「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

麻しん(5)発生情報を得るには?

2007-05-17 17:08:52 | 小児医療
中央区内の麻しん患者の状況:
中央区のホームページからみることができます。
http://www.city.chuo.lg.jp/kurasi/hokenzyo/hokenzyo1/masin20070516/index.html
(毎週火曜日に更新予定です。)

都内の麻しん患者の状況:
東京都感染症情報センターのホームページからみることができます。
トップページの右の方にある、「感染症情報」の「麻しん」をクリックしてください。
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/measles/measles-tokyo2007.html

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築地を守る(2)~都中央卸売市場長の話~

2007-05-17 15:49:03 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
本日5/17、日経新聞 首都圏経済のページで、
都中央卸売市場長のインタビューが掲載されていた。


******************
(インタビュー途中から引用)
質問者:大規模地震で液状化現象がおきると、汚染物質が地表に出る恐れがあるとの指摘もある。

卸売市場長:「地盤改良工事をし、工場操業による有害物質は除去する。豊洲は建物の中で魚や青果の取引などが行われる閉鎖型の施設であり、生鮮食料品が有害物質で汚染させることはない」

「築地の再整備をすべきだという人もいるが、はたしてそうか。以前に(再整備は)無理ということで、都と市場の業者間で判断したはずだ」

質問者:豊洲市場は卸、仲卸、青果の売り場が幹線道路で分断され、不便との声があるが。

卸売市場長:「敷地は約40㌶と広大だ。道路で分断されていないのが理想だが、都内にそうした土地はない。関係者の気持ちは分かるが、今までこの条件を前提に手続きを進めてきた。(施設の見直しは)限定的でないと、豊洲のまちづくり計画そのもの(の変更)にかかわってくる」

以上、
******************

このインタビューを私が分析して、
明らかになることは、

*大規模地震の液状化現象で、汚染物質が出る可能性あり!
*地盤改良工事で、有害物質を本当に除去することができるか?そのコストは?
*取引は、建物内の閉鎖型の施設でやるが、ほんとに密閉できるの?密閉により、時間もコストもかかるのでは?
*“昔”再整備を無理と判断した人がいるようだが、“今”の技術ならできるのでは?
*豊洲市場は、幹線道路で分断され、利用者にも、観光客・訪問者にも不便になりそう!


築地市場の移転は、いろいろな問題が、
網の目のように絡み合っている様相です。

現在、日本環境学会副会長坂巻氏と連絡をとり、
「豊洲の土壌汚染に関する勉強会」開催を計画中です。

コメント (2)
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がん・難病の子を守る(2) ~中央区を小児医療特区へ~

2007-05-17 08:43:39 | 小児医療
私は、マニフェストで、
政策1:子ども達が心も体も健やかに育つ中央区のために
⑥がん・難病の子ども達の在宅ケアの充実・ケアハウスの設置
と、提案し、それを目指しています。

がんの子ども達になんらかのことをしたいという
思いを持った人たちと会合を持ちました。
前回4/30(5/1にブログで報告済み)で、今回は第二回。


参加者は、
牧本敦氏(国立がんセンター中央病院小児科医長)
辻尚子氏(国立がんセンター中央病院レジデント)
荒木夕宇子氏(国立がんセンター中央病院 小児がんデータセンター)
齊藤彰氏(こども元気クリニック 事務長)
東邦大学医学部 小児科医志望(?)6年生(臨床研修中)
そして私の6人。

前回から、さらに具体的アクションへ話しをすすめました。

①NPO(申請中) SUCCESS(サクセス)の活動を支援
SUCCESSは、
Support Unit for Childhood Cancer with Effective Strategy &
Solution の略という。

この活動は、3つの柱で行われている。
つたえる:小児がんの情報発信
ささえる:小児がんのこどもが直面する問題を一緒に考える。
治療をつくる:小児がん治療の開発を支援。

特に、「ささえる」という部分
その資金獲得のためのバザーなるものを今後計画。

レモンをテーマに新企画が銀座に生まれそうです!!

