「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

あるある大辞典に、騙されないために。

2007-05-28 23:18:57 | メディア・リテラシー
朝日新聞夕刊で、
健康情報の信頼性の確かめ方を
簡潔に書いた記事があったので、ご紹介します。

元になったのは、
東北大学 坪野吉孝教授(疫学)の著書。
「検証!がんと健康食品 健康情報の見分け方」
(河出書房新社)


健康情報と出会ったら、
本当に信頼性があるかは、
以下の流れで、分析してみてください。

**健康情報の評価の流れ**
①具体的な研究に基づくか
はい   いいえ⇒それ以上、考慮しない

②研究対象はヒトか
ヒト   動物実験、細胞レベルの実験など⇒留保して聞く

③学会発表か、論文報告か
論文報告  学会発表⇒留保して聞く

④研究は、無作為に分けた比較などか
はい    いいえ⇒参考程度に見る

⑤複数の研究で支持されているか
はい    いいえ⇒他の研究を待つ

結果をとりあえず受け入れる。
将来結果がくつがえる可能性を頭に入れておく

****************

①具体的な研究に基づくか
一人の体験談で話が作られたものなんか、
信じることができません。

また、「効いたヒト」が、10人いても
試したのが20人なら、
「有効率」が50%、
試したのが1000人なら、1%。
数と期間が大事である。

②研究対象はヒトか
研究対象が、ヒトか、動物か、
はたまた、細胞レベルの実験か。
動物実験が、そのままヒトに応用できるとは
限りません。

③学会発表か、論文報告か
一般的に研究が評価されるのは、
専門誌に論文が載ってから。
専門家が集う学会で発表されたからと言って
よい評価につながるとは言い切れない。

④研究は、無作為に分けた比較なのか
参加者を無作為に二つに分け、
一方に確かめたい栄養素を、
一方に形や味はそっくりでも
成分のないもの(プラセボ)を
飲んでもらって比較する研究の
信頼性が高い。
医学の場合、確かめたい薬を、
試す人とプラセボをのむ人と、
のむ側が知らないだけでなく、
投与した医師も、
どの人が薬をのんでいるかを
知らされないで研究したものが、
一番信頼性の高い研究と言われている。
(ダブル・ブラインドの研究)

⑤複数の研究で支持されているか
複数の研究で、同じ結果が出れば、
信頼性は高まる。
“再現性”がないと科学的とされないのである。




医師でも、科学分野の研究者でも、
情報の評価の流れは、
上の図と同じである。

どうか、巷にあふれる健康情報に
惑わされぬよう、
気をつけていただきたい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中央区議会 第一回臨時会(初日)

2007-05-28 18:20:32 | 政策・マニフェスト
本日5/28から中央区議会 第一回臨時会が
開会されました。
会期は、5月28日~31日の4日間。

初日の今日は、
選挙が行われての初めての区議会にあたり、
区議会の議長と副議長が、議員30人の選挙で
選出されました。

今後、常任委員会委員と特別委員会委員が
決められていくことになります。


初めて議場に入った日。
初めて自分の席に着席しました。
17番。
テレビでは、
政治家の自殺が緊急報道されている最中の議会。
神妙な気分で、議会に臨んだ一日でした。


ところで、選挙で選ばれた議員がはじめて議場で
集まる日。
最初から、議長が決まっているわけではありません。
議長がいない中、
議長を決める審議を、だれが議長になって決めるのか?

“最年長”の議員が、
臨時に議長(臨時議長)になり取り仕切ります。
(地方自治法 第百七条)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする