4月27日
アルマトイを出てしばらくするとまわりの景色は緑の草原一色となり、馬の姿も見えてくる。
左手には天山山脈が連なり、その向こうがキルギスだ。
しばらく西へ進んでから北へ折れ、アスターナからシベリア鉄道にもつながるらしい線路を越えると
道は舗装がぼろぼろの悪路になってきた。
やがて前方の丘に赤い線が見えてきて、赤土でも露出しているのかと思ったら
これがなんとレッドポピーの群落。車を停めて小高いところに登ってみると周り中が赤いお花畑で
こんな景色は今まで見たことがない。
丘の上には羊飼いのおじさんが一人いて、我々が登って行くと地面から引っこ抜いたネギのようなものを食べろと勧めてくれたが、たぶん行者にんにくだったと思う。
別れ際には携帯で盛んに話していたが、おそらくは家族か仲間に「変な連中が来た」とでも報告していたのだろう。
それにしてもこんなところでも携帯が通じるとは。
さらに羊の群れなど見ながら悪路を行き、午後2時になってようやく目的地に到着。
やって来たのは世界遺産になっているタムガリの岩絵。
看板の他には店一つないが、東屋があるのでここでお昼。
今回は空港到着からキルギスの旅行会社が付いてくれて、用意されたお弁当は
食べきれないほど盛りだくさん。
パンの中身はいささか寂しいが、挟まっているのは馬肉ハム。くせがなくて、これはもっと食べたかった。
大体どこへ行っても国をまたがっての旅行の場合は国境で現地旅行会社が交替するものだが、カザフとキルギスの場合は相互乗り入れが可能らしい。
そもそもカザフ族とキルギス族は同じモンゴロイド系の顔立ちで、どちらもトゥルク系の言葉は方言程度の差しかなく、文化も良く似ているので仲がいいらしい。
ちなみにスルーで付いてくれた現地ガイドもキルギス人だったが、ロシアの血が混じっているらしくタレントのウエンツ瑛士にそっくり。
今回のキルギスの旅行社は何かと気が利いてとてもよかった。
さて、お腹がいっぱいになったところでカロリー消費の運動。
日陰の全くない中、岩の露出した丘に向かっていくと要所要所に解説看板があって、岩場に上がってみると
鹿やら牛、山羊などが線刻されているのが見える。
ここに残る岩絵は古いものは紀元前14世紀から20世紀のものまであるそうで、そのため題材もできばえも千差万別。
人の姿を描いたものもあるが、輪になって踊る人たちはどこぞの旅行社のシンボルマークみたい。
丘の上からの景色はいいが、岩場の足元は悪いし、なにより日陰がまったくないのでここの見学は予想以上にハード。
春だから良かったが、夏には来たくない所だ。
タムガリの見学を終えたら来た道を戻り
途中リンゴの木の下でトイレ休憩などしながら、幹線に出たらまた西へ。
道路沿いには木が並んでいるが、その枝にはカラスの巣がいっぱい。こんなにカラスをたくさん見たのも初めてだ。
タムガリからは3時間でキルギスとの国境、カラス―に到着(鳥のカラスとは無関係)。
これから向かうビシュケクにもっと近い国境もあるのだが、そこは混むのでわざと遠い方を選んでいるとのこと。
しかしおかげで国境には並んでいる人もなく、カザフ側もキルギス側も全く緊張感なく通過。
両国間の緩衝地帯もバスで移動で荷物を自分で運ぶ必要もなく、40分でキルギス入国。
そこからビシュケクまではまた40分で、到着したのはすっかり暗くなった20時半。
途中の両替屋に寄って、すぐにレストランで夕食。
テーブルに乗ったパンかごに中央アジアらしいナンと一緒に揚げパンが入っているのがキルギスならでは。
ディルの入った豆スープにラグマンも中央アジアらしいが、ラグマンは新疆から離れるほど味が落ちる。
食事を終えたらホテルはすぐ目の前だったが、部屋に入ったのは22時。
初日からS社らしいスケジュールだ。
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アルマトイを出てしばらくするとまわりの景色は緑の草原一色となり、馬の姿も見えてくる。
