本日6/14、次の12項目について、中央区議会第二回定例会 一般質問に立ちます。
時間は、第二質問者であるため、15時ごろになると思います。
ご関心のあるかたは、中央FMで、音声の生中継もありますので、お聴きください。
<質問事項>
http://211.120.47.212/shitsumon/h2902_teirei.html
•第一、新基本構想でいう「プロアクティブ・コミュニティ」の実現方法について
•第二、地権者、借家人、地域住民の三者でまちづくりを進める仕組みへの転換について
•第三、三者の合意形成なく進められる『月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業』(月島第一小前高さ190m50階750戸の超高層分譲マンション計画)の中止について
•第四、『月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業』の都市計画素案がありながら、「ない」と答弁し、本年3月予算審議で議会に白紙委任を強いた重大な手続き上の瑕疵について
•第五、供給過剰により区内全域の不動産価値の低下を来す可能性のある月島地区の再開発事業乱立に対する中央区の対応について
•第六、『八丁堀駅周辺施設再編計画』での「児童相談所」建設の検討優先と、「ガスガバナ」設置は、将来の土地利用に制限となることから、慎重に検討すべきことについて
•第七、地下に汚染が残り、無害化を断念することを前提にした専門家会議提言では、築地ブランドが守られないことが判明した今、改めて築地市場改修案を検討すべきことについて
•第八、すべての子ども達に、「育ちのサポートカルテ」をつくり、切れ目のないきめ細やかな支援を保育園・幼稚園から行うべきことについて
•第九、教科書採択を決める教育委員会定例会での傍聴者への配慮について
•第十、阪本及び城東小改築工事を最優先すべきことについて
•第十一、晴海選手村跡地への新たな中央区立小中学校整備に関し区民を交えた検討組織立ち上げについて
•第十二、中央区消防団運営委員会へ諮問された東京五輪に向けた消防団の活動能力の強化の方策について
***********質問の詳細**************
第一、新基本構想にある「ソーシャル・インクルージョン」とともに重要な概念とされる「プロアクティブ・コミュニティー」導入の経緯とその社会実現に向けた具体的な取組み方法について
新基本構想審には、「ソーシャル・インクルージョン」(社会的包摂)の理念が、入っていることは、昨年九月の第三回定例会で確認されたところである。
将来像の実現に向けた5つの基本的な方向性の一つ「プロアクティブ・コミュニティー」(自ら率先して地域における課題を解決し、快適な暮らしを実現していく社会)導入の経緯とそのようなコミュニティー形成に向け、今後二十年間で区は、具体的にどのような取組みを行うべきと考えるか。
第二、地権者の合意形成のみで再開発事業計画を作る現在の中央区の姿勢は、新基本構想の理念にそぐわないため抜本的に見直し、借家人と地域住民を含めた三者でまちづくりを進める仕組みに転換すべきことについて
一、再開発計画導入の是非を検討する地元検討組織である協議会は、中央区も構成メンバーとして入りながら、借家人のみでなされているのが、中央区の現状である。
地権者のみでまちづくりを進めてよいとする法的根拠は、何か。
二、再開発の都市計画素案作成においても、地権者の合意形成に加え、借家人の合意形成や地域住民の合意形成を得た上で進めるべきと考えるが、いかがか。
第三、住民の合意形成が得られないまま進められる『月島三丁目地区第一種市街地再開発事業』(月島第一小学校前の高さ190m50階建て750戸の超高層分譲マンション計画)を中止すべきことについて
一、同計画の地権者の同意は、本年6月5日現在、8割に届かず、地権者の合意形成でさえなされていない状況にある。都市計画の手続を進める場合において、中央区は、9割の地権者の同意書面の確認を必要としている。「9割」という基準を置いた理由について問う。
併せて、同意の是非の判断内容は、個人情報として厳格に管理すべきものである。どのように同意書の情報を管理するように準備組合に指導をしているかを問う。
