恒例の元日の各紙6紙から、2017年を読み解きたいと思います。
元日の楽しみのひとつ。
*朝日新聞
1)第1面
○特集 試される民主主義
民意が暴走しているようにみえる。→感情に訴えて多数派を作り出すのが、言葉なら、それに対抗をするのもまた言葉でしかない。
2)社説 憲法70年の年明けに「立憲」の理念をより深く
保守主義者として知られる20世紀英国の政治哲学者マイケル・オークショットは、政治いう営みを人々の航海に見立て、「その企ては、ただ舟を水平に保って浮かび続けることである。」
立憲主義を使いこなす。それは今、主要国共通の課題といっていい。
3)天声人語
「一本のナイフはパンを切るためにも喉を切るためにも使用できる」と社会学者ジグムント・バウマン氏が対談書で述べている。技術にふるまわされるのではなく、使いこなすにはどうすればよいか。
*毎日新聞
1)第1面
○特集 現場報告 トランプと世界 多文化主義の危機
大統領選の期間中、「ホワイトラッシュ」という言葉が生まれた。
多文化主義は厳しい攻撃にさらされている。
○希望を持って前へ 主筆 小松浩
<どうなるか>ではなく<どうするか>だ。昨年101歳で亡くなったジャーナリストむのたけじさん。
2)社説 歴史の転機 日本の針路は
トランプ現象で見られたように、選挙が一時の鬱憤晴らしになれば、民主主義そのものの持続可能性が怪しくなっていく。
3)余録
寛容と和合の精神が世界中の人々の枕に宿ってほしい年を迎えた。
求められるのは、草の根の諸国民と開かれた世界をつなぐ新たな構想力と、相互依存の秩序を支える国際公共的な努力に違いない。
*東京新聞
1)特集 包容社会 分断を超えて トランプ氏に侮辱された米兵遺族のイスラム教徒 弁護士キズル・カーンさん(66)インタビュー
中道的な思想は追いやられ、人々は幅広い結びつきよりも拒絶を選び、極端に右傾化している。
2)社説 不戦を誇る国であれ
日本国憲法に求める平和主義とは武力によらない平和の実現をいうものです。
3)筆洗
雑煮の「雑」 寛容さのその字が二○一七年の元日にふさわしい縁起の良き字に思えてくる。
*日本経済新聞
1)第1面
○特集 断絶を超えて
当たり前と考えていた常識が崩れ去る。昨日までの延長戦上にない「断絶(Disruption)」の時代が私たちに迫っている。
2)社説 揺れる世界と日本 自由主義の旗を守り、活力を取り戻せ
日本はこの150年、明治維新と敗戦という2つの断崖を乗り越えてきた。どちらも若い世代が活躍し、新しい日本をつくりあげた。それをいまこそ思い出そう。
3)春秋
いま世界をうろうろするのは、マルクス流に言えば「ポピュリズム(大衆迎合主義)という名の怪物」だ。
*読売新聞
1)第一面 ⇒読売は、元日に必ず、スクープ記事を持ってきます。今回は、中国の海底命名攻勢の話。
○中国 海底に命名攻勢 日本のEEZ周辺 申請50件 権益拡大図る
2)社説 反グローバリズムの拡大防げ トランプ外交への対応が必要だ
TPPは、今後の自由貿易の標準となりうる高度な枠組みだ。…経済資源を、国境を越えて効率的に活用するのが自由貿易だ。多国間での取組をさらに進め、新興国の活力や技術革新の成果を世界に広げることで、成長の復活を目指すしかない。それが国際政治の安定の基礎ともなろう。
3)編集手帳
「ドンマイ」のウインクも一筆ずつ、心をこめて描くつもりでいる。
*産經新聞
1)第一面
平成30年史 陛下は無言で立ち上がられた
即位礼新時代の幕開け
2)年のはじめに 論説委員長 石井聡 自ら日本の活路を開こう
公布から70年、憲法は放置された。冷戦等の国際情勢がそれを許した。この間、自己決定という国家の本質を日本は不得手なものにしてしまったのではないか。
3)産経抄
果たして同盟の相手に「信」はありや。
