前に「ホリック」の映画を見た時にいくつも流れた予告編を見て、絶対に「観る」と決めたのがこの「犬王」でした。
だけどなかなか観に行けずに、ようやく17日に観に行くことが出来ました。
なんとこれ、予想通りの面白さ。
何よ~、これ !
これを考えた人、思いついた人、天才じゃないの~ !?
とか思って観ていましたが、脚本が野木亜紀子。(敬称略です。m(__)m)
ああ、なるほど~と思いました。
だけどこれは原作があります。
古川日出夫「平家物語 犬王の巻」です。この方、以前私がおすすめしたアニメ「平家物語」もこの方の訳本が元になっていたのですって。なんか原作の方も興味が湧きました。
でもですね、やっぱりこの作品は、映画という作品に生まれ変わって、更に水の底から天に上る龍になったようなものです。
なぜなら犬王が舞い歌うからです。また琵琶法師の友魚がやはり琵琶を奏で歌うからです。
これがメチャクチャ素晴らしかったのです。
犬王はアヴちゃん。友魚は森山未來。
もうそれだけで、トキメキ、ワクワクし、体温が上昇します。いやいや、今体温上昇はマズいでしょう。だけど胸が熱くなること間違いなしです。
私は時々、前世は平家かなとか思う時があるのですが(笑)、犬王が歌っている歌詞を聴いて、思わず涙ぐみそうになりました(やっぱり、前世は平家だな。)
画像の下にも感想は続きます。
そう、これはアニメですがミュージカルです。寧ろアニメなのでやりたい放題で、映像が美しいです。彼ら、日食すら舞台演出に取り入れちゃうって凄すぎません?
これってある意味「どろろ」だなと思いました。でも取りたかった天下は「芸の世界」で。そして犬王が奪われた体を取り戻すのも剣ではなく芸で。
そう言えば、アヴちゃんの女王蜂はアニメの「どろろ」のOPで「火炎」を歌っていたのでしたね。
犬王は実在の人物だそうです。
切なく苦しい部分もありますが、それでも17日からずっと見た余韻に浸っている私です。
一番下に音楽の一部が流れる動画を貼っておきますね。
劇場アニメーション『犬王』劇中歌「鯨」歌詞付き映像
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舞台あいさつで、アヴちゃんがマイクのない時代に一番後ろにいる人に声が届くように歌ったとか、森山未來が目が見えなくて琵琶を弾きながら歌うってどういう感覚かと琵琶を習ったりで、この人たちのプロっぷりが素晴らしくて、また感動しました。