京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 「TOKYO  2020」

2013年09月08日 | 日々の暮らしの中で

 
 「TOKYO 1964」 電光掲示板に描かれた五輪のマークの両サイド下には小さくこうあります。

中学生だった私は、サッカー観戦のチケットを獲得。どういういきさつでだったかを、よく覚えていません。各クラスに何枚かづつ割り当てられていて、くじ引きなどしたのだと思います。当時はサッカーなどまるっきり無関心でしたから、誰かに譲ってしまいました。

この時、選手として出場した川渕三郎氏(サッカーJリーグ初代チェアマン)が、当時を振り返って語っています。サッカー競技の人気はまだまだ薄かったようで、東京オリンピックを契機にして、日本サッカーのスタートとなったことがわかります。私が杉山・釜本両選手のファンになったのはもうしばらく後のこと。中学時代の私は、プロ野球を父とテレビ観戦するのが好きで、巨人ファンでした。テレビ中継が途中で終わってしまう時には、父は二階へ小型ラジオをとりにはしる。二人で耳をそばだてて…、その横で母がコックリコックリ居眠りなど。

開会式の入場門で控えていて、会場から湧きあがるどよめきと歓声を耳にした瞬間というのは、一挙に胸を熱くする感動の瞬間だった、とも川渕氏は言われています。大きなうねりを作った一声をウワーッ!と父もあげたに違いない。どういうわけか、父は会社の仲間とこの開会式にスタンドに座っていたのです。感動一人占め、家族を誘ってなどという話は一言もなかった…。ただこうして写真だけ、私のアルバムに残してくれてあるのです。

    
2020年のオリンピックは東京開催が決定しました。7年後、この子たちは9歳と15歳、小学生と中学生になっています。
コメント (6)
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