<現在、記載中、1/2へ続く>
元日の楽しみのひとつ。
*朝日新聞
1)第1面
○特集 試される民主主義
民意が暴走しているようにみえる。→感情に訴えて多数派を作り出すのが、言葉なら、それに対抗をするのもまた言葉でしかない。
2)社説 憲法70年の年明けに「立憲」の理念をより深く
保守主義者として知られる20世紀英国の政治哲学者マイケル・オークショットは、政治いう営みを人々の航海に見立て、「その企ては、ただ舟を水平に保って浮かび続けることである。」
立憲主義を使いこなす。それは今、主要国共通の課題といっていい。
3)天声人語
「一本のナイフはパンを切るためにも喉を切るためにも使用できる」と社会学者ジグムント・バウマン氏が対談書で述べている。技術にふるまわされるのではなく、使いこなすにはどうすればよいか。
*毎日新聞
1)第1面
○特集 現場報告 トランプと世界 多文化主義の危機
大統領選の期間中、「ホワイトラッシュ」という言葉が生まれた。
多文化主義は厳しい攻撃にさらされている。
○希望を持って前へ 主筆 小松浩
<どうなるか>ではなく<どうするか>だ。昨年101歳で亡くなったジャーナリストむのたけじさん。
2)社説 歴史の転機 日本の針路は
トランプ現象で見られたように、選挙が一時の鬱憤晴らしになれば、民主主義そのものの持続可能性が怪しくなっていく。
3)余録
寛容と和合の精神が世界中の人々の枕に宿ってほしい年を迎えた。
求められるのは、草の根の諸国民と開かれた世界をつなぐ新たな構想力と、相互依存の秩序を支える国際公共的な努力に違いない。
*東京新聞
1)特集 包容社会 分断を超えて トランプ氏に侮辱された米兵遺族のイスラム教徒 弁護士キズル・カーンさん(66)インタビュー
中道的な思想は追いやられ、人々は幅広い結びつきよりも拒絶を選び、極端に右傾化している。
2)社説 不戦を誇る国であれ
日本国憲法に求める平和主義とは武力によらない平和の実現をいうものです。
3)筆洗
雑煮の「雑」 寛容さのその字が二○一七年の元日にふさわしい縁起の良き字に思えてくる。
*日本経済新聞
1)第1面
○特集 断絶を超えて
当たり前と考えていた常識が崩れ去る。昨日までの延長戦上にない「断絶(Disruption)」の時代が私たちに迫っている。
2)社説 揺れる世界と日本 自由主義の旗を守り、活力を取り戻せ
日本はこの150年、明治維新と敗戦という2つの断崖を乗り越えてきた。どちらも若い世代が活躍し、新しい日本をつくりあげた。それをいまこそ思い出そう。
3)春秋
いま世界をうろうろするのは、マルクス流に言えば「ポピュリズム(大衆迎合主義)という名の怪物」だ。
*読売新聞
1)第一面 ⇒読売は、元日に必ず、スクープ記事を持ってきます。今回は、中国の海底命名攻勢の話。
○中国 海底に命名攻勢 日本のEEZ周辺 申請50件 権益拡大図る
2)社説 反グローバリズムの拡大防げ トランプ外交への対応が必要だ
TPPは、今後の自由貿易の標準となりうる高度な枠組みだ。…経済資源を、国境を越えて効率的に活用するのが自由貿易だ。多国間での取組をさらに進め、新興国の活力や技術革新の成果を世界に広げることで、成長の復活を目指すしかない。それが国際政治の安定の基礎ともなろう。
3)編集手帳
「ドンマイ」のウインクも一筆ずつ、心をこめて描くつもりでいる。
*産經新聞
1)第一面
平成30年史 陛下は無言で立ち上がられた
即位礼新時代の幕開け
2)年のはじめに 論説委員長 石井聡 自ら日本の活路を開こう
公布から70年、憲法は放置された。冷戦等の国際情勢がそれを許した。この間、自己決定という国家の本質を日本は不得手なものにしてしまったのではないか。
3)産経抄
果たして同盟の相手に「信」はありや。
<現在、記載中、1/2へ続く>