支笏湖からのバスで新千歳空港に着いて、ここで関西に帰る友人とはお別れ。
しかし自分はまだ飛行機には乗らない。
ロッカーに荷物を預けて、室蘭行きの高速バス「はやぶさ号」に乗り込む。
スイスイと快適に高速道路を走り、50分ほどで登別東インターで下車。
歓迎の赤鬼さんの下には登別温泉行きのシャトルバスが待っているのでそれに乗り換える。
ここで温泉行きに乗り込んだのは自分の他に4名、すべて台湾からのお客さん。
バスの運転手さんによると「この頃はバスに乗り切れないぐらい、全部台湾からのお客さんだったりするよ。言葉がわからないけど、みんなメモを持ってきてくれるんだ」とのこと。この日のお客さんもちゃんと行き先を書いたメモ持参。登別行きのためのマニュアルでもできているのだろうか。
さて、登別といえば日本人にはクマ牧場、ということでまずは温泉街をはずれてそちらへ向かう。
看板の先にリフトがあったのでそれで上まで行けるのかと200円なりを支払ってリフトに乗ると、あらら、あっという間に終点到着。そこからはロープウェイに乗らなければならない。もう笑っちゃうぐらい短距離のリフト、乗り場のおじさんにお金を払ったらびっくりしていたわけがわかった。200円は高すぎるもの。
ここからのロープウェイはクマ牧場入場料とセットで2520円。この入場料もやけに高いと思ったが、7分のロープウェイを考えれば妥当かもしれない。
香港以来ロープウェイづいてしまったが、ぐんぐん上るこの乗り物は楽しい。登別の温泉街が眼下に一望できる。
山の上に到着すると気温は21℃。これだけでもここに来た甲斐がある。
到着早々まずは腹ごしらえ、とクマ山食堂へ直行。
行者ニンニクの乗ったラーメンをいただいたこの食堂、隅のテレビにはNHKののど自慢が写っていて、まるで昭和3、40年代にタイムスリップしたみたい。
お腹を満たしたら同じ建物2階のヒグマ博物館へ。
ヒグマの食べ物から
その後の姿。
ヒグマの生態やら体のつくり、アイヌとの関わりの展示もあって、ここは地味ながらまじめな内容で好感が持てる。
さらにこの建物の屋上に出ると
クッタラ湖の展望台。
その向こうには海も見えるが、もやがかかってすべてぼんやりしている。
展望台を降りて右手に行くとアイヌの村を再現したと言うアイヌコタン。
草葺の家が4軒並び、中にはアイヌの生活用具の展示物などもあるがちょっと寂しい。
ここから引き返して、さあ、それではクマを見よう。
まずは博物館の隣の子グマ牧場。
1歳未満の子グマが4頭いて、チビはやっぱりかわいい~。
大人のクマの檻の方に行くと手前でこんなものを売っている。
クッキーの形をしたクマのごはんとおやつ。
これをこのクマたちに向かってお客さんが投げると
ちょうだい、ちょうだい、とこうなるわけ。
こちらの「ヒトのオリ」ではガラスのこちら側から給餌装置におやつを入れて窓の向こうに押し出す。
するとクマ達がやって来るので彼らと顔をつき合わせることができるしくみ。
こんな風に無節操に餌をやって芸をさせるなんて、自分が幼稚園の頃に行った動物園みたい。
しかしまわりのお客さんは子供連れに限らず、大人も結構餌を投げて喜んでいる。
自分はおねだりグマよりこんなグータラしたやつの方が好きだけど。
しばらくクマを眺めていたら隣にやってきた子供連れのお父さんがつぶやいた。「ここも昔ほどはにおわなくなったなあ。俺が子供の頃は吐いたもん」
なるほどクマ牧場も進化しているらしい。
しかしなんとも昭和のにおいのする動物園であった。
クマ牧場から下りたらちょっと閑散とした温泉街を歩いて台湾人の皆さんが入っていった第一滝本館へ。
登別温泉 第一滝本館
華やかな本館ロビーに比べて日帰り客用の入り口は寂しいが、ここで2000円を払えば7種類のお湯が入り放題。
登別でも一番有名な温泉なので混んでいるかと心配したが、何しろ広いお風呂場に浴槽が10以上あるのでまったく問題なし。
無色透明のお湯から薄濁りのお湯、白濁湯、泉質も酸性からアルカリ性までほんとに多彩。
次から次へと試してみたが、ここで印象に残るのは酸性緑ばん泉の「万病の湯」だろうか。
ここで2時間ほどもゆっくりさせていただいて、さあ、そろそろ帰りましょう。
濃い~黄身の味のする登別プリンを買って、バスを乗り継ぎ再び新千歳空港へ。
空港では万札の乱れ飛ぶ大充実のお土産屋さんを物色し、定番マルセイバターサンドを買ったら北海道最後の食事。
レトルトじゃないスープカレーは初めて食べたが、飲むと辛いカレースープがご飯にかけるとマイルドで、鶏と野菜の具もしっかりしていておいしかった。
次は札幌の有名店で食べてみたいな。
東京に帰ればすぐに恋しくなる、涼しくて楽しい北海道だった。
