京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 空の高さを知る

2013年09月11日 | 日々の暮らしの中で

     「くずの葉をたたくとパンとおもしろい」
新聞に掲載されていた小学校4年生、もも代さんの句。坪内稔典さんの選評に補足されていたことで、その遊び方を知りました。親指と人さし指で輪を作り、その輪の中へクズの葉を押しこみ、上から手のひらでたたいてみました。なるほど!「パンッ!!」と大きな音がしました。葉が割れるというよりは、葉に穴が開いたという感じ止まりでしたが。

このあたりの賀茂川の河原は、四方八方にツルを伸ばして生い茂ったクズの山です。幹に巻きついてしまえば寸部のゆるみも感じられない強さです。あんなに締められたら、ですが、ちょっともらいたい執着力です。
私もひとつ頬にパン!と、か~あるく気合を入れてカエルのジャンプです。どこに身を置いても何に打ち込んでみても、所詮は自分次第。でも、今は秋。我が身可愛いさ、新たな刺激が欲しくてふらっと飛び出してみるのもよさそうです。

      
化粧刷毛で紅を刷いたようなきれいな花が空を向いて咲いていました。ネムノキです。石垣りんさんが、ベランダで喬木のネムノキの苗木を鉢植えにしたときのことを書いていました。それを読んで以来、私も「夢の花」。真似しいの私、鉢で育てられるものかと、種の入ったサヤを持ちかえってみました。

空の高さを知るカエルさん、ねむの花を見上げながら、果たしてどれほどジャンプできるのやら…。





コメント (6)
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