Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

「ギュスターヴ・モロー展」@パナソニック汐留美術館

2019-06-09 12:35:23 | 機内食・映画・美術展

パリで一番好きな美術館はモロー美術館。
過去に二度行っているので、その収蔵品の来日であるこの展覧会は行かなくてもいいかな、と思っていたが、よく通る駅のポスターに誘われて行ってみた。

 

会場であるパナソニック汐留美術館は初めて。
オフィスビルの4階にあって、同じようなビルの並ぶ汐留はわかりにくい。

会場もごく小さくて狭いので、平日昼間の会場は混んでいるというほどではなかったものの、離れて絵を見たりするのにはあまり向かない。

展示はモローを巡る二人の女性、母親と恋人に関するものから始まっていてこれがうまい。
80過ぎまで生きた母親に献身的だった息子、30年も連れ添いながら結局一緒になることなく、恐らくは影の存在だったであろう恋人との関係は示唆的で、ここから飽きることなく描き続けたファム・ファタールを見せられると、モローはいかにも強い女性に支配され続けた人に見える。
描かれた美しい女性たちが日本の男性向け漫画に登場する「気弱な男に積極的にアプローチしてくれるかわいいのにエロい女の子」に見えてしまうとは、この展覧会の学芸員に乗せられすぎだろうか。

展示は「出現」と「一角獣」が目玉で、あとは習作がほどんどだが、制作の過程が見えるのは面白いし、ラフな習作は抽象画のよう。
パリの美術館で印象的な水彩画があまり来ていないのは保存の問題か。
内容と規模から言って1000円の入場料なら妥当と言う感じ。

またパリに行く機会があったら、またモロー美術館に行こう。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」@TOHOシネマズシャンテ

2019-05-23 11:47:24 | 機内食・映画・美術展

ウラジオストクの宿でテレビを見ていたら、どこかで見たことのあるような顔のおじさんがバレエの映画の話をしている。
レイフ・ファインズに似ているがこんなに剥げてたっけ?と思ったけれどやはりご本人。
映画の方はどうもヌレーエフの話っぽいが、なにしろすべてロシア語なのでよくわからない。
早速検索してみると思った通り、しかもGW明けの日本公開とは、これは見に行かねば、と有楽町におでかけ。

 「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」 The White Crow

ヌレーエフ本人のバレエはテレビで見たことがあっただろうか、いずれにしても全盛期の姿は知らず、一番印象に残っているのは変態ケンちゃんことケン・ラッセル監督の「バレンチノ」の主演。
友人たちにはボロクソに言われたこの変な映画を結構気に入ったのだが、監督の癖が強すぎてヌレーエフの印象はほとんどない。

さて、この映画のストーリーはヌレーエフが23歳の時にキーロフ・バレエ団の公演でパリへ行き亡命するまでの顛末に子供の頃や若い頃のエピソードをカットバックしてその性格を浮き彫りにしようというもの。

テレビでこの映画を紹介していたレイフ・ファインズはヌレーエフの恩師であるバレエ教師の役と共に監督もしていて、この人が監督もするとは知らなかった。

主役のヌレーエフを演じているのはロシア人の現役バレエ・ダンサー。なのでダンスのシーンでも吹き替えの必要がなく、体つきも本物なので説得力があり、役者としては素人のはずだが大きな目に力があって演技もなかなかうまい。

レイフ・ファインズの方は吹き替えなしでロシア語を話しているのにびっくり。
この映画、ロシア人同士はロシア語で通していて、ハリウッド映画だとよく外国の話なのにセリフはすべて英語、それは娯楽映画なので便宜上許せるとしても、例えばロシア人の話だとロシア訛りの英語にしたりするのが変だと思っていたのでこれには好感。

しかし彼の演じるバレエ教師役はどういう役回りなのだろうか、いささか理解がしにくい。
おそらくはヌレーエフの徹底した自己中心主義を見せるための役回りなのだろうが、ほかの同じような場面や、あるいは子供時代の回想場面も、ヌレーエフの複雑な性格の説明としてはあまりうまくいっていないように思う。

バレエのシーンも学校での練習場面はいいのだが本番の舞台の方がどうも盛り上がらないのが非常に残念。
これは演出の問題とともに、あるいは主役の力量不足?
というのもヌレーエフのルームメイト役の方が明らかにうまくて、彼が躍るシーンはほんの少ししかないのに「おお」と思ってしまう。
それもそのはず、演じているセルゲイ・ポルーニンはヌレーエフの再来と言われるほどのダンサーだそうで、彼に主役をやらせるわけにはいかなかったのだろうか。