二、同計画は、都市再開発法第3条の4つの要件(①「高度利用地区」の指定区域であること、②耐火要件、③土地利用が著しく不健全であること、④都市機能の更新に資すること)に果たして該当をしているのか、区の見解を問う。
三、『月島一丁目3、4、5番地区第一種市街地再開発事業』など類似の計画を施行し終えた地権者の声を、区はどのように把握しているか。後悔の声はあがってないか。
四、同計画は、月島第一小学校や隣接高齢者施設含め周辺地域への4年間に及ぶ建設工事に伴う騒音・振動・粉じん等の被害が生じるとともに、建設後も広範囲に及ぶ日影被害や風害の発生などを考えると、慎重に検討をすべきものである。
月島の長屋の生活景を残しながらリノベーションをすることで、防災面の向上などの課題の解決は可能であると考えられる。賛同者含め100名を超える同計画の中止を求める誓願が、本定例会に提出が予定されており、多くの区民が中止を求める強い意志を表明しているところである。
本計画の中止を要望するが、いかがか。
第四、『月島三丁目地区第一種市街地再開発事業』の都市計画素案がありながら、「ない」と答弁し、本年3月予算審議で議会に白紙委任を強いた重大な手続上の瑕疵について
一、本年3月22日中央区議会予算特別委員会において、吉田副区長は、同計画の資料がないから出せない旨の答弁をされた。
同年6月7日の環境建設委員会で初めて中央区議会に提出された同計画素案は、4月に入ってその開催の事実が明らかになった同年3月16日中央区主催「区と区民の協議」で用いられた資料の計画素案と本質的に同じであった。
同計画素案を手にしながら、予算審議で出さなかった理由は何か。
二、月島地区密集市街地総合防災計画中に、同計画を新たに含めることとする重大な変更が本年4月3日になされた際、持ち回り決議がなされた。持ち回り決議がなされる場合には、やむを得ない理由が必要であるが(協議会規則4条3項)、時間的にも招集する余裕がありながら、持ち回り決議をせざるを得なかった理由は何か。
三、まちづくりの情報が適切に区民に伝えられることが、手続きの恣意的な運用を抑制する効果があると考える。「区と区民の協議」や「まちづくり協議会」開催の情報は、区報や区のホームページで事前公開し、すべての区民に周知すべきと考えるが、いかがか。
第五、供給過剰により区内全域の不動産価値の低下を来す可能性のある月島地区の再開発事業乱立に対する中央区の対応について
一、月島地区だけでも、現在12の再開発事業が進行中である。先に述べた『月島三丁目地区第一種市街地再開発事業』の竣工(予定)する平成36年には、五輪選手村跡地で5632戸はじめ、少なくとも1万戸が同時期に整備される予定である。その十年前後には、中央区の人口は減少に入るが、住宅供給戸数が供給過剰になる可能性について、区の認識を問う。
二、乱立状態にある再開発の調整をなすべく、法的根拠をもつマスタープランを建て、適正な再開発に誘導すべきと考えるが、いかがか?それとも新基本構想に先立って昨年9月に策定された『月島地区まちづくりガイドライン』のようなもので対応が可能と考えているのか。
第六、『八丁堀駅周辺施設再編計画』において、「児童相談所」建設を優先すべきこと及び東京ガスの「ガスガバナ」設置は、将来の土地利用に制限が加えられることから、慎重に検討すべきこと、ついて
一、京橋図書館の移転をすることの必要性、緊急性について問う。
現在、最も求められている施設整備は、「児童相談所」であり、京橋図書館移転より優先すべきと考えるが、いかがか。
二、「本の森ちゅうおう(仮称)」整備計画内に大容量制圧機「ガスガバナ」の巨大な施設を設置することは、同敷地の将来の利用に支障を来すことから、慎重に検討すべきと考えるが、いかがか。
「ガスガバナ」設置により、どの程度の額の賃貸料の区への還元を見込んでいるか。
第七、地下に汚染が残り、無害化を断念することを前提にした専門家会議提言では、築地ブランドが守られないことが判明した今、改めて築地市場の現在置再整備をなすべきことについて
一、東京都は、豊洲移転の場合の食の安心・安全のために求める基準は、「無害化の三条件」を行うことであるとしている。
平成22年8月12日に区長議長連名で都知事宛てに提出した『豊洲新市場予定地の土壌汚染対策に係る要望について』などから分かる通り、中央区は、豊洲移転候補地の土壌汚染問題が解決されることを条件に、移転容認をしてきた経緯がある。区の考える豊洲移転の場合の食の安心・安全のために求める基準もまた、「無害化の三条件」を行うことであると考えてよいか。
