5月に見た映画は、本当にこんなに少ないのだろうかと、ちょっと手帳なんかをひっくり返しても見たけれど、なんかやっぱりこんな感じみたいです。
確かに見た作品数は少なかったけれど、皆いい映画ばかりで、良い時間を持てたと思います。
【映画館で見た作品】は
「死刑にいたる病」←タイトルで感想にリンクしています。
【WOWOWまたはアマプラで見た作品】は、
1.「春を背負って」
2009年の「劔岳 点の記」で初メガホンをとった木村大作の再びの監督作品。美しい山の風景と清々しい役者さんたちの演技を見る作品で、あとと山の生活の大変さを実感できる作品。主演は松山ケンイチ・蒼井優。
2.「ファーザー」
実はこれ4月にも見て、5月にもう一回見てから録画してあったものを消しました。何かを深く深く考えさせられる作品です。
3.「東京リベンジャーズ」
『これ、映画館で予告編を見ていた時、何も原作の事も知らなかったので、このジャンルが好きな一部の人の作品だと思っていた。だけど公開時、ずっとロングランヒット。気にはなってた。録画も夫がしてて、それを見たわけだが、予想外の面白さ。これ、続くんだよね。 』『北村匠海、山田裕貴、杉野遥亮、今田美桜、間宮祥太朗、吉沢亮、磯村勇斗 次の時も、楽しみです。』←ツイッターに投稿した感想です。
4. 「映画大好きポンポさん」
映画館で公開していた時、耳に入ってくるのは高評価ばっかり。行きたいと思っている間に終わってしまった作品で見る事が出来て幸せ。絵柄で、もっと軽い映研か何かのお話だと思い込んでいました。とんでもなかったです。この映画、映画好きにはたまらない作品だと思います。
ワクワクとは少し違ったような、説明のつかない何かで胸が満たされていくような、そんな気持ちになりました。
編集って本当に大変なんだなぁと実感しました。編集が失敗すると昔のリンチ作品の「砂の惑星」のように酷評の砂嵐になってしまうと言う例もありますものね。
だけどポンポさんと違って、90分ベストとは思えないし、大好きな作品は4時間ぐらいはOKかもしれない私です。あっ、やっぱり3時間にしておきましょう。4時間はお尻が痛くなってしまいそうですものね。
5.「ルーム」
《アイルランド出身の作家エマ・ドナヒューのベストセラー小説「部屋」を映画化。監禁された女性と、そこで生まれ育った息子が、長らく断絶されていた外界へと脱出し、社会へ適応していく過程で生じる葛藤や苦悩を描いたドラマ。第88回アカデミー賞で作品賞ほか4部門にノミネートされ、息子とともに生きようとする母を熱演した「ショート・ターム」のブリー・ラーソンが、主演女優賞を初ノミネートで受賞した。監督は「FRANK フランク」のレニー・アブラハムソン。7年前から施錠された部屋に監禁されているジョイと、彼女がそこで出産し、外の世界を知らずに育った5歳の息子ジャック。部屋しか知らない息子に外の世界を教えるため、自らの奪われた人生を取り戻すため、ジョイは全てをかけて脱出するが……。》映画.COM より
ハラハラしたり切なくなったり、しみじみとしたり、子供を愛おしく感じたりしました。
平気でデリカシーのない質問をするマスコミが、さもありなんと言う感じで、吐き気を覚えました。
6.「君の名前で僕を呼んで」
《1980年代のイタリアを舞台に、17歳と24歳の青年が織りなすひと夏の情熱的な恋の行方を、美しい風景とともに描いたラブストーリー。アンドレ・アシマンの同名小説が原作》
妹の名都さんに
「この前こんな映画を見て」とタイトルを言ったら、
「それ、BLでしょ。」と言いました。
「ひえ~ ! そういうののアンテナ凄いね。」と、ある意味感心してしまいました。(笑)
何も知らないで見た私は、「あっ、そっちか。」と、何やら微妙なドキドキ感を伴って見ていました。何しろPCで見ていた私の背後を夫殿が何度も通るわけですから、そりゃドキドキもヒヤヒヤもするでしょう。
だけどそれはともかくも、かなり心に食い込む作品でした。
主演のシャラメの美しさってないですからね。
経済的に豊かで、そして知的レベルの高い人たちの避暑地の生活自体が素敵です。
主役の少年エリオの両親が素敵なんですよね。子供への愛が溢れていて、そしてちゃんと見守っていて、時には母は小説を読み聞かせ、気持ちの告白をできない息子を後押ししたり、また父は語り合って慰めたりするのです。
以下はちょっとネタバレしています。
映し方もとっても良くて、汽車が去って行くシーンではエリオの後姿しか写さないのだけれど、最後にサッと涙を拭って、ずっと泣きながら見送っていたのだと分かるし、ラストシーンでは、恋を失ったエリオはずっと暖炉の火を見つめながら涙を流しているのですが、母が後ろから「食事の用意が出来たわよ。」と声を掛けると、肩で涙を拭きながら振り返ります。
少年の日の恋の終わり・・・・・そんな感じがしました。
5月のラストに良い作品に巡り合えて幸せでした。