そんなわけで映画のハイライトはパリの空港での亡命シーン。
しかしここも含めて全体に冗長な感じで、ほぼ2時間の映画がかなり長く感じてしまった。

と文句をたれつつ、まあまあ満足したのはサンクトペテルブルクやロシアっぽい場面(実際はセルビアで撮ったらしい)がいっぱいあったから。
自分の中では明らかにロシアが来ている。


映画の後は日比谷シャンテ地下の「ひつじや」で
 マトンアサドと野菜カレーのセット、うまし!
このお店、来るたびに薬膳カレーに挑戦しようと思いつつ、つい羊に転んでしまう。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「東寺」展@東京国立博物館

2019-04-25 18:41:46 | 機内食・映画・美術展

 「東寺」展を見るため、東京国立博物館へ。

京都の東寺には2回ほど行ったことがあって、講堂の立体曼荼羅を構成する仏像群には文字通り圧倒されたのだが、今回はその中から国宝11体が東京にいらっしゃり、中でもそのイケメンぶりが有名な帝釈天様のみは写真撮り放題ということなので足を運んだ次第。

 当然まわりはスマホをかざす人々で大盛況だが
  
人混みを縫って左右正面からお姿を撮らせていただく。

  
右斜めからが一番かと思うが、下から仰ぎ見ても、横顔も、さすがイケメンには隙がない。

常に公開されている彫刻に比べて、一般人は通常見ることのできない絵画類が来ているのも足を運んだ理由。
やはり国宝の真言七祖像や五大尊像、十二天像が展示されているのだが、それぞれ2,3枚づつオリジナルが2,3週間出され、あとは精密な写真コピーの展示。オリジナルを全部見たければ展示替えに従って3,4回通えというご無体さ。
絵画は退色が心配なのはわかるが、そんなに出し惜しみしなくても、と言う感じ。
写真コピーの精度が高いのは救いだけれど。

もう一つ自分的にどうしても見たかったのは、これも2週間しか展示されない9世紀に描かれた両界曼荼羅。
さすがに保存状態も良く色鮮やかで、もっと近くで見たいとガラスにへばりついてしまった。

 で、お土産コーナーではこんなものを購入。
1000ピースのジグソーパズル、製造販売元の記載がないのだが、まさか東寺オリジナル?

1時間半ほどで東寺展を見たら、ホテルオークラのフレンチトーストでもいただこうと法隆寺宝物館へ。
 八重桜が池に散ってきれい。

はいいのだが、天気の悪い平日だというのに、ここも東洋館の下のレストランも空席待ちのお客さんでいっぱい。

そこで今日は東洋館前のキッチンカーの長崎角煮バーガーをいただくことに。
 
フカフカの万頭に角煮のほかにレタスとチーズ、さらに皿うどんのパリパリ麺が挟まったバーガー。
これ一つで結構お腹いっぱいになってしまった。

お腹を満たしたらもうひと踏ん張り、先発隊のtrintrinさんおすすめ、本館の「密教彫刻の世界」特集を覗きに。

途中、新しく指定された国宝やら重文やら堪能しつつ、たどり着いた部屋は思いのほか小さかったけれど
 
さすがいい感じの仏像が。
  
愛染明王のお飾りとか、観音様の千手とか、密教系はやっぱり楽しい。

最後はついでに、と2階の高円宮の根付コレクションへ。
 
小さな部屋に陳列棚が一つあるだけなのだが、これがまあ楽しい。
こちらに展示されているのはほとんど1990年以降に作られた現代根付なのだが
  
 
かわいすぎてたまらん。外国人作家による作品などもあって、高円宮の趣味のいいこと。

何回来てもトーハクは楽しい。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「グリーンブック」@新宿TOHOシネマ

2019-03-08 18:54:17 | 機内食・映画・美術展
このところ妙に映画づいていて、また映画館へ足を運んだ。

 「グリーンブック」 Green Book

タイトルのグリーンブックとは何の事だろうと思ったら、黒人差別が露骨だった頃、黒人が入れるホテルやレストランを紹介したガイドブックがあったとのこと。ミシュランガイドや地球の歩き方の黒人版だ。

お話は成功した黒人ピアニストのコンサートツアーにイタリア系の運転手が雇われ、ディープサウスを一緒に移動するうちに心を通わせるというわかりやすいもの。

たぶんこうなるだろうという予想をまったく裏切ることなく、しかしよく出来ているのでそれがむしろ心地いい。
運転手役のヴィゴ・モーテンセンはいつもは骨に皮が張り付いたような容貌なのに今回は20㎏も体重を増やして粗野なイタリア人役を好演。
それ以上にピアニスト役のマハーシャラ・アリが実にエレガントで、オスカーは助演男優賞だったけれど、これは主演じゃないのだろうか。