左手には天山山脈が連なり、その向こうがキルギスだ。
しばらく西へ進んでから北へ折れ、アスターナからシベリア鉄道にもつながるらしい線路を越えると
道は舗装がぼろぼろの悪路になってきた。
やがて前方の丘に赤い線が見えてきて、赤土でも露出しているのかと思ったら
これがなんとレッドポピーの群落。車を停めて小高いところに登ってみると周り中が赤いお花畑で
こんな景色は今まで見たことがない。
丘の上には羊飼いのおじさんが一人いて、我々が登って行くと地面から引っこ抜いたネギのようなものを食べろと勧めてくれたが、たぶん行者にんにくだったと思う。
別れ際には携帯で盛んに話していたが、おそらくは家族か仲間に「変な連中が来た」とでも報告していたのだろう。
それにしてもこんなところでも携帯が通じるとは。
さらに羊の群れなど見ながら悪路を行き、午後2時になってようやく目的地に到着。
やって来たのは世界遺産になっているタムガリの岩絵。
看板の他には店一つないが、東屋があるのでここでお昼。
今回は空港到着からキルギスの旅行会社が付いてくれて、用意されたお弁当は
食べきれないほど盛りだくさん。
パンの中身はいささか寂しいが、挟まっているのは馬肉ハム。くせがなくて、これはもっと食べたかった。
大体どこへ行っても国をまたがっての旅行の場合は国境で現地旅行会社が交替するものだが、カザフとキルギスの場合は相互乗り入れが可能らしい。
そもそもカザフ族とキルギス族は同じモンゴロイド系の顔立ちで、どちらもトゥルク系の言葉は方言程度の差しかなく、文化も良く似ているので仲がいいらしい。
ちなみにスルーで付いてくれた現地ガイドもキルギス人だったが、ロシアの血が混じっているらしくタレントのウエンツ瑛士にそっくり。
今回のキルギスの旅行社は何かと気が利いてとてもよかった。
さて、お腹がいっぱいになったところでカロリー消費の運動。
日陰の全くない中、岩の露出した丘に向かっていくと要所要所に解説看板があって、岩場に上がってみると
鹿やら牛、山羊などが線刻されているのが見える。
ここに残る岩絵は古いものは紀元前14世紀から20世紀のものまであるそうで、そのため題材もできばえも千差万別。
人の姿を描いたものもあるが、輪になって踊る人たちはどこぞの旅行社のシンボルマークみたい。
丘の上からの景色はいいが、岩場の足元は悪いし、なにより日陰がまったくないのでここの見学は予想以上にハード。
春だから良かったが、夏には来たくない所だ。
タムガリの見学を終えたら来た道を戻り
途中リンゴの木の下でトイレ休憩などしながら、幹線に出たらまた西へ。
道路沿いには木が並んでいるが、その枝にはカラスの巣がいっぱい。こんなにカラスをたくさん見たのも初めてだ。
タムガリからは3時間でキルギスとの国境、カラス―に到着(鳥のカラスとは無関係)。
これから向かうビシュケクにもっと近い国境もあるのだが、そこは混むのでわざと遠い方を選んでいるとのこと。
しかしおかげで国境には並んでいる人もなく、カザフ側もキルギス側も全く緊張感なく通過。
両国間の緩衝地帯もバスで移動で荷物を自分で運ぶ必要もなく、40分でキルギス入国。
そこからビシュケクまではまた40分で、到着したのはすっかり暗くなった20時半。
途中の両替屋に寄って、すぐにレストランで夕食。
テーブルに乗ったパンかごに中央アジアらしいナンと一緒に揚げパンが入っているのがキルギスならでは。
ディルの入った豆スープにラグマンも中央アジアらしいが、ラグマンは新疆から離れるほど味が落ちる。
食事を終えたらホテルはすぐ目の前だったが、部屋に入ったのは22時。
初日からS社らしいスケジュールだ。
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