大堀川近くの荒れ地にたわわに果実をつけた大きなクサギの木発見。遅れて開花したらしい花も見えた。たまに通る場所だったので、今まで全く気づかなかった。花の盛りにはさぞ目立っただろうと思う。クサギの核果は丸く、熟すと碧色となる。赤い部分は萼でコントラストが美しい。光沢のある果実が落ちてもヒトデのような形をした萼は暫くは残っている。
シソ科クサギ属
2016年10月7日午後4時50分
↓ クサギの花
花冠は5裂、裂片は平開する。裂片は白色で長さ1.1~1.3cmの広線形。花筒は紅紫色で細く長さ2~2.5cm。雄しべ4個と花柱は花冠から2.5~3.5cm突き出る。萼は紅紫色を帯び5浅裂する。クサギには雄性期と雌性期があり、雄性先熟。4個の雄しべが上を向き、雌しべは下を向いている。時間が経つと、雄しべが下を向き、雌しべが上を向く。自家受粉を避けるため。
↓ 雄性先熟、咲き始めは雄しべが上を向く。
↓ 咲き始めは、5浅裂した萼の間から花冠が伸びてくる。
↓ 雌しべを残して花筒と花冠が落ちた。萼の中で果実が成長する。