伏線の張り方がうまくて、特に運転手が恋女房に出す手紙のくだりがすごくいい。
彼女が用意するクリスマス・ディナーがまたおいしそうで、フライドチキンの描写といい、監督もしくはカメラマンは食いしん坊なのかも。

旅するエリアと時代背景のせいで雰囲気は「ドライビング・ミス・デイジー」によく似ている。
ただし運転手とバックシートの人種が逆になっているところがミソ。

それにしても南部の警察ばかりを悪者にした描き方はいいのだろうか。
北が南を差別しているようにも見えて、いささか気になった。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「女王陛下のお気に入り」&「バジュランギおじさんと、小さな迷子」

2019-03-03 16:57:19 | 機内食・映画・美術展
エチオピア航空の機内映画がはずれだったので、お金を出して映画館へ。

まずはオリビア・コールマンがアカデミー主演女優賞を取ったこちら。
 「女王陛下のお気に入り」 The Favourite

歴史劇は結構好きなので楽しみに観に行ったこちら、18世紀初めの宮殿のインテリアや衣装は凝っていて、そのためエンド・クレジットにもその方面のスタッフの名前がずらり。
主演3人もコールマンはもちろん、最近ちょっとグレン・クロースに似てきたレイチェル・ワイズは怪女優になりつつあるし、出目のエマ・ストーンは野心家の小娘役でぴったり。

しかし本来はブラックなコメディーであろうこの映画、最初のほうこそくすりとするが、あとは全く笑えない。
英語に「tongue in cheek」という、真顔で人をおちょくることを言う言葉があるが、それができていなくてただ下品なだけ。
音楽の趣味も悪くて、エンドクレジットに流れる曲などミスマッチにもならずに違和感があるだけ。

面白かったのはこの時代にも車椅子があったことと、ウィンストン・チャーチルやダイアナ元皇太子妃の先祖に当たるレイチェル・ワイズ扮するマールバラ公爵夫人がとんでもない猛女だった、と映画の後で知ったことぐらい。
スティーブン・フリアーズあたりが撮ればもっと面白くなっただろうに、ともったいなかった。


ハリウッド映画がはずれだったので、次はお口直しにボリウッド映画。
 「バジュランギおじさんと、小さな迷子」 Bajrangi Bhaijaan

サルマン・カーン扮する敬虔なヒンドゥー教徒のインド人が口のきけない女の子をパキスタンの故郷に送り届ける話。

当然インドとパキスタン、ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の関係がテーマになっていて、カシミールがきな臭い今の情勢にぴったり。
しかし実はこの映画、2015年に作られてインドで大ヒットしたとか。

主演のサルマン・カーンは筋肉隆々の体で軽快に踊るし、この映画も自身の制作で、頭まで筋肉ではないらしい。
パキスタン人を悪者にしない描写に好感が持てるし、素人の女の子を口がきけない設定にした脚本も実にうまい。
なにより撮影が素晴らしくて、ラジャスタンの砂漠やカシミールの山々の景色が美しく、色彩までインドらしさ満点。

ちょっと長いけれど、こちらは映画の楽しさにあふれていて大満足。
インド、パキスタンの人たちもこの映画を思い出してこれ以上事態をこじらせないでくれればいいのだけれど。

それにしても迷子役の女の子、たった6歳なのにとても顔立ちが整っていて、将来はどれだけ美人になるのだろうか。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初めてのエチオピア航空の機内サービス

2019-02-22 18:38:23 | 機内食・映画・美術展
成田から予告した通り、初めてエチオピア航空に乗って地中海沿岸より南のアフリカに行ってきた。

 20:40発のET673便は意外や新しいB787。
 
グリーンを基調にした機内もきれいで、反応のいいタッチ式のビデオ画面も大きい。

3-3-3の座席配列のエコノミーは7割ほどの搭乗率。
アフリカ系のお客さんは数えるほど、後は日本人と韓国人が半々だろうか、中高年のツアーグループが多くてちょっと驚く。

定刻に成田を出るとすぐに機内食のサービス。
 少し硬いが牛肉の味付けがよく、イチゴムースもおいしい。
この機内食はどうも韓国で積み込んでいる様子。

その韓国は仁川空港に2時間半で到着。
韓国人のお客さんはここで入れ替わったが、乗り込んできたのはおばさんグループが多くて、ここでもエチオピア・ツアーが人気の様子。

