「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

あすなろの木 食育講座

2007-05-23 22:38:03 | 教育
本日5/23 クリニック併設の
子育て広場“あすなろの木”で、
食育講座を開催いたしました。

講師は、フードアドバイザーの岩本留里子氏。
(岩本氏のブログ:http://food-fun.blogspot.com/)
大盛況でした。

今回のメイン・テーマは、『食品表示について』

以下、岩本氏の講座より、

食育とは;食生活に関わる健康・栄養・環境・農業・文化などの情報をもとに生きる力をはぐくむことを目標として、知育・体育・徳育とともに豊かな人間性を目指すものです。

子どもの食育における保護者の役割;
健全な食生活は健康で豊かな人間性の基礎をなすものであり、特に、子どもの頃に身についた食習慣を大人になって改めることは困難であることを考えると、子どもの食育が重要である。子どもの成長に合わせた切れ目のない食育を推進し、運動習慣などを含めた適切な生活習慣を形成させていくことが重要である。まずは、大人から食に興味を持ち、意識してください。


文章による説明は、このぐらいにしますが、
講座は、非常に興味深いことの連続でした。

皆さんは、ご存知でしたか?
岩本氏の講演のポイントを質問形式にしてみました。


質問①:健康の三要素は?

質問②:常温で保存と言う、その常温って何度?

質問③:冷蔵庫の温度は何度がよい?

質問④:冷蔵庫は、どれくらいまで入れることが出来るの?

質問⑤:「消費期限」と「賞味期限」の違いは?

質問⑥:有機野菜とは?

質問⑦:「有機JASマーク」知ってますか?

質問⑧:日本人の添加物の平均的な年間摂取量は?
     40g? 400g? それとも4000g?

質問⑨:体によい油は?

質問⑩:おいしいレストランの見分け方は?


回答集:
①運動、休養、栄養

②摂氏10度から15度

③摂氏10度以下、あまり冷たすぎると、
 食品にとってはよくない

④容量の80%以上は、入れないこと


消費期限:期限を過ぎると食品としての安全性が確保できなくなる恐れがある期限
賞味期限:その食品の味や品質が十分に保てる期間


多年生作物(果樹など)を生産する場合は、3年以上、それ以外(野菜など)の場合は、2年以上、化学肥料や農薬を使用していない田畑で栽培された農作物。


農林水産大臣からの許可を受けた「第三者認証機関」が田畑から収穫までの生産過程を検査して、厳しい規格に合格した農作物だけを有機野菜と認め、「有機JASマーク」をつける。

⑧約4000g

⑨αーリノレン酸であり、しそ油、ごま油、オリーブ油、なたね油など。
 分解して、EPAやDHAとなる。
 一方、よくないのは、リノール酸。

⑩厨房の上の方のステンレスの棚が磨かれているか。エプロンがきれいか。店員のくつはどうか。棚に手垢がないか。⇒衛生にこだわる店は、食材にもこだわっているはず。




さて、食育講座、今回一回目。
やってみて、食育の奥の深さが見えてきました。

今後、
①五感をつかった食事
②はじめての包丁
③鰹節のすり体験
④テーブルコーディネート
⑤有機野菜
⑥栄養学
⑦テーブルマナー
⑧給食
⑨農作物の自給率
⑩食の安全性(食品添加物、豊洲市場の土壌汚染など)
等など、思いつくままあげましたが、
テーマは、山ほどあるように感じます。

定期的に、食育を考えて行きたいと思います。


明日5/24のベビーマッサージ教室も、
乞うご期待!!




コメント (2)
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子育てで、大切なこと=信じること

2007-05-23 11:44:27 | 子育て・子育ち
「子育てで、何が一番大切か?」
この問いに、一つだけ答えるようにと言われれば、
私は、「子どもを信じること」と、答えます。

私の論拠の一つは、
神戸連続児童殺傷事件の
当時14歳の少年の更生である。



97年2~5月、小学生児童5人を負傷・殺害。
同年10月、神戸家庭裁判所は、
その少年を医療少年院に送致する
保護処分を決定。

少年院の内部資料に基づいた更生の過程を、
本日5/23の朝日新聞が
掲載していた。

関東医療少年院で、
医師や教官らが「家族」を演じて、
少年を「赤ちゃん」から育て直した。

少年は、仮退院までの6年5ヶ月間を
7段階の経過を経て、退院していく。

①「緊張期」;07年10月入院直後から約7ヶ月
「生きることを強いる大人は嫌いだ」と
裁判関係者や肉親の面会を拒む。

②「危機期」;入院から約2年、99年の夏
「自分が壊れていく」

「気持ちを吐き出したい」

母親役の女性医師を
「僕にとって理想の母」

「これが、世間一般の考え方だと思う。
人が人を殺すなんて悲しみしか生まない。」

③「再構築期」;99年10月
表情にははりが生まれる一方、
自らの攻撃性に悩み、
将来への強い不安や孤独感。

④「成長期I」;00年4月から約20ヶ月間
監視カメラのない部屋で、
「これからは自分で自分を監視していかないと」

⑤「対人関係と職能訓練期」;約1年間

⑥「成長期Ⅱ」;約1年半
周囲の助けで生かされていると気づく

⑦「総括期」;03年春頃~
03年秋「ご遺族に会い、僕にどのような人生を歩めと言われるのか、聞かせてほしい。言われるとおりに生きていきたいのです。僕が更生するとはどういうことなのか、償いながら生きるとはどういうことなのか教えてほしい」
関係者の胸に、
男性が一般社会で生活できるとの確信とともに、
「罪と向き合うと言うことは、むしろこれから始まるのだ」との思いもわきあがった。


04年3月仮退院
05年1月本退院

少年は今、24歳の成人となり、どこかの町で暮らしている。
(7段階の内容は、朝日新聞、記事より抜粋)


少年の更生にかかわった関係者は、
その少年の更生を確信している。
信じるものがいるかぎり、その少年は、
罪と向き合いながら、必ず更生してくれるはずである。
私も、その少年の更生を信じるもののひとりであると、
その少年に(今は青年)伝えたい。



明日5/24、土師淳君(当時11歳)が殺害されて10年。
神戸連続児童殺傷事件で
殺害された子ども達のご冥福をお祈り申し上げます。





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草市(1)~西仲通り商店街の熱い人たち~

2007-05-23 09:06:13 | NPO・地域力
7月の頭に、月島周辺の子ども達の
楽しみの場、“草市”というお祭りがあります。
西仲通り商店街を中心に催されます。
これが来ると、夏突入!!という気分になります。

西仲通り商店街に、
屋台や出し物屋、夜店が
ずらーーっと、並びます。


その草市に向け、
商店街や地域の人は、そろそろ、
準備にかかっています。

子ども達に、
いかに喜んでもらえる企画をつくるか、
みんな頭をひねっています。

地域の力、感じます。



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