
気を付けるのは ギアに刻まれた歯数の文字は
トップ側に向けます




歯が全て収まりました






ロックリングを用意します ここに入れる間座ワッシャー
かなり傷み易い部品です 今回は新しい物に交換しました






ネジ部にオイルを塗布します こんな所が固着したら
困りますからね






ロックリングに先程使った スプロケットリムバーを
装着します






ロックリングを締め込みますが 指定されているトルクは
30~50kg これは B.B小物と同じくらいですが ここは締めれば
いくらでも締まって行きます 
強く締めるのですが、程々の手応えを自分の感覚で掴んで
おけば良いですね




これで新しいスプロケットの装着が完了しました






取り外したカセットは 先日洗車をした時にオイルアップも
しています 袋に入れて又保管しておきましょう





交換作業が終わったカセットスプロケット 必要な工具も少なく難しい作業では有りません
皆さんも一度チャレンジされると良いですね 自転車整備で何を注意するか・・・ 自分が
怪我をしない事、それに気を付けていればそれなりの工具の使い方も解ってきます

さてこれでホイールをフレームに装着しチェーンの長さも決定出来ます 次回からは
ドライブラインの作業に移りましょう

前回の記事 【 シフトケーブルの取付け 】

次の記事 【 ロード チェーンの長さ調整と取付け 】

すみません、少し思う処がありコメントの制限をさせて頂きます Goo I.Dを取得して頂ければ
今迄通りコメントは頂戴出来ます

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2013年 年始のご挨拶

2013-01-01 21:26:29 | よもやま話
新年あけましておめでとうございます 本年もどうぞ宜しく
お願い申し上げます





今年のお正月は良いお天気で始まりましたね 皆さんそれぞれ年頭の目標などを
お持ちの事かと思います そんな皆さんが今年も健康で良い年で有れば良いと
思います 私も皆さんに楽しんで頂ける様なブログが更新出来る様に努力します
本年もどうぞ宜しくお願い致します   

                       2013年 元旦  Kino
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