この先は長いのでアメニティが配られる。
 黄色い靴下とアイマスクに歯みがきセット。

そして今夜2回目の夕ご飯。
 大きな鶏胸肉は味見だけしてみたが、トマトソースの味もよくて、エコノミー食としては上出来。

さて、それでは映画でも見ましょう、とリストを見てみるが、選択肢は多いものの新作は少なく、食指の動くものはほとんどない。
珍しいエチオピア映画でも見ようと思ったが、残念ながら字幕がついていないのでこれも見られない。

そこで選んだのはインド映画。
 Qarib Qarib Singlle (Almost Single)
若い未亡人のヒロインがネットの出会い系サイトで詩人と称する裕福らしい男と知り合い、成り行きから彼の元カノたちを訪ねてインド各地に旅行に出るというお話。

主演のイルファン・カーンは今まで見た映画ではシリアスな役ばかりだったが、今回はしゃべりまくる調子のいい男。ただし後半に行くほどまじめになって、やっぱりこの役者さんはシリアスな方が似合う。

今やインドでもPCにスマホ、出会い系サイトにチャットが当たり前、というのが面白いが、主人公二人が会って一緒に旅に出る過程が無理やりすぎて、ストーリーに説得力がないのが残念。

この後はしばらくうとうとして、起きると朝食のサービス。
 しっかりしたスペイン風オムレツ一択。

到着までまだ時間があるので、映画をもう一本。
今度はハリウッド映画で
 Crazy Rich Asians 「クレイジー・リッチ!」

NY生まれの中華系キャリアガールが彼に誘われてシンガポールの実家に行ってみたら超金持ちだった、という中華系による中華系のための映画。
オープニング・シーンが象徴的で、ロンドンの老舗ホテルに中華系の家族がチェックインしようとするとフロントに値踏みされて「満室です」と断られる。すると電話一本でホテルを買い取ってしまう。

今やイケイケの中華系はこういうのを見て留飲を下げ、クレイジー・リッチな金持ちにますます憧れるんだろうなと思うが、金、金、金、はやっぱり下品。
ありきたりのストーリーながらうまくまとめられてはいるが、見どころは金持ち奥様役のミッシェル・ヨーだけ。

これを見終わったところで13時間のフライトもちょうど終了。

到着したアジスアベバからはジブチ・シティー行きの短距離国際線に乗り継ぎ。
 B737-800はさすがに今度はほとんどアフリカ系でほぼ満席。
 ほんの1時間の飛行でもちゃんと飲み物とスナックが出て、小さなハムサンドが意外なほどおいしい。

帰路はまずエチオピアの国内線でまた1時間弱の飛行時間。
 機体番号以外は真っ白な飛行機で、どこかに拉致されるんじゃないか、いやいやペンキが買えなかったんだろう、と盛り上がる。
 機体は真っ白でもちゃんとおいしいチョコレート・マフィンを出してくれるのだから文句を言ってはいけない。

アジスアベバは夜22:25発でまたソウル経由、成田行き。
往路よりもアフリカ系がやや多いが、あとはほとんど韓国人。
 またB787ながら往路よりも古い機材なのか、座席前のスクリーンが小さくて反応も遅い。

夕食は済んでいるが、復路の機内食もチェック。
 まず出されたチキンは強烈にニンニクが効いている。インゲンと豆のサラダがおいしくて、野菜に飢えていたのでインゲンだけ完食。

見たい映画がもうないので、あとは紀行ものの番組を見たり、うとうとしたり。

 朝食は有無を言わさずパスタを渡されたが、他でオムレツという声を聞いていたので交換要求。

午後に到着したソウルから17時過ぎに飛び立つと今度は夕食で
 タラのソテーとバスマティライスのピラフはかなりうれしいおいしさ。雑に切られたレタスのサラダがこんなにおいしく感じるなんて。

というわけで、エンタメ・プログラムはともかく、機材、機内食は予想を大きく上回るエチオピア航空だった。
なかなか美人の多いCAさんたちのテキパキしたサービスに愛想はまったくなかったけれど。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「パッドマン」&「ボヘミアン・ラプソディー」

2018-12-27 19:06:40 | 機内食・映画・美術展
夏のインドで評判を聞いていた映画が日本公開されているので、年末だと言うのに映画館に行ってしまった。

日比谷シャンテ2で
 「パッドマン 5億人の女性を救った男」 Padman

農村部の貧しい女性たちにも買える生理用ナプキンを作る安い機械を発明した男の実話に基づくお話しで、主演は同じような農村部の衛生問題をテーマにした「Toilet - Ek Prem Katha」のアクシャイ・クマール。
こういう映画に続けて出るところ、タイプキャストというよりこの役者の主張が見えるような気がする。

