京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

「ゆったり豊かに光を浴びて」

2018年03月13日 | 日々の暮らしの中で
被っていた帽子を風に吹き上げられて、間一髪抑えました。飛んでいくのを阻止です。この風の勢い、多くの花粉が舞っていたことでしょうに、幸いアレルギーはありませんが、マスクを忘れて午後の小一時間を歩いてしまいました。風に吹かれ、陽を浴びて、何の用もなく目的もなく、小銭200円をポケットに入れて。ここのところ一気に軽装です。沈丁花はまだ開花前ですが、いつの間にか強い香りを放つようになって。花の匂いをかいで、気分も良好。

住宅街の中に山を背にして小さな神社があります。45段の石段を上がると、ちょうど二階建ての屋根に上った高さで、南東方向に展望が開けます。
お参りする方は、ちゃんと拝殿の前で鈴を鳴らさないと、たとえ毎朝石段下で手を合わせていても神様は気づいてくれないそうですよ。
社殿の裏手から早咲きの桜が迎えてくれていて、誰もいない狭い境内が心地よくてひと休み。


   うららかにただうららかに或る日かな   久保田万太郎

果報は寝て待て。こんな言葉がありましたっけ、…という一日でした。




コメント (10)
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