こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

少年は探偵を夢見る

2007-03-05 00:00:00 | 未分類
芦辺拓さん『少年は探偵を夢見る 森江春策クロニクル』を読みました。

表題作は、小学生時代の春策少年がキネオラマに惹かれて巻き込まれた事件と、
そこで出合った怪人とのエピソードが描かれています。少年探偵誕生です。

「幽鬼魔荘殺人事件と13号室の謎」は中学生となった春策少年が、同級生の少女雪間さんと、存在しなかったはずの13号室の謎を解き明かし、それをトリックとした犯罪を
明らかにするというもの。

「滝警部補自身の事件」は、当時ストーカーという言葉の存在自体を知らない頃に起きた殺人事件を
自身の推理によって、解決に導くというもの。

「街角の断頭台」は、春策が文化部記者だった時代の遭遇した事件の時間トリック。
あれだけの事をするには、かなりの負にエネルギーが必要でしょう。

「時空を征服した男」は、タイムマシンでなければ実現不可能な殺人を犯したと宣言した男の話。
春策はトリックを見破りますが、そのあとに体験した出来事は何だったのか?

短編としても、もちろん面白いのですが、全ての話を繋げる不思議は、なおさら面白くなっております。

コメント
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