映画は導入からうまくて、主人公がいかに奥さんを大事にしているか、なぜ学歴もないのに機械の設計ができたのかが短時間でわかりやすく説明される。
マディヤ・プラデーシュ州でロケされたという村の風景もとても魅力的で、またインドに行きたくなる。

ただし農村の風習はあまりにも古臭くて、生理中の女性は部屋の中にも入れず、ベランダで籠の鳥になる。
それ以上に恥や外聞を気にする人々のガンコさこそが障害で、インドを旅すればさもありなんと思うし、実在のモデルはよくぞこれに打ち勝ったと改めて感心する。

まわりの理解が得られず故郷を離れざるを得なくなった主人公は借金をしてなんとか機械を発明。
それが工科大学の発明賞をもらって認められるところは実話だそうだが、ここでクレジットに「スーパーヒーロー」のタイトル付きで謝辞が出たアミターブ・バッチャンが本人役で登場。
「インドには10億の人がいて問題もたくさんあります。しかしインドには10億の頭脳があるのです」って、さすがインドの顔、かっこよすぎる。

発明が認められた主人公の方は仕事が軌道に乗るとニューヨークの国連本部でスピーチをすることになるのだが、通訳を断ってブロークンな英語でするこのスピーチがまためちゃくちゃいい。
スピーチとは言葉の流暢さではなく、内容だと言う当たり前のことを思い知らされる。
しかもこのシーン、結構長いのだが1テイクで撮影されたそうで、さすがアクシャイ・クマール。

終わり方もインドならそうだよな、という結末だが気分良く、見て幸せになる映画。


日比谷に出たらお約束で、続けて日比谷TOHOシネマにはしご。
 「ボヘミアン・ラプソディー」 Bohemian Rhapsody

今さらではあるが飛行機の中でやっていなかったし、この映画は音響のいい所で見なければ、とプラス200円のドルビーシステムの劇場で鑑賞。
日比谷ミッドタウンの中の映画館にようやく入ったが、さすがに椅子が良く、場内の傾斜がきついので前の人の頭が気にならず、とても見やすい。

クイーンの全盛期は学生だったので映画の中に登場する曲はおなじみのものばかり。
まわりにも同年代とおぼしきおじさん多数で、バンドメンバーが登場すると隣のおじさんは「そっくりだ」と思わず独り言(笑)。
そう言ってしまうほどメンバーのルックスはそっくりで、肝心のフレディ―・マーキュリー役のラミ・マレックが実は一番似ていないのだが、コンサート部分での身のこなしなどは本人と見まごうほどで、どれだけ研究と努力をしたことだろう。

ストーリーの方はバンドの成長物語としてはオーソドックスな作りで、前半などクリント・イーストウッドの「ジャージーボーイズ」の方が面白い。
しかし最後のライブ・エイドの部分は実際のパフォーマンスのコピーとはいえすごい盛り上がりで、この部分のためだけでも劇場に足を運んで良かった。

クイーンと言えば学生時代来日したことがあって、大ファンだったクラスメートが日本語では教えてくれないからと英語でホテルに電話したらあっさり宿泊していることがわかり、メンバーに会いに行っていた。
思えばのんびりした時代だったかも。

いい映画が2本見られて、幸福な一日。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブリューゲル展@ウィーン美術史博物館

2018-12-22 17:41:49 | 機内食・映画・美術展
今回のウィーン行き、きっかけは海外の美術展にもくわしい花耀亭さんのブログ
まったく知らなかったブリューゲルの大回顧展にいらしたと知って、これは自分も行かねばと急きょ航空券とホテルを手配した次第。

今回の展覧会はブリューゲル没後450年を記念して、その作品を一番多く持っているウィーンに全作品の4分の3を集めたというもの。
 空港の到着ロビーにも大きく出ている通り、「一生一度」の展覧会だ。

 
会場はもちろんマリア・テレジアが指差すウィーン美術史博物館。
 
通常の開館時間は10時だが、早めの9時半に行ってみると行列もなく、もう入館できる。
ブリューゲル展が人気なので9時からに開館を繰り上げ、それでも時間指定のチケットはすでにすべて売り切れと言う状態。
1ヶ月前に余裕で予約が取れたのも花耀亭さんの情報のおかげ、と改めて感謝。

 会場は2階の正面だが、予約時間は11時半なのでそれまでイタリア、スペイン絵画を見て時間をつぶす。
と言ってももちろん傑作ぞろいなので見ごたえ十分。2時間しっかりかかる。

そしていよいよ時間になったのでブリューゲル展入口へ。
  
 
ガラス扉を入ると大きな待合室になっていたが、指定時間の少し前から会場に入れてもらえた。

 入るとまずは素描がずらりと並んだ部屋。
褪色しやすい素描は通常は見られないし、しかも今回の展覧会では一部を除いて写真撮影可、となんとも太っ腹。
細かい絵なので見学の列はなかなか進まないが
  
 
ペンとインクで描かれた線からは本当に画家の指先が見えるよう!

