・「楽しみなことを数える《映画大好き》」という記事の中に書いたことですが、最初私は、
>《「怪物」。とっても興味があったのですが、予告編を見たら、なんかイラっとしました。映画館で見ないで配信を待つかなと思ったのですが、シナリオが坂元さんなので、心が揺れています。
それに音楽も坂本さんなんで、さらに揺れますよね。》
と思ったんです。だけどその後、その記事に追記しました。
>《興味の数値が爆上がりです。別に坂元さんが賞を取ったからではなくて・・・・・いや、それもあるかもです。なぜならみんなが賞をあげたくなるような作品だってことですよねぇ。私はさらに踏み込んだ予告編を見て、あの気持ちをザラっとさせる教師にも、その言動や行動に理由があったんだと思うと、それが知りたいなと思えてきたからなんですが。行ける日を見つけて、劇場で見たいと思います。》
今思うと、予告編の一瞬のような映像でイラっとさせるというのも、凄い事なんじゃないかなと思ったりもするのです。
映画が終わって、みんなが出口に向かう時、私は大きな声をあげて
「みなさーん !
ラストのあれはいったいどう考えたらいいんでしょう。皆さんはどう思ったんですか ?」と聞いてみま・・・・・・って、そんな恥ずかしいことが出来るわけありません。
でも正直、本当にそれをやってみたかったです。
でも勇気を出してやってみたところで、
「何 !? あの変な女。」と言われて終わりだと思います。
それで私は自分が感じたように、ラストを解釈することにしたのです。
子供たちは・・・・・って、それも書きませんが、それでも私はやはり答え合わせがしたくて、図書館に本の予約を入れました。
22人待ちでした。単純に考えて11か月先。
私にはちょうど良いかも。
ところが今度はシナリオブックを読んだ方が、映画とは違う部分がアリと書き込まれていて、がぜん興味がわいてきた私は、それは買いました。
これを読んだら、ネタバレ全開で感想を書こうかなと思います。
しかし今はネタバレなし。
ただ私は、あのカンヌでの見た人のインタビューでのCMには、少々違和感を感じているんです。
「美しいものを見た。」
それって映像がってことですか ?
確かに美しいです。
お話は美しくないのではないかしら。
「凄いものを見た。」
うーんって、ちょっとだけなる私。
この人はどの辺のどこあたりを指して言っているのかな ?
この映画、良い作品だと思います。
どこがって言ったら、見た後にずっとずっといろいろと考えることが出来るからです。
こういうのを「余韻」と簡単に言えるのかもしれませんが、余韻とはほんのちょっと違うような気もするのです。
ずっとずっと考えていると、私はやっぱりイラっとします。
たぶん作品の中の怪物に食われそうになっているからだと思います。
俳優さんはみんな良かったです。