最近、なんとなく書きたいような事を書いていないような気がしてきたので、延々と暴走して書きまくりたいような願望がむくむくと・・・
とか言っても続かないんだけどね。
近頃、私が思わずメルヘンだなあと思った事。
近頃といっても、昨年の12月の事です。そして人によっては捕らえ方も違うとは思いますが、私には、それは嫌な事ではなく、素敵なハプニングに思えたお話をしたいと思います。
この話は、ツイッターでも呟いたので、ちょっと知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、いつかブログに書こうと思ったので、全部は語らなかったのですよ。
このお話をする前に、私がブログに書いている数少ない小説のタイトルからちょっとお話させてくださいね。
ちょっと素敵なタイトルでしょう(超自画自賛)
それに内容は自分で言ったらアウトなんだけれど、かなり泣ける作品なのですよ。
イギリス旅行の時のブログお休みを埋めるために、ふと思いついて書いたファンタジー。私は子供を相手に仕事もしているので、こういうお話が好きだと思っている方もいられるかと思いますが、そんな事は全然なくて、この作品だけは空から光が差し込むように言葉が降りてきて勝手に出来上がった物語なのです。そして何故だか、どんどん続きが沸いてきて、一応の完結をしているのです。(本当は、まだ続きが頭の中ではあるのですが。)
その一応の完結編が上のタイトルのお話。
そのお話の中の重要な登場人物がカラスなのです。
で、そのお話を書くときに、「真珠草」はかなりリサーチしたのですよ。
それは「ない」と言う結論を探していたのです。
そして私の知る限りでは真珠草はないのです。ゆえに上のタイトルの物語は成り立つのです。
だけど調べたら「真珠の木」と呼ばれるものはありました。
それがペルネキアだったのです。
なんとなく心惹かれました。
よし10月になったら買い求めよう。
そう思ったのにいつも忘れて、2年が経ってしまいました。
そして、ここからが今回のお話です。
昨年の12月、コリウスをツリーの変わりに飾り付けしたいなと思い立ち、それを求めに花屋に立ち寄った私は、花屋の片隅でまるで明日にでも処分されそうになっている苗木ののコーナーに目が行きました。
こ、これは・・・
その苗木を手にしようと思ったその時、
「奥さん!!」と花屋の女主人が、大きな声で私を呼びました。
ここは切花とかは一切置いていない、苗や苗木のお店なんです。そんなには大きくないけれど、まあそこそこの広さがあるところ。それで一部には屋根は付いているけれど、ほとんど外と言う感じのお店です。
大きな声に驚いてそちらを見ると、
「あそこに止めてあるのは奥さんの自転車?」
そうです。お店の外だと、歩行者の邪魔になるといけないので、お店の敷地に止めたのです。
私はドキリとしました。
自転車が転倒して苗を傷つけてしまったとか、他の人の通行の邪魔になったとかそんな事が思い浮かんで、
「そうだけど、何かまずかったかしら~?」と聞きました。
「後ろの籠に、おにぎりとか入れていなかった~?」
「あっ、入れてある・・」
「カラスが持って行っちゃたわよ~!!」
「えええ~~!!!」
私はカラスが袋を凄く突いたのかと思いました。そしたらおにぎりは全滅です。このおにぎりは花屋の前に寄ったコンビニで、安易にお昼ご飯を調達しようと買った6個のおにぎりだったのでした。
女主人に私の心配がすぐに伝わったのか、彼女は言いました。
「大丈夫。カラスは物凄く鮮やかに一個だけ加えて飛び立っていったのよ。それはもう見事に。」
な、なんと。
確かに他のおにぎりを見たら触った形跡もないのです。しかもおにぎりが入っていたコンビニの袋はゆるく上のほうは閉じていたのですよ。それを袋を揺さぶって開け、一個だけのおにぎりを加えて飛び立ったのです。
凄いな、カラス。
腹が立つ!?
まーさか。
だって、相手はカラスなんですよ。
怒る訳がないじゃないじゃないですか。
それより残念。おにぎりを提供したのは私だって言うのに、そのおにぎりを見事にぱくりと銜えて飛び立っていくカラスを私は見る事が出来なかったのですから。
私はその後、出てきた女主人に、気になっていた苗木がベルネチアである事を確かめました。
「それは今年はもう終わってしまっているけれど、来年もまた実をつけるから半額にします。」と女主人が言ったので、二つ買い求めました。この木を見ている時に起きた「からすハプニング」だからこそ、私にはより意味がありメルヘンだなあと感じたのだと思います。
ところが、家に帰ってラッタ君と二人で、「カラスとおにぎり」の話をメルヘンチックにしながら手抜きランチを頂きました。
するとラッタ君、
「おにぎりは同じものを二個ずつ買ったのだね。すると、カラスが持っていったのは鳥五目おにぎりと言うわけだ。」とにんまり。
うっ、なんかちょっとブラックなオチ・・・・
本来童話にはブラックな部分がかなりあるようで、このお話もその部分もしっかり踏まえていたのでした。