 油彩の方はもちろんもっと人気で、皆さん熱心に鑑賞する。
感心するのは誰もがマイペースで、後ろにどれだけ人が並んでいても見たい人は見たいだけ見る。
日本なら「前に進んでください」とか係員が誘導するがここではそんなことはせず、後の人も場所が空くまで辛抱強く待つ。さすが大人の文化だ。

おかげで自分の番になれば細部までじっくり見られて、写真も撮り放題。
  
 
ブリューゲルが優れた風景画家であることを改めて感じたり
  
 
ボッシュの影響を確認したり。

ブリューゲルの絵は結構な数あちこちの博物館で既に見ていたが
 2枚の「バベルの塔」を並べて見られるなんて、まさに一生一度。

小さな猿の絵がどのように描かれたか、下地の塗り方から再現している展示も面白かったし
  
絵の中に登場する靴や道具類を並べた展示も楽しい。

見学の列がなかなか進まないこともあって会場を出るまで2時間半。
祭壇画が多くて作品の配置が立体的だったボッシュ展の方が見学者がばらけて見やすかったが、ブリューゲル展にも大満足。
来年1月13日までのこの展覧会、当日券もほんの少しあるらしいので興味ある方はチャレンジしてみては。

出口にはショップがあったが、グッズのデザインはイマイチで食指が動かず、カタログだけ購入。
 
しかし300ページもあるこの立派なカタログ、入場料20ユーロなのにお値段40ユーロ、重さが1.5キロもあるのだった。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウィーン行きアエロフロートの機内サービス

2018-12-20 20:22:14 | 機内食・映画・美術展
「今回は短かったですね」と皮肉まじりか仕事先に言われてしまったウィーンから、自分的には弾丸で無事帰国。

往復に使ったのは今年13社目のアエロフロート。

 
成田からの出発便、最終目的地がローマになっていてちょっとびっくり。
しかしほぼ満席のA330を埋めたお客さんの内、半分近くは日本人、その最終目的地はドイツやチェコが多かった様子。

 
2-4-2の座席配列は友人と二人連れには都合よく、コントローラーが横に付いたモニター画面が小さいのが残念だが座席間ピッチは普通。
昔は取りあいになると言われた毛布も暖かいのがちゃんと一人一枚づつあって、ペラペラでもスリッパまで付いているのは最近のエコノミーでは珍しい。
 
その間に挟まっていたアイマスクの片面は「起こさないでね」、もう片面は「ご飯食べます」になっているのはアイデア賞もの。

離陸してすぐに飲み物のサービスがあったが、残念ながらおつまみはなし。

続く機内食は「ビーフかシーフード」と言うので無難そうなビーフを選択。
 薄切り牛肉はやや堅いが味付けはよく、脇のかっぱ巻きやサラダも悪くない。

さて、約10時間の飛行時間、昼行便なのでいつもの通り映画を物色。
選択肢はかなり多いのだが、新作映画は少なくて見たいものもほとんどない。

そこで最近お気に入りの韓国人俳優、ユ・アイン君出演のこちらをまずは見ることに。
 Burning  バーニング
原作は村上春樹の短編「納屋を焼く」だそうだが、人気のこの作家を実は一作も読んだことはない。
なんとなく合わなそうと思ってこれまで敬遠していたのだが、この映画が原作に忠実だとしたらやっぱり合いそうにない。
虚無的な若い男たちに不思議ちゃんの女の子、思わせぶりなセリフのわりに中身はたいしてなさそうで、ストーリーもひねりがなくて、ラストも2時間半がまんしてこれかい、という感じ。
演技達者なユ・アインをこんな使い方したのではもったいない。

1本目ははずしたが、こちらは軽そうなので2本目もまた韓国映画。
 The Princess and the Matchmaker ときめきプリンセス婚活記
朝鮮王朝時代、続く干ばつを止めるには陰陽のバランスを取るために行き遅れの王女を結婚させなければならない、と凄腕の占い師に婿の選択が託されるお話。

その王女役は「怪しい彼女」の女の子で、王女なのに婿候補が気になって町に出てしまう。
すると婿候補たちを演じるのがテレビドラマでおなじみの若手俳優たちなので、あれに出ていた子、この子は何に出ていたっけ、となかなか楽しい。

