こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

天涯の砦

2006-10-02 00:00:00 | 未分類
小川一水さん『天涯の砦』を読みました。

地球と月を中継する軌道ステーション<望天>で起きた爆発事故は、爆発だけでなく
真空にさらされることにより、多量の死者を生んだ。
しかし、緊急閉鎖ドアなどにより少数の生存者もいた。空気ダクトによる声かけから
生存者を確認することができたのだ。
それもつかの間、月往還船<わかたけ>とともに<望天>は大気圏内突入軌道にあることが判明する。
真空がお互いを隔離する中で、どうやって生還することができるのか。

帯の「壁の向こうは、すべてが敵だった」には、様々な意味がこめられています。
目の前の危機を乗り越えるたびに新たに立ちはだかる危機。
ぎりぎりまで息をつかせない展開を楽しめます。

幼児の兄妹だけで閉じ込められたら、この啓太と風美のように耐え切れるでしょうか?
思春期の少年少女が、敵意しか感じない者同志で同室になったら?
ただでさえ切羽詰った状況なのに、様々な災難が発生します。
面白かったけれど、読み疲れました。でも、読んでみることをお勧めします。

コメント
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