「つたえる」という部分

ホームページを充実へ。
日本の患者向け「小児がんの本」を作っていく。

「治療をつくる」という部分

辻尚子氏の分析であるが、
「小児悪性腫瘍(小児がん)は、20歳未満の子どもの死亡率において、不慮の事故に次いで2番目に多い疾患であり、2006年の国民衛生の動向によると死亡数は1427人にのぼり、2005年の小児慢性特定疾患治療研究事業のデータから小児がんの年間新規発症が2998人であることから計算すると、日本では小児がんと診断された子どもの死亡率は約50%となり、2人に1人は死亡していることになります。治療研究の進んだ米国の小児がんによる死亡率が20%未満であることと比較しこれほど格差が存在する理由は、.....」

小児がんの死亡率 
日本:約50% 米国:20%未満

このことからすると、今後
日本の小児がんの「治療をつくる」ことも
大事な課題に挙がってくる。



②まず、モデル的な治療をする場として、国立がんセンターと病診連携(病院と診療所の連携のこと)できる小児科クリニックをつくっていく。

一部の抗がん剤投与(外来化学療法)や、
輸血を可能にする設備・構造をもった診療所をつくる。

構想の段階

③在宅医療の推進
在宅でがんや難病の子が、治療を受けられ、
住み慣れた場所で、家族とともに、
不幸なことだけど、最後を看取られる
そのことを、可能にしていく。

構想の段階

*会合との話し合いとは違うが、
昨日5/16、日経新聞夕刊1面
たまたま、
『先端技術 特区で支援』という記事が載っていた。
「医療分野では、IT(情報技術)による在宅医療や自動薬剤投与装置、ロボットを活用した介護支援サービスの実用化を目指す。自宅で家族が医療機器を使用したりする場合は医師法などに触れる可能性がある。特区では技術に習熟した人がいることなどを条件に規制緩和を検討する。」とあった。
このような特区申請も必要かもしれない。


④がんの治療、手術を受ける子ども達・親御さんによりそって、不安を軽減する役割をもつ「チャイルド・ライフ・スペシャリスト」の充実

チャイルド・ライフ・スペシャリストの
資格(日本では約30人)をもつ藤井あけみ氏による講座を
みんなの子育て広場“あすなろの木”で定期開催。
テーマは、子どもの心の発達を中心に。



⑤上記①から④をするのは、地域の力が必要、そこで、ここ中央区でがんの子ども、難病の子どもを守るという全国に先駆けたモデルをつくる、中央区を『小児医療特区』としていく。
中央区は、まさに国立がんセンター、聖路加病院を抱えている。そこには、がんや難病の治療を受けようとする家族がやってくる。その家族を地域が支え、上記、外来化学療法や在宅医療も可能にするモデル地域つくっていく。

構想の段階

例えば、がんの小学生が、国立がんセンターに入院した場合、その子達が、がんセンターの小児病棟内の学校で授業をうけるには、地元の小学校を転校しなくてはならない。これが、地元小学校とがんセンター内学校の両方に籍を置けるようになると便利である。また、国立がんセンターの入院の子が、中央区の提携小学校で授業を受けることができるようになると、さらに充実した小学生時代を送ることが可能になるかもしれない。


⑥近隣諸国での、がんの子どもに対する医療援助
各国の医療技術の格差があり、日本で治る子どものがんでも、他国では不幸な転機をとる場合があります。現在、特にベトナムへの援助を始めています。

看護師も数名参加協力を言って来ている。
各方面のNPOと連携していく。
事業資金を工面するところ、現在難航。
ベトナムとの人脈を広げていく。
ベトナム中部の中核病院医師との連携をする。
現地の医療事情(医療保険も含め)や社会事情も考慮していく必要あり。
実践の記録は、ジャーナルに発表し形として残していく。



以上、話し合いの要点。

次回第3回会合は、6/20(水)と決め、
会合メンバーは、
カレー屋さん“Cali Cari”へ移動。




同じ“子ども達のために”という方向性を向く
仲間達の話し合いに
参加させていただいている。
参加させていただき感謝。
この仲間といっしょにいると、
いろんなことが、
必ず実現できるような気になってくる。



これからも、ここで進捗状況を報告していきます。
何かよいアイデア、アドバイスがございましたら、
お願いいたします。



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