二、専門家会議の提言では、盛り土の代わりに、①地下ピットにおける水銀やベンゼンの揮発ガス進入防止対策として遮蔽シート或いはコンクリートを敷き、②換気により室内のガスの濃度上昇を防止することを骨子とする。
盛り土を欠く状況は、環境アセス手続上の重大な瑕疵であることは、東京都も認めており、引き続いてなされた盛り土を前提にする豊洲市場の都市計画決定においても、その瑕疵は承継されている。
従って、提言を導入する場合には、「都民の意見を聴く会」を含め環境アセス手続のやり直し及び都市計画決定の審議のやり直しが必要と考えるが、都はそれら手続について中央区にどのように説明責任を果たしているか。
三、本年6月11日に出された専門家会議提言は、地下に汚染がのこり、地下水モニタリングで汚染を把握していくことが柱のひとつとなっている。これでは、地下水モニタリングにおいて、第9回モニタリング結果のように汚染がでる度に、市場での価格形成に影響が出るため、「築地ブランド」を、守ることができなくなると考えるが、いかがか。
四、本年6月5日に策定された「東京都市場問題プロジェクトチーム第1次報告書」には、築地市場改修案が技術的に可能であることが示された。その際、築地魚河岸の利用が必要となる。協力すべきと考えるが、いかがか。
第八、すべての子ども達に、「育ちのサポートカルテ」をつくり、切れ目のないきめ細やかな支援を保育園・幼稚園から行うべきことについて
一、障害福祉分野での、切れ目のない支援に役立てるため、「育ちのサポートカルテ」が検討中である。本年度は、テストランがなされ、平成30年度からすべての障害児を対象に実施される予定である。
本年度から、参加したい保護者には、参加を可能にすべきと考えるが、いかがか。
二、切れ目のない支援は、すべての子ども達に必要なことであるから、各学期、各学年の締めくくりの際に、その子どもの成長発達の指導のポイントを書面の形式で保護者にお渡しし、切れ目のないきめ細やかな支援を保育園・幼稚園で行うべきと考えるが、いかがか。
すべての園児に個別指導計画が内部資料として作成され、指導がなされているところである。その指導のポイントを書き写して保護者にお渡しする作業であり、過度な負担なく導入可能であると考えるが、いかがか。
第九、教科書採択を決める教育委員会定例会は、区役所大会議室など大きな部屋で行い多数の傍聴を可能にすべきことについて
教科書採択を決める教育委員会定例会は、毎回多数の区民が傍聴を希望され、常に抽選となっている。
区役所大会議室など大きな部屋で行い多数の傍聴を可能にすることで、区民の知る権利に応えて行くべきと考えるが、いかがか。
第十、阪本小及び城東小改築工事は、最優先とし、遅滞なく短期間でなされるように、工程管理をするべきことについて
阪本小及び城東小改築にあたり、子ども達は、二校舎同時にプレハブの学舎を使用することとなる。その負担を軽減するためにも、五輪の準備のため、建設業界の供給は逼迫しているとしても、これら改築工事こそは最優先とし、遅滞なく短期間でなされるように、工程管理をするべきと考えるが、いかがか。
第十一、晴海選手村跡地への新たな中央区立小中学校整備のための区民を交えた検討組織を立ち上げ、教育の中央区の集大成となるような教育及び特別支援教育を実現すべきことについて
晴海選手村跡地への新たな中央区立小中学校整備においては、区民を交えた検討組織を立ち上げ、教育の中央区の集大成となるような教育及び特別支援教育を実現すべきと考えるが、いかがか。
第十二、中央区消防団運営委員会で諮問を受けている東京五輪に向けた消防団の活動能力の強化の方策の柱のひとつとして、「住民との連携訓練の推進」を置くべきことについて
東京五輪のレガシーのひとつは、消防団機能が向上し、それによって、地域の防災力の向上につながることである。
中央区消防団運営委員会で諮問を受けている東京五輪に向けた消防団の活動能力の強化の方策の柱のひとつとして、「教育訓練」と「装備資機材の充実」と併せて、前回の「活動の強化方策」でも指摘されている「住民との連携訓練の推進」を置くべきと考えるが、いかがか。
以上