日本語タイトルほどおちゃらけたコメディではないが、気楽に見られてこれは良かった。

さらにもう一本。
 Earth アース
これは2007年製作のドキュメンタリーだが、北から南まで、地球の一日を様々な生き物で見せる映像はやはりすごい。
飛んでいるミツバチに水滴が当たってひっくり返る所なんて、一体どうやって撮ったのだろうか。

到着2時間半前には2食目の機内食。
 今度は「ビーフかチキン」で、ビーフを選んだら焼うどんだった。
アエロフロートも日本発の機内食は十分に食べられる。

モスクワからウィーンへはA320で3時間のフライト。
 
サンドイッチが一つ出るだけだが、しっかりしたパンにハムとチーズをはさんだこれが意外なほどおいしい。

帰路は機材がB737に変わった。
 
CAさんたちの制服が以前は鮮やかなオレンジだったのにいつのまにか紺色に変わったようで、帰路も全員紺。
しかしこれ、クラシックな帽子に白い手袋までして金髪美人には特によく似合い、昔風にスチュワーデスさんと呼びたくなる。

 帰路もまったく同じサンドイッチをおいしくいただいて、モスクワから東京行きA330へ乗り継ぎ。

 今度もスリッパとアイマスクをくれたが、今回は袋入り。
しかしなぜTokyoではなくBeijingなのだろうか。

今回の1食目は選択肢なく、全員がパスタ。
 かなり薄味のミートソースの味は悪くないが、カピカピになるパスタは機内食には向いていないのではないだろうか。左上の袋入りジャムケーキは激甘で半分で撃沈。

寝るにはまだちょっと早いので、今度は珍しいロシア映画を見てみようと新作の中から一本選んでみた。
 
英語タイトルは「The First」となっていたが、さすがにIMDbにもロシア映画の情報はなくて詳細はわからず。
18世紀の初め、ピョートル大帝の命を受けたベーリングの北方探検に関するお話で、ヤクーツクからレ二川を下ってロシア最北端の土地にロシアの領土であることを示す標識を立てるべく船が一隻出発する。
この船に女性が一人乗っていて、船長と結婚するこの女性が世界初の女性極地探検家なのだとか。

この映画がどれだけ史実に忠実なのかわからないが、船はまさかと思うほど小さく、18世紀のことなので当然装備はお粗末。
北極海には出るが氷で動けなくなり、船長も奥さんも、おそらくは他の乗員もすべて飢えと寒さ、脚気で死んでしまう。

わかりやすい映画ではあったし、凍りついたシベリア上空にはぴったりの映画でもあったが、見ているこちらまで凍りそうになった。

この後は眠ろうと目を閉じて、うとうとしかけたところで「朝食です」と機内が明るくなった。
時計を見るとモスクワ時間で午前2時、夕食を食べてからたった4時間、到着までまだ5時間もあるのでこれにはびっくり。
 お粥かクレープの選択だが、味はともかくこの時間ではさすがに食べられない。

せっかくの眠気を邪魔されてしまったので、ドキュメンタリーをもう一本。
 Cinema through the Eyes of Magnum
マグナムとはロバート・キャパが写真家の著作権と独立性を守るために仲間と立ち上げた写真家集団で、それがなぜ映画と関係するかと言うとキャパがイングリッド・バーグマンと恋仲になり、ハリウッドで彼女の写真を撮ったから。

その後もこのグループの写真家たちがモンローやジェームス・ディーン、ブラッド・ピットなどの写真を撮るのだが、彼らの撮る物は映画会社のPRではなく、もちろんパパラッチが撮るようなものともまったく違う。
被写体とどのような関係を築いて写真を撮ったのか、写真家自らが作品と共に登場して、これは面白かった。

というわけで無事に成田到着。

今回はどの飛行機も遅延などなく、乗り継ぎもスムーズ。
同行の友人はアエロフロートに難色を示したが、飛行時間の短さに乗り継ぎの良さ、なによりも値段の安さでこのルートを選択。
「アリタリアよりはましなはず」と説得したらその通りだった。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チームラボ ボーダレス@お台場

2018-11-17 18:09:05 | 機内食・映画・美術展
開館した時にテレビで見て以来気になっていたチームラボの常設展、夏は混んでいると言う噂だったがもうそろそろ落ち着いただろうと友人を誘って行ってみた。

場所はお台場のパレットタウンということで東京テレポート駅へ。
りんかい線も初めて使ったのでまったくのおのぼりさん状態。
大きな観覧車の下をくぐって建物内に入れば、そこがチームラボ ボーダレスの入口。
 
