「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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中央区のふるさと納税対策と「ふるさと中央区応援寄附」2021.2月、3月の委員会審議から 

2021-09-08 09:07:15 | 財務分析(予算・決算)

 中央区のふるさと納税対策と「ふるさと中央区応援寄附」2021.2月、3月の委員会審議から。




*****議事録抜粋****


●ふるさと納税による中央区財政への影響

・予特2日目https://www.kugikai.city.chuo.lg.jp/kaigiroku.cgi/r03/yosan20210310.html

○清水税務課長

 (略)

 次に、ふるさと納税による、区民税の税収に関する影響でございます。

 ふるさと納税の影響につきましては、令和2年度、財政白書などで公表しています数字では、毎年6月1日現在で総務省が調査している時点の影響額、約16億円のマイナス影響ということでお示ししておりますけれども、この見込みには新型コロナウイルス感染症拡大に伴って確定申告の期限が延長されたというところで、まだ反映できていない部分がございました。実際の影響額につきましては、確定申告の反映後の控除額、令和2年8月1日時点で見たんですけれども、その段階で約20億円の影響が生じているというふうになっております。令和2年度の当初予算では、影響額22億円ということで見込んでございました。実際の影響額は今申しました約20億円ということで、寄附をした方が前年比で1.08倍、1人当たりの寄附控除額が1.01倍ということで、20億円ということで令和2年度の影響がございました。

 令和3年度に関しましては、やはり同規模で約20億円という影響を見込んでございます。寄附をされる方の人数は1.05倍ぐらい、少し増えるかなというふうに見込んでいるんですけれども、1人当たりの控除額につきましては、1人当たりの現年度分の収入額の減少割合で少し減るかなというところで、規模感として同じぐらいかというふうになっております。ただ、コロナ禍におきましては、コロナで被害を受けた地域の生産者への支援といったふるさと納税の動きなどもございまして、増減の予測というのは例年以上に難しい状況でございます。今後の影響を注視してまいりたいと存じます。

 以上でございます。

●中央区応援寄付金

・予特https://www.kugikai.city.chuo.lg.jp/kaigiroku.cgi/r03/yosan20210310.html

○北澤総務課長(参事)
 私からは、ふるさと中央区応援寄附につきましてお答えいたします。

 今、御紹介ありましたように、特別区長会を通じまして、現在のふるさと納税制度につきましては、税負担増に当たり、返礼品による見返りを受けた住民のみが恩恵を受けて、その他の住民は行政のほうの税収が減少するということで行政サービスの低下を受けざるを得ないといった不公平が生じているということで、制度のゆがみがあると指摘しまして、税制自体の見直しを継続して求めてきているところでございます。

 中央区におきましても、そのような考え方を持っておりまして、本区におきましては、見返りを求めない寄附の本来の在り方を進めていくという観点から、返礼品に頼らないふるさと納税制度として、中央区応援寄附、区の施策と整合する活動を行っている団体に関しての寄附を募るというような形で、ふるさと納税の活用を行ってまいりました。税の流出額に比較しますと、まだまだ少ない額ではございますが、平成29年度から始めまして、年々、寄附してくださる人数ですとか、寄附額につきましては増加している状況でございまして、今後、一層PRに努めることによって賛同していただける方を増やしていきたいというふうに考えてございます。

 また、新たなさらなる検討というところでございますが、団体に対する寄附のほか、中央区におきましては、中央区の森寄附金というものもこれまで行ってきておりまして、また、令和2年度からは首都高速道路地下化等事業応援寄附ということで、そちらに関しての寄附も併せて、中央区版ふるさと納税として開始してございます。首都高のほうにつきましては、かなり注目されている部分であると思いますので、寄附が増えることを期待しているところではございますが、今年度から始めまして、コロナの状況もありまして、なかなか十分にPRができていなかったということで、まだ思うような額は集まっていない状況でございますので、今後、さらにPRに努めまして、そちらのほうを発展させていきたいというふうに考えてございます。また、今後も、ふるさと納税として寄附を集めるのに適切な事業等がありましたら、そういった形での拡大をしていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○北澤総務課長(参事)
 今、本区でふるさと中央区応援寄附として募っているものに関しましては、3種類のものがございます。まず、区政全般に寄附をいただくという一般寄附金という科目で寄附していただいているもの、また、分野指定ということで、分野指定基金寄附金ということでお願いするもの、また、団体指定ということで、区内の団体に対して交付金を支給するというもの、そういった3種類の寄附を募っております。

 前提として、寄附をしてくださるという申出があった際に、まず、どういった部分で役立ててほしいかという御希望があるかどうかをお聞きいたします。その際に、区政全般、何でも中央区で役立ててほしいということであれば、一般寄附金として区のほうでお預かりする。また、教育で役立ててほしいですとか、福祉で役立ててほしいですとか、そういった御希望があった場合には、分野指定の寄附金といたしまして、それぞれ所管課のほうで寄附を受け付けるというような体制を取っております。

 その中で、今年度はやはりコロナ対策として役立ててほしいですとか、健康面、医療関係者のほうで役立ててほしいですとか、そういったお申出がありましたときには、所管課のほうで寄附を受け付けて、必要なところに交付して、必要な部分で使わせていただくというような形で寄附金を活用しております。また、寄附金という形でなくても、例えばマスクの寄附ですとか、医療機関等で使ってほしいですとか、そういった寄附等のお申出もたくさんいただいておりまして、そういった際には、寄附してくださった方の御要望をお聞きして、必要なところに配分しているという状況でございます。

 以上でございます。

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