朝日新聞夕刊で、
健康情報の信頼性の確かめ方を
簡潔に書いた記事があったので、ご紹介します。
元になったのは、
東北大学 坪野吉孝教授(疫学)の著書。
「検証!がんと健康食品 健康情報の見分け方」
(河出書房新社)
健康情報と出会ったら、
本当に信頼性があるかは、
以下の流れで、分析してみてください。
**健康情報の評価の流れ**
①具体的な研究に基づくか
はい いいえ⇒それ以上、考慮しない
↓
②研究対象はヒトか
ヒト 動物実験、細胞レベルの実験など⇒留保して聞く
↓
③学会発表か、論文報告か
論文報告 学会発表⇒留保して聞く
↓
④研究は、無作為に分けた比較などか
はい いいえ⇒参考程度に見る
↓
⑤複数の研究で支持されているか
はい いいえ⇒他の研究を待つ
↓
結果をとりあえず受け入れる。
将来結果がくつがえる可能性を頭に入れておく
****************
①具体的な研究に基づくか
一人の体験談で話が作られたものなんか、
信じることができません。
また、「効いたヒト」が、10人いても
試したのが20人なら、
「有効率」が50%、
試したのが1000人なら、1%。
数と期間が大事である。
②研究対象はヒトか
研究対象が、ヒトか、動物か、
はたまた、細胞レベルの実験か。
動物実験が、そのままヒトに応用できるとは
限りません。
③学会発表か、論文報告か
一般的に研究が評価されるのは、
専門誌に論文が載ってから。
専門家が集う学会で発表されたからと言って
よい評価につながるとは言い切れない。
④研究は、無作為に分けた比較なのか
参加者を無作為に二つに分け、
一方に確かめたい栄養素を、
一方に形や味はそっくりでも
成分のないもの(プラセボ)を
飲んでもらって比較する研究の
信頼性が高い。
医学の場合、確かめたい薬を、
試す人とプラセボをのむ人と、
のむ側が知らないだけでなく、
投与した医師も、
どの人が薬をのんでいるかを
知らされないで研究したものが、
一番信頼性の高い研究と言われている。
(ダブル・ブラインドの研究)
⑤複数の研究で支持されているか
複数の研究で、同じ結果が出れば、
信頼性は高まる。
“再現性”がないと科学的とされないのである。
医師でも、科学分野の研究者でも、
情報の評価の流れは、
上の図と同じである。
どうか、巷にあふれる健康情報に
惑わされぬよう、
気をつけていただきたい。
健康情報の信頼性の確かめ方を
簡潔に書いた記事があったので、ご紹介します。
元になったのは、
東北大学 坪野吉孝教授(疫学)の著書。
「検証!がんと健康食品 健康情報の見分け方」
(河出書房新社)
健康情報と出会ったら、
本当に信頼性があるかは、
以下の流れで、分析してみてください。
**健康情報の評価の流れ**
①具体的な研究に基づくか
はい いいえ⇒それ以上、考慮しない
↓
②研究対象はヒトか
ヒト 動物実験、細胞レベルの実験など⇒留保して聞く
↓
③学会発表か、論文報告か
論文報告 学会発表⇒留保して聞く
↓
④研究は、無作為に分けた比較などか
はい いいえ⇒参考程度に見る
↓
⑤複数の研究で支持されているか
はい いいえ⇒他の研究を待つ
↓
結果をとりあえず受け入れる。
将来結果がくつがえる可能性を頭に入れておく
****************
①具体的な研究に基づくか
一人の体験談で話が作られたものなんか、
信じることができません。
また、「効いたヒト」が、10人いても
試したのが20人なら、
「有効率」が50%、
試したのが1000人なら、1%。
数と期間が大事である。
②研究対象はヒトか
研究対象が、ヒトか、動物か、
はたまた、細胞レベルの実験か。
動物実験が、そのままヒトに応用できるとは
限りません。
③学会発表か、論文報告か
一般的に研究が評価されるのは、
専門誌に論文が載ってから。
専門家が集う学会で発表されたからと言って
よい評価につながるとは言い切れない。
④研究は、無作為に分けた比較なのか
参加者を無作為に二つに分け、
一方に確かめたい栄養素を、
一方に形や味はそっくりでも
成分のないもの(プラセボ)を
飲んでもらって比較する研究の
信頼性が高い。
医学の場合、確かめたい薬を、
試す人とプラセボをのむ人と、
のむ側が知らないだけでなく、
投与した医師も、
どの人が薬をのんでいるかを
知らされないで研究したものが、
一番信頼性の高い研究と言われている。
(ダブル・ブラインドの研究)
⑤複数の研究で支持されているか
複数の研究で、同じ結果が出れば、
信頼性は高まる。
“再現性”がないと科学的とされないのである。
医師でも、科学分野の研究者でも、
情報の評価の流れは、
上の図と同じである。
どうか、巷にあふれる健康情報に
惑わされぬよう、
気をつけていただきたい。