第1話の時も関係のない画像を載せたので、今回も載せます。まったくお話とは関係のない記事の賑やかしです。
またも閉じられている薔薇園の前を通りかかったので、門の隙間から撮った盛りの薔薇たちです。
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気まぐれに感想を書いて行こうと始めた、大好きな「名探偵ポワロ」の感想ですが、まだ第2話「ミューズ街の殺人」Murder in the Mews です。
NHKのHPからあらすじを・・・。
『祭りの夜、ミューズ街に住むアレン夫人がピストル自殺した。彼女は自室で、左手に銃を持ち、左頭部を撃ち抜いて倒れていた。しかし、同居する友人によると、夫を亡くしていたアレン夫人は新たな婚約者もいて、自殺する理由がなく、しかも彼女は右利きだという。また、部屋からアレン夫人が銀行からおろしてきたばかりの現金がなくなっていた。ポワロが調査を進めると、その夜、夫人を訪ねてきた男の存在が浮かび上がる。』
ミューズ街と言うのは何処にあるのかなと調べてみましたが、どうしてもそれが見つからないので、架空の街かしら。知っている方がいたら教えてくださいね。
だけどこの「祭りの夜」と言うのは、どんなお祭りか調べてみました。ドラマとはほとんど関係がない事ですが、ちょっと気になってしまったので。
ユリウス暦の1605年11月5日に「火薬陰謀事件」と言う政府転覆未遂事件があって、国会議事堂を爆破して国王ジェームズ1世らを爆殺しようとしていたもの。その首謀者がガイ・フォークスで、その後「ガイ・フォークスナイト」として花火を打ち上げるお祭りとして300年続いているのですって。
今では花火だけなのですが、昔はガイ・フォークスの人形を市中引き回して、最後は燃やしたと言う過激なものだったようです。国民は本当に王室に愛を感じているのかもしれませんね。
それにしても、そんなお祭りが300年も続いているなんて、理解不能と思ったけれど、日本人だって恨んで死んでいった人を神に祭り上げ神社を立てドカドカと人々にお参りに行かせってな所は海外の人に理解が出来るか否かってなこともあるので、国それぞれですね。
で、ドラマのお話ですが、ヘイスティングスがこんな夜は殺人にもってこいな夜と言うじゃないですか。騒音が銃の音を消すからです。
アガサもきっと、花火のドカンドカンと言う音を騒音と感じて、この物語を作ったのかしら。
私、「科捜研の女」は少々やり過ぎで万能すぎるのではないかしらと思ってしまうのですが、「ポワロ」の場合は「この時代では」と、過去の時代の限界を理解しつつ見ないとダメだなと思います。
今では通用しないだろうなと思う事もあるからです。
だけど、「ミステリーの基本はすべてここから」的な物語を数多く紡いでいったアガサはやっぱり素敵ですね。
以下はネタバレしています。
死んでしまったアレン婦人の周りにいる男がすべてろくでもない男で、本当に彼女が気の毒になってしまいました。
死ぬことなんかなかったのではと思います。あれではお友達の女性の想いを遂げさせてあげたいようにも思ってしまうのですが、ポワロの言ったように、それは法を利用した殺人ですものね。
しかしたった一人でも、そこまで思ってくれる友達がいたことが救いだったのではないでしょうか。
ゴルフ場でクラブを壊しながら、藪の中に捨てていくと言うシーンは、なんとなく好きです。
だけど、これは普通にゴミとして処分とか出来なかったのかしらとか、細かい事が気になる私です。
しかも、あんな工作をして(ろくでもない)男を陥れたと言うのに、彼女は何の罪にも問われないのでしょうか。
何とはなしに、本編では微妙なモヤモヤが残りました。
本編以外の歯医者のキャンセル、クリーニングトラブルの話は面白かったのですが。
これは「自殺に見せかけた他殺」の裏を行く、「他殺に見せかけた自殺」と言う点がポイントの古典なのだと思います。
第3話の感想も気まぐれに~。