「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

【新型インフル UP DATE 22】  新型インフルエンザが、間近に

2009-05-19 11:47:59 | 各論:新型インフルエンザに備える

 新型インフルエンザ、但し、現在のところ「弱毒型」の流行が関西方面で広がっています。

 関東にいつ広がってもおかしくない状況と考えます。

 中央区の小児科医の間でも、流行に備え、どのような対策を区に要望していくか、メーリングリストで確認が行われました。
 一つ重要なことは、子どもに対する治療薬、「タミフル“ドライシロップ”」の確保があります。
 大人では、「タミフル“カプセル”」の備蓄が言われていますが、子どもの場合、カプセルは飲めないわけであり、子ども用の飲みやすい剤形、“ドライシロップ”(簡単にいうと“粉薬”)が求められるところです。
 ただし、通常のインフルエンザと同程度の弱毒性であれば、今回は(強毒のインフルエンザ発生でない限り)、タミフル使用に頼らずとも、自身の免疫で治すことができるという考え方もあると思います。

 さて、新型インフルエンザの流行により、どのような問題が生じているか、まとめた文章が、本日の朝日新聞にありましたので、掲載します。(どの新聞社の、どの文章も、よく似た論調ではあります。)

 赤字、太字、下線は、小坂による。

****朝日新聞 天声人語(09・05・19)******

学生も勤め人も、次の休みが遠い月曜の朝は浮かない風だ。それにしても、これほどむごい「朝礼」はない。大阪市立高倉中の3年生が昨日、集合場所のJR新大阪駅で修学旅行の中止を告げられた。新型インフルエンザの仕業である▼午前7時すぎに市教委から指示された校長先生もつらい。「残念ですが、このまま引き返します」と絞り出すと、「うそや」「ありえへん」と涙ぐむ生徒がいたという。級友と東京ディズニーランドで遊ぶ至福の時は、お預けとなった▼新型インフルの患者が急増し、日本はたちまち世界4位の感染国である。兵庫県と大阪府では一斉休校、旅行の取りやめもその一環だ。働くお母さんは保育所休業で途方に暮れ、企業は出張を見合わせる。ウイルスは社会と経済の根に宿り始めた▼政府が備えてきたのは鳥から始まる強毒性インフルだが、流行中の豚由来は弱毒型らしい。大は小を兼ねるとはいえ、大仰な策を不用意に繰り出せば、四方に要らぬとばっちりが及ぶ。牛刀で鶏を割き、傍らの卵まで粉砕する愚は避けたい▼新大阪駅で卵を割られた生徒の中には、マスクを何枚も携えた子がいたそうだ。中学生ならば、夢に見た日のため、うつらない、うつさないの自己責任は負える。遠からずマスクが旅先で役立つことを祈ろう▼沖縄・奄美地方が梅雨入りした。世事混乱の中、きっちりと巡る季節がいとおしい。そして、万事が予定を裏切らない平らかな日々のありがたさ。ウイルスがそれに気づかせてくれるなら、小さな功といえなくもない。

*****転載終わり****

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銚子市長選挙

2009-05-19 09:08:43 | シチズンシップ教育

銚子市長選挙結果、

野平匡邦 15289票 当選
岡野俊昭 7969票
茂木薫  4256票
石上允康 3151票
松井稔  2709票
高瀬博史 1314票

 私達の応援した内科医松井氏は、休止になった最後まで銚子市立総合病院に踏みとどまり、市民の健康を守りぬいた人物ですが、力及ばずでした。

  5/8の選挙ぎりぎりまで、内科医を務め上げての立候補、時間的には無理なものでありながら、いままでやってきた前市議石上氏にならぶ得票であったのは、逆にすごいことかもしれません。

 元市長野平氏が当選、リコールされた前市長岡野氏は、その次の得票という結果、そしてリコール運動にかかわっている三者は、得票を全部合わせても、10116で、野平氏に及びませんでした。
 リコール運動が三つに割れての選挙ということを残念に思う市民が多いことでしょう。
 このような運動は、よく割れるということを耳にします。並大抵のことではできない、みなで達成させた偉業であるのに、かかわらずです。

 松井氏を応援させていただき、松井氏との出会い、またそのお人柄から多くを学ばせていただきましたことを感謝しています。
 この出会いを作ってくださった前小樽市議森井氏、森井氏は、前回小樽市長選挙に臨まれた経験もありますが、彼との出会いも大きなものでありました。

 そして、松井氏を心から慕って集まった銚子市民の皆様と、一緒に応援させていただき、その方々とも出会えたことは、大きかったです。

 私は、もともと和歌山県出身であり、銚子と和歌山は、醤油作りでつながりがあります。和歌山の人が、銚子に来られ醤油作りが銚子で始まったと伺っています。 何か、肌が合うのでしょうか。私も、銚子のまちが、自分の大変好きなまちのひとつになりました。

 銚子市とのつながりは、以前、銚子市の防災訓練に視察に訪れたことが始まりでした。

 中央区と銚子市は、どちらかに災害があったとき、助け合うという強い信頼関係で結ばれているまちです。
 今後も、この結びつきを強めて行きたいと考えています。


 銚子市、銚子市立総合病院の再生を今後も注目していきたいと考えます。
 

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