梨木香歩さんの『家守綺譚』を読みました。
大学の学士であり、駆け出しの物書きである綿貫征四郎は、早世した学友・高堂の実家に
「家守」として住むことになった。
ある日、その家の床の間の掛け軸の中から、高堂がボートをこいでやってきた。
庭のサルスベリに懸想されたり、河童を拾ったり、狐や狸に化かされたり、説教されたり、
様々な不思議に出会いながらも、征四郎は優しく柔らかく受け入れていく。
物の怪の仲裁をしてやる元野良犬ゴローや、隣りのおかみさんも味がありますし、
現実と幻想の境があいまいなところが、妙に居心地のいい、温かな物語でした。
大学の学士であり、駆け出しの物書きである綿貫征四郎は、早世した学友・高堂の実家に
「家守」として住むことになった。
ある日、その家の床の間の掛け軸の中から、高堂がボートをこいでやってきた。
庭のサルスベリに懸想されたり、河童を拾ったり、狐や狸に化かされたり、説教されたり、
様々な不思議に出会いながらも、征四郎は優しく柔らかく受け入れていく。
物の怪の仲裁をしてやる元野良犬ゴローや、隣りのおかみさんも味がありますし、
現実と幻想の境があいまいなところが、妙に居心地のいい、温かな物語でした。