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しかし自分はまだ飛行機には乗らない。
ロッカーに荷物を預けて、室蘭行きの高速バス「はやぶさ号」に乗り込む。
スイスイと快適に高速道路を走り、50分ほどで登別東インターで下車。
歓迎の赤鬼さんの下には登別温泉行きのシャトルバスが待っているのでそれに乗り換える。
ここで温泉行きに乗り込んだのは自分の他に4名、すべて台湾からのお客さん。
バスの運転手さんによると「この頃はバスに乗り切れないぐらい、全部台湾からのお客さんだったりするよ。言葉がわからないけど、みんなメモを持ってきてくれるんだ」とのこと。この日のお客さんもちゃんと行き先を書いたメモ持参。登別行きのためのマニュアルでもできているのだろうか。
さて、登別といえば日本人にはクマ牧場、ということでまずは温泉街をはずれてそちらへ向かう。
看板の先にリフトがあったのでそれで上まで行けるのかと200円なりを支払ってリフトに乗ると、あらら、あっという間に終点到着。そこからはロープウェイに乗らなければならない。もう笑っちゃうぐらい短距離のリフト、乗り場のおじさんにお金を払ったらびっくりしていたわけがわかった。200円は高すぎるもの。
ここからのロープウェイはクマ牧場入場料とセットで2520円。この入場料もやけに高いと思ったが、7分のロープウェイを考えれば妥当かもしれない。
香港以来ロープウェイづいてしまったが、ぐんぐん上るこの乗り物は楽しい。登別の温泉街が眼下に一望できる。
山の上に到着すると気温は21℃。これだけでもここに来た甲斐がある。
到着早々まずは腹ごしらえ、とクマ山食堂へ直行。
行者ニンニクの乗ったラーメンをいただいたこの食堂、隅のテレビにはNHKののど自慢が写っていて、まるで昭和3、40年代にタイムスリップしたみたい。
お腹を満たしたら同じ建物2階のヒグマ博物館へ。
ヒグマの食べ物から
その後の姿。
ヒグマの生態やら体のつくり、アイヌとの関わりの展示もあって、ここは地味ながらまじめな内容で好感が持てる。
さらにこの建物の屋上に出ると
クッタラ湖の展望台。
その向こうには海も見えるが、もやがかかってすべてぼんやりしている。
展望台を降りて右手に行くとアイヌの村を再現したと言うアイヌコタン。
草葺の家が4軒並び、中にはアイヌの生活用具の展示物などもあるがちょっと寂しい。
ここから引き返して、さあ、それではクマを見よう。
まずは博物館の隣の子グマ牧場。
1歳未満の子グマが4頭いて、チビはやっぱりかわいい~。
大人のクマの檻の方に行くと手前でこんなものを売っている。
クッキーの形をしたクマのごはんとおやつ。
これをこのクマたちに向かってお客さんが投げると
ちょうだい、ちょうだい、とこうなるわけ。
こちらの「ヒトのオリ」ではガラスのこちら側から給餌装置におやつを入れて窓の向こうに押し出す。
するとクマ達がやって来るので彼らと顔をつき合わせることができるしくみ。
こんな風に無節操に餌をやって芸をさせるなんて、自分が幼稚園の頃に行った動物園みたい。
しかしまわりのお客さんは子供連れに限らず、大人も結構餌を投げて喜んでいる。
自分はおねだりグマよりこんなグータラしたやつの方が好きだけど。
しばらくクマを眺めていたら隣にやってきた子供連れのお父さんがつぶやいた。「ここも昔ほどはにおわなくなったなあ。俺が子供の頃は吐いたもん」
なるほどクマ牧場も進化しているらしい。
しかしなんとも昭和のにおいのする動物園であった。
クマ牧場から下りたらちょっと閑散とした温泉街を歩いて台湾人の皆さんが入っていった第一滝本館へ。
登別温泉 第一滝本館
華やかな本館ロビーに比べて日帰り客用の入り口は寂しいが、ここで2000円を払えば7種類のお湯が入り放題。
登別でも一番有名な温泉なので混んでいるかと心配したが、何しろ広いお風呂場に浴槽が10以上あるのでまったく問題なし。
無色透明のお湯から薄濁りのお湯、白濁湯、泉質も酸性からアルカリ性までほんとに多彩。
次から次へと試してみたが、ここで印象に残るのは酸性緑ばん泉の「万病の湯」だろうか。
ここで2時間ほどもゆっくりさせていただいて、さあ、そろそろ帰りましょう。
濃い~黄身の味のする登別プリンを買って、バスを乗り継ぎ再び新千歳空港へ。
空港では万札の乱れ飛ぶ大充実のお土産屋さんを物色し、定番マルセイバターサンドを買ったら北海道最後の食事。
レトルトじゃないスープカレーは初めて食べたが、飲むと辛いカレースープがご飯にかけるとマイルドで、鶏と野菜の具もしっかりしていておいしかった。
次は札幌の有名店で食べてみたいな。
東京に帰ればすぐに恋しくなる、涼しくて楽しい北海道だった。
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