2012年1月20日から23日 北陸の旅
1月20日
去年は青森へ行った「大人の休日パス」、今年は有効期間が4日になったので、友人たちと北陸に行くことにした。
まずは上越新幹線で越後湯沢へ。
朝のおやつは東京駅で仕入れた抹茶わらびもちと猫まんじゅう。
わらびもちはお茶の香りが強く、甘くなくておいしいが、猫は・・・見た目だけかわいい。
越後湯沢で特急「はくたか」に乗り換え。
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お昼は越後湯沢で買った「いくらたらこめし」。掛け紙の裏にお米のうんちくが長々書かれているだけあって、ごはんがもちもちおいしく、ボリュームたっぷり。
この日は関東で朝から雪。東京は積もっていなかったが、埼玉の奥に行くに従って地面が白くなり、トンネルを抜けた越後湯沢からは当然景色は真っ白。
ところが日本海が近くなるにつれて雪が少なくなり、直江津あたりから先はまったく雪がない。
金沢の駅に降り立ってみると、なんと東京より暖かいじゃないか。
大きな木造の門がどんと建つ金沢駅は駅舎もガラス張りの大天井がついて実に立派。
2014年の北陸新幹線開業を手ぐすね引いて待っている感じ。
チェックインの時間にはまだ早いので、ホテルに荷物を預けて早速観光に出かける。
観光客向けに市内を回るのは「城下まち金沢周遊バス」。
一乗車200円のこのバス、運転手さんは全員女性のようだ。
向かった先はひがし茶屋街。昔は芸妓さんが行きかったお茶屋街の建物がきれいに保存されている。
建物の外観のみならず、お店の中までレトロなまま。
すでにお茶屋さんはなく、観光客向けの一角となっているにもかかわらず、表にけばけばしい看板の一つも出ていないところがこの町のプライドだろうか。
ここで地図を見ていたら80歳をゆうに超えていそうなおばあちゃんに声を掛けられ、道を教えていただいた。
このおばあちゃんが話好きで、周りの建物の見どころやら、昔のお茶屋さんがいかに粋なところだったかなど、いろいろ話してくださってまるでガイドさんみたい。
聞けば若い頃は髪結いさんだったらしく、この界隈に詳しいのも道理。
到着早々、素敵な人に会ってしまった。
おばあちゃんに言われる通り建物をよく見れば、細かい格子の細工の素晴らしさ、すべて銅で作られた雨樋など、見どころは豊富。
そしておばあちゃん曰く、「愛想のない」志摩は重要文化財に指定されている、1820年に建てられた茶屋建築。
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中に入って見ると床の間の赤い壁はなまめかしいが、全体の造りは実にシンプル。
おばあちゃんの「愛想がない」とは「飾り気がない」と言う意味で、芸妓さんを引き立てるためにこのような造りになっているとか。
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しかし細部の細工は凝っていて
展示された酒器やかんざしも贅沢なものばかり。
さすが百万石の城下町。
この志摩のある通りに面した建物はいずれも飲食店やショップなのだが、表からはすぐに何の店だかわからない。
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中には総金箔張りの蔵のある店やらおしゃれなお菓子屋さんやら。出たり入ったり、実に楽しい。
この町はずれには小さな神社があって、ここはおばあちゃんによるとある成功した芸妓さんが寄進したものとか。そのせいかここの狛犬にはよく見ると男性のシンボルがついている。
「狛犬にちんちんがついているなんて、他にはないでしょ」といきなり言われたのには仰天したが、花街らしくていいじゃないか。
偶然出会ったおばあちゃんのおかげで楽しく茶屋街を散歩して、暗くなったのでホテルに戻ってチェックイン。
一休みしたところで予約を入れておいた大衆割烹に繰り出す。
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香林坊から木倉町に入ったところにある「大関」は昭和なままの飲み屋さん。
飲めもしないのにここへ来たわけは金沢おでんが食べたかったから。
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中でもセイコガニの甲羅に蟹の身、内子、外子を詰めた「蟹面」はこの時期だけしか食べられないもの。もう何年も前にテレビで見て以来食べたくて、今回も事前に取り置きをしておいてもらってようやくありつけた。
お出汁は関西風に澄んでいて、期待の蟹面はもちろん、大根やら糸こんにゃくやら、出汁のしみたねたがおいし~。
おでんの他にも金沢らしいものを注文。
かぶら寿司はカブとブリを麹でつけたものだが、中に挟まったブリのなんとおいしいこと。脂が強くてあまり好きではなかったブリを大いに見直す。
鴨がなくて鶏になった治部煮は、お肉が多くて驚いたが、まあ見た目通りの味。
蓮蒸しは鰻の上にすりおろしたレンコンを乗せて蒸したもの。レンコンがもちもちとしてこれまたうまーい。
これ以外にお造りも食べて、満腹、満足。金沢に来てよかった~。
幸せな気分に、でもデザートは別腹、とホテルのすぐ近くのファーストフード店へ。
「ワンダフル」は金沢ローカルのハンバーガーチェーンのようだが、メニューを見るとパスタからカレー、天丼、ラーメンまでなんでもあり。
こちらのパフェもおいしゅうございました。
ようやく帰り着いた今夜のお宿は香林坊の真ん中にある「アパホテル金沢中央」。
アパグループのおひざ元だけあってここは部屋数が多く、金沢一の繁華街の真ん中で最上階には露天付き天然温泉まである。
トリプルの部屋にしたらちょっと広めの部屋でおひとり様3000円ととてもリーズナブル。
せっかくの温泉が塩素臭かったのと、暖房が効きすぎていたことだけが不満。
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1月20日
去年は青森へ行った「大人の休日パス」、今年は有効期間が4日になったので、友人たちと北陸に行くことにした。
まずは上越新幹線で越後湯沢へ。
