Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

2014年10月の桝ざき

2014-10-08 18:31:12 | 食べ歩き
以前に勤めていた会社の元同僚がポーランドから来日。
日本食が大好きな人なので鉄板の「桝ざき」さんへご案内。

 いつもの通り、茶わん蒸しからスタート。
言われた通り上の海苔餡と混ぜて食べると濃厚なうまみ。聞いてみれば姿は見えないがウニが入っているとの説明に納得。

 20品盛りの前菜には栗や柿など秋らしさがいっぱい。
しかし「うど」とか英語で説明できん。

 土瓶蒸しはもう最後の松茸だそうだが、これは「トリュフやポルチーニみたいなもの」で簡単に説明できる。しかし白子真薯は説明が面倒なので「豆腐みたいなもの?」「そう、そう」

 素敵なプレゼンテーションのお造りは7種盛りだが、これも「全部魚」。「シェフの説明はもっと長かった」と言うけれど魚の名前なんて鮪とタコ以外わからん。
その鮪、「言われなければツナとわからなかった。ポーランドで食べるものとは別物」って、当たり前。才巻海老も口の中でとろける。

 焼き物は贅沢にも松茸に巻いたさんまとブリの柚子味噌のせ。柚子風味は最近ヨーロッパの日本食屋でもはやっているらしい。

 とても優しい味のカブは「中にいろいろ入