城東小学校が入る八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業が、明らかにされたH27.9月当時の教育委員会議論(H27.9.9)を振り返っておきます。
********教育委員会 議事録(H27.9.9) 数字は、記載ページ******************
松川委員:直接、就学についてではないですけど、城東小学校の件で、先日、八重洲の再開発事業で城東小学校がビルに入って再開発されるというような報道が出ていたのですけれども、再開発事業でビルに入るというような、大体のことはこの委員会でも報告は聞いていますが、新聞を見ると、立派な青写真になっていて、そんなことは我々1つも聞いていないので、その辺りの状況というのはどうなっているのでしょうか。
副参事(教育制度・特命担当): 城東小学校の東京駅前再開発に伴うビルの中に入るという報道でございますけれども、教育委員会では平成21年3月にまとめさせていただきました小学校の改築計画策定調査報告書、これについては築80年を経過する小学校の今後の整備の方向性を示したものでございますが、それについてご報告させていただきました。この中で城東小学校につきましてはご案内のとおり、再開発事業が計画されているということで、そこの東京駅前にふさわしい特色ある学校として今後検討していくというような方向性が示されております。そして、先週からの報道で、いかにも最終決定のような報道でしたけれども、都市計画の手続きの上では10月が東京都の都市計画決定ということでございまして、それが最終決定と聞いております。その後にビルの中に入る基本設計が始まるという段階でございまして、現時点では教育委員会はまだ- 4 -
ノータッチという状況でございます。施設づくりについては今後検討していかなければいけないのですが、当然、教育環境の向上あるいは防災拠点の整備、それをはじめ地域の核としての機能充実などを考えていかなければならないので、基本的には、そのような今日的な行政課題を解決する施設づくりを進めていくものと考えております。また、基本設計をどうするかというのは非常に難しいと思いますが、文部科学省は学校の施設整備に関して施設整備指針というものを出しております。できるだけ低層階に入れるとか、日当たりのことも考えるとか、いろいろな指針があるのですけれども、その辺を十分にのみ込めるような形で反映できるような計画として進めなければならないと考えております。また、城東小学校は先ほど出ておりました理数教育に関するパイロット校ということでもございますので、その辺りをいかに取り入れて基本設計をやっていくか、それから竹田委員がおっしゃっていました学級数を増やしていくこともその中で考えていくというような方向性になるかと考えております。以上でございます。
竹田委員:最後の意見のときに同じことを伺おうと思っていたのですけれど、松川委員が質問されたので伺いますが、我々が、教育委員が知っているか、知らないかということは別にして、東京新聞などの報道によると「区などによるとこの計画がある」というような、要するに区から情報が出たというように新聞の報道はなっている。区に取材をした結果として、この報道が、記事が成立しているというように読めたのです。何を伺いたいかというと、地域と、この学区の中に住んでいらっしゃる方々、それから今通学していらっしゃる方々には、どんな説明がこの報道が出る前にされていたのかどうか、それをまず確認させてください。
副参事(教育制度・特命担当) :まず、報道の状況ですけれども、現在通っていらっしゃる児童の保護者の方々については、従来から東京駅前の再開発の状況が進んでいるという状況で、もしそれが決定された上には、城東小学校が一地権者としてビルの中に入っていくというような段階の情報しかまだお流しできておりません。それはなぜかといいますと、都市計画については予定の年次を超える、要はずれる可能性が非常に高い状況でありまして、その辺りを鑑みて、早めに心配を与えないようにお伝えをしているところでございます。
竹田委員:ご配慮はごもっともだと思うのですけれども、結果的にマスコミの報道が出たことによって初めて実情を知るという方が多かったとすると、逆に、今ご配慮いただいた以上に不安を与える部分が出てくると思います。ですから、直接当事者性を持って今の城東小学校、それから報道にあるような国家戦略特区の指定を受けることによって開発される高層ビルの中にで- 5 -
きる新しい2021年以降の城東小学校に関わりを持つ方々に対しては、可能な範囲で、多少グレーゾーンがあっても情報を出していかないといけないのではないかと思いますけれども、その点についてはどのように思われますか。
副参事(教育制度・特命担当): 先ほど学務課長からお話をさせていただきました、特認校制度の入学説明会が今後開かれていくということでございまして、その際には当然、報道がこのように出ているという状況も踏まえて、現時点での情報をご提供するということは考えております。また保護者の方にも、保護者会を通じて、あるいは教育委員会事務局又は窓口となっている都市整備部の職員が今の状況をご説明に上がるということは可能でございますので、考えていきたいと思います。
竹田委員:もう1点だけ。最初に申し上げたように「区などによると」と記事に出ているというのは、区のどこが取材を受けた可能性があるのでしょうか。
副参事(教育制度・特命担当): これは、国家戦略特区の東京圏の区域会議で決まったということでプレス発表がされた流れの中で、そこで東京駅前の城東小学校がビルに入っていくというのが出てきたわけですけれども、それに対して区で取材を受けているのは、都市整備部地域整備課でございます。
竹田委員:何を申し上げたいかというと、こういう開発計画ももちろんそうですけれども、例えばアレルギーの問題が何か区内の学校で起きたとか、いじめかもしれませんが、要するに教育委員会事務局以外のところにも取材が入るような可能性がある事案については、いつ、どの段階で情報を出す、どこまで出すのかということと、教育委員会が管轄している当事者の方々に、いかに情報がマスコミに出るよりも前に必要な範囲の内容をご提供するかということを、やはり仕組みとして確認していただいたほうがいいのではないかなと思いますが、その点はどうでしょう。
副参事(教育制度・特命担当) :今回の件につきましては、国家戦略特区の会議が3日に開かれるということを事前に押さえていたにもかかわらず、このような報道になるとは想像できなかったもので、大変まずい対応だったと考えております。本来は区の広報及び当該の部署と連携をして情報を共有しておかなければいけないというような事案だったと改めて反省をしているところでございます。以上でございます。
竹田委員:よろしくお願いします。
窪木委員:それに関連して、もちろんお考えいただいていると思うのですけれど、城東小学校が再開発でビルの中に入るとすれば、土地所有者だけれども、小学校の都合だけで改築ということはなかなかできない状態になるので、そうするとなお一層、普通の小学校の改築あるいは新築よりもさらに慎重な小学校像、将来に向けての規模やソフト面、ハード面の将来像を議論しておかない- 6 -
といけないと思います。それは一度教育委員会でも議論したほうがいいのではないかと思いますので、よろしくお願いします。
教 育 長: その辺は私どもも委員の皆さま方にご議論いただけるような何らかの機会を持ちたいと思います。ありがとうございます。 ほかにございますでしょうか。よろしゅうございますか。