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朝のおやつは東京駅で仕入れた抹茶わらびもちと猫まんじゅう。
わらびもちはお茶の香りが強く、甘くなくておいしいが、猫は・・・見た目だけかわいい。
越後湯沢で特急「はくたか」に乗り換え。
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お昼は越後湯沢で買った「いくらたらこめし」。掛け紙の裏にお米のうんちくが長々書かれているだけあって、ごはんがもちもちおいしく、ボリュームたっぷり。
この日は関東で朝から雪。東京は積もっていなかったが、埼玉の奥に行くに従って地面が白くなり、トンネルを抜けた越後湯沢からは当然景色は真っ白。
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ところが日本海が近くなるにつれて雪が少なくなり、直江津あたりから先はまったく雪がない。
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大きな木造の門がどんと建つ金沢駅は駅舎もガラス張りの大天井がついて実に立派。
2014年の北陸新幹線開業を手ぐすね引いて待っている感じ。
チェックインの時間にはまだ早いので、ホテルに荷物を預けて早速観光に出かける。
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一乗車200円のこのバス、運転手さんは全員女性のようだ。
向かった先はひがし茶屋街。昔は芸妓さんが行きかったお茶屋街の建物がきれいに保存されている。
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建物の外観のみならず、お店の中までレトロなまま。
すでにお茶屋さんはなく、観光客向けの一角となっているにもかかわらず、表にけばけばしい看板の一つも出ていないところがこの町のプライドだろうか。
ここで地図を見ていたら80歳をゆうに超えていそうなおばあちゃんに声を掛けられ、道を教えていただいた。
このおばあちゃんが話好きで、周りの建物の見どころやら、昔のお茶屋さんがいかに粋なところだったかなど、いろいろ話してくださってまるでガイドさんみたい。
聞けば若い頃は髪結いさんだったらしく、この界隈に詳しいのも道理。
到着早々、素敵な人に会ってしまった。
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おばあちゃんに言われる通り建物をよく見れば、細かい格子の細工の素晴らしさ、すべて銅で作られた雨樋など、見どころは豊富。
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中に入って見ると床の間の赤い壁はなまめかしいが、全体の造りは実にシンプル。
おばあちゃんの「愛想がない」とは「飾り気がない」と言う意味で、芸妓さんを引き立てるためにこのような造りになっているとか。
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展示された酒器やかんざしも贅沢なものばかり。
さすが百万石の城下町。
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この志摩のある通りに面した建物はいずれも飲食店やショップなのだが、表からはすぐに何の店だかわからない。
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中には総金箔張りの蔵のある店やらおしゃれなお菓子屋さんやら。出たり入ったり、実に楽しい。
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この町はずれには小さな神社があって、ここはおばあちゃんによるとある成功した芸妓さんが寄進したものとか。そのせいかここの狛犬にはよく見ると男性のシンボルがついている。
「狛犬にちんちんがついているなんて、他にはないでしょ」といきなり言われたのには仰天したが、花街らしくていいじゃないか。
偶然出会ったおばあちゃんのおかげで楽しく茶屋街を散歩して、暗くなったのでホテルに戻ってチェックイン。
一休みしたところで予約を入れておいた大衆割烹に繰り出す。
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香林坊から木倉町に入ったところにある「大関」は昭和なままの飲み屋さん。
飲めもしないのにここへ来たわけは金沢おでんが食べたかったから。
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中でもセイコガニの甲羅に蟹の身、内子、外子を詰めた「蟹面」はこの時期だけしか食べられないもの。もう何年も前にテレビで見て以来食べたくて、今回も事前に取り置きをしておいてもらってようやくありつけた。
お出汁は関西風に澄んでいて、期待の蟹面はもちろん、大根やら糸こんにゃくやら、出汁のしみたねたがおいし~。
おでんの他にも金沢らしいものを注文。
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これ以外にお造りも食べて、満腹、満足。金沢に来てよかった~。
幸せな気分に、でもデザートは別腹、とホテルのすぐ近くのファーストフード店へ。
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こちらのパフェもおいしゅうございました。
ようやく帰り着いた今夜のお宿は香林坊の真ん中にある「アパホテル金沢中央」。
アパグループのおひざ元だけあってここは部屋数が多く、金沢一の繁華街の真ん中で最上階には露天付き天然温泉まである。
トリプルの部屋にしたらちょっと広めの部屋でおひとり様3000円ととてもリーズナブル。
せっかくの温泉が塩素臭かったのと、暖房が効きすぎていたことだけが不満。
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