平日の午後だったのだが、予想に反して入口には大勢の行列。
若いカップルと、来場者の3割以上は外国人ではないだろうか。

チケットは事前にネット購入しておいたので、行列の割にはサクサクと進んで入場。
すると入口には矢印が3方向にあるが、場内に順路はなく、地図もなくて、自由に歩き回っていろいろ発見、体験するのがコンセプトとのこと。

そこで適当に真ん中から入ると
  
 
まわりの壁も床も華やかな花畑。暗い中に花が色や形を変えながら動き、しかしよく見ると鏡の壁が多くて思いのほか部屋は狭く、気を付けないと鏡に激突しそう。途中にある階段を上がると上から全体像を見ることができる。

ここを抜けるとその先に大きな部屋があって
 
正面の壁から築山のような所へ水が流れるようになっているのがとてもきれい。
 
壁の和風のイメージもどんどん変わる。

 
牛車に乗ったカエルやウサギが動き回る廊下に出ると行列ができていたので、何のためかよくわからないがその後尾についてみる。

 
すると目指す先はたくさんの電球が天井から吊り下げられた部屋。ここも実はとても小さな部屋なのだが、壁と床がすべて鏡張りになっていて電球が無数にあるように見える。一定の人数で入れ替え制にしているので行列ができるのだ。
 
順番が来て部屋に入っているうちに電球の色が変わって行く。部屋にいたのは3分ぐらいだろうか。
チームラボはプロジェクションだけだと思っていたので、電球というハードウェアを使っているとは意外だった。

次にやって来たのは周囲の壁に波が砕ける部屋。
 
ここはあまり意外性がなく、ちょっと退屈。もっと長くいれば映像が変わったのかもしれない。

適当に行くと長い階段があり、華やかな壁を見ながら4階まで上がる。
 
この施設、年寄りには向かない。

上がった先は「運動の森」と名づけられていて
 
トランポリンのような床や滑り台があったり
 
床がデコボコしている所や、ゲームのようなものがある部屋も。
どれも人の動きにつれて映像がインタラクティブに反応するようになっている。

 
これも刻々と色が変わる風船がたくさん置かれている部屋。まるでエイリアンの卵みたい。

 こちらの部屋では大勢の人たちが熱心に机に向かって塗り絵をしている。
 
これは自分の描いた絵が壁の海を動き回るというもの。皆さん、なかなか絵がお上手で、見ていて楽しい。

この階は見つくしたのでまた1階に戻ろうとすると、途中にカフェがあったので一休みすることに。
 
メニューは熱いのと冷たいの各2種のお茶のみ、入口でオーダーとお会計を済ませると一人分の茶葉を渡され、コの字型のテーブルが並ぶ暗いカフェスペースへ。
 すると目の前には空の器が置かれ、茶葉は持ち去られるが、周りのお客さんたちはなにやら光る茶碗に見入っている。

やがてお姉さんがポットを持って戻ってきて、それぞれの器にオーダーしたお茶を淹れてくれる。するとなんと、
 
お茶の中に花が咲き、器をずらすとその花が散って行くではないか。
 
どういう仕組みになっているのか、器を動かしてもちゃんとそこでまた花が咲き、しかもお茶の種類によって咲く花も違うよう。
飲んでしまうのが惜しくなるがオーダーしたほうじ茶ラテもおいしかったし、これは500円の価値あり。

1階に戻り、また滝の部屋に出たのでこれで終りかと移動すると、違う部屋に出た。
 
ここはたくさんの小さな電球がすだれ状に垂れ下がっていて、音楽と共に色や点滅の仕方が変わる。
 
部屋の隅にはコントローラーがあって、象形文字のようなマークを選んでスワイプするとそれに合わせて色が変わる。
これがとてもきれいで見飽きることなく、いくつも動画を撮ったのだがなぜか編集が出来なくて、アップできないのが残念。
 
ここも床が鏡張りになっていて、下を見ると吸い込まれそうな錯覚を起こす。
大勢のお客さんが来ているのに床も壁もとてもきれいなのは、これも大勢いるスタッフのおかげ。

これに大満足したので、それでは出口へ、と移動するとまた新しい部屋に出た。
 
蓮の葉のような円盤がゆるい傾斜に並び、映し出されるイメージは四季を表しているよう。
秋、冬、春と見て夏を待っていたら映像が止まってしまったのでようやく出口へ。

出て見ると入場から3時間経っていて、3200円はちょっと高いけれど、これは確かに楽しめた。
暗くて足元が不安定な所もあるのでスニーカーは必須、三半規管が弱くて乗り物酔いするような人にもきついかもしれないし、うっかりすると見逃してしまう部屋が出るかもしれない仕組みも一考の余地はあるように思うが、一度は行く価値あり。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする