「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

山口市 「夢のみずうみ村」

2009-10-21 11:27:17 | 医療
 「財界九州」(2009年10月号)という月刊誌で見つけた記事。

 山口市に「夢のみずうみ村」という通所介護施設があるらしい。

 利用者の三つの夢をかなえるお手伝いをするというのが、基本方針。

一、生きがい人生をおくりたい夢

一、健康で元気に暮らしたい夢

一、いつまでも自分らしくありたい夢


 ここでは、いくつもの特徴的なサービスがあり、それが面白い。

*血圧、体温など自分の体調は、自分でチェックして職員に報告。自己管理の取り組み。

*施設内通貨「ユーメ」をもつ。
 その稼ぎ方が、いろいろ。
 花札、ルーレット、パチンコ、マージャン、ダーツ、輪投げなどを通じての「カジノ」で稼ぐ。
 カジノがいやな人は、教室で得意なことを教える、食器の後片付けやタオルたたみなどで稼ぐ。

*リハビリメニューは自分で選ぶ
 1陶芸、園芸、木工、料理、カラオケ、パソコン、散歩など100種類近いメニューから好きなものを選ぶ

*バリアフリーではなく、あえてバリアーをつくる
作業療法士の言。「足が不自由でも、一歩踏み出すごとに寄りかかれる壁や家具があれば、たいていは自由移動できる。リハビリとは、日常生活を楽に安定して行う方法を身につけること。ここでの生活はすべてがリハビリ」

などなど。

 自分の意志を大切し、自立につなげる方向性に、学ぶ点が多くあると思っています。
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環境モデル都市 北九州市

2009-10-21 07:25:15 | 地球環境問題
 北九州市人口総数98万4154人(平成21年3月1日現在)、面積487.88平方㎞、予算規模5172億円。

 明治34年(1901年)の官営八幡製鐵所から始まり、工業地帯として急成長。一方で、大気汚染、水質汚濁の公害問題が1950年代深刻化。
 1960年代戸畑の中原婦人会が公害反対運動を契機に、公害を克服し、平成20年(2008年)第一次の選考で「環境モデル都市」(2009年現在合計13都市)に選ばれる。

 現在、北九州「環境モデル都市」アクションプランをもち、基準年2005年CO2排出量1560トンとして、2030年削減目標30%、2050年削減目標50%(アジア地域の協力で150%)を掲げ、果敢に取り組む。

 
 一番の注目すべきところは、公害対策で終わらせるのではなく、環境への取り組みを「地域ブランド」として高めたところ。
 いまや、そのノウハウを、環境国際協力を行うまでになっている。


Ⅰ低炭素社会を実現するストック型都市への転換
*水素パイプライン、水素ハイウェイ
*工場での熱産生から電気を供給
*カーシェアリング、サイクルシェアリング
*超長期先導的モデル事業(八幡高見地区)鉄筋コンクリート造4階。


Ⅱ低炭素社会づくりを通じての豊かな生活の創造
*住宅用太陽光発電等補助制度
*北九州版カーボンオフセット・エコポイントシステム
 「カンパスシール」(環境パスポートの略)
エコポイントシールを店が事務局から買い、例えばレジ袋不要な人にシールを住民にあげる。シールがあつまると住民は、シールを店で換金。換金したシールを店が事務局へもっていくと、換金。
 単なる大型商品を買って、ポイントを貯めるものとは異なる。
 市民の励みになる制度を努力して創設。
*菜の花プロジェクト
 菜の花を栽培し、その種から、油をとり、家庭で利用。その廃棄をバイオディーゼルで利用。
*まちの森 100万本植樹プロジェクト
 記念日に記念樹プレゼント事業など

Ⅲ低炭素化に貢献する産業クラスターの構築
*北九州エコタウン事業
*エネルギーの地産地消
*廃棄物発電、風力発電
*バイオ燃料の利用
*エコプレミアム
エコプロダクツを選定し、広報。
*エコアクション(EA)21認証・登録
ISO14001と類似。低価格、文書管理を細かくせず、日本国内のみの制度として中小事業者の環境経営への取り組み支援として導入

Ⅳ低炭素社会を学び学習・活動システムの整備
*環境学習施設のネットワーク
super CAT
*エコツアーガイドブック製作
*環境教育副読本の学校幼稚園配布
*北九州市環境首都検定
 テキストは千円弱。

Ⅴ低炭素社会作りのアジア地域への移転
*アジア低炭素化センター
来年4月オープン。空きオフィスを利用して設置。必要なのは人材。

以上、全てをかけたわけではなく、特に自分が魅かれたものをピックアップした。
 

 見て分かるように、総合的に取り組んでいる。

 多くの参考になる取り組みがあり、今後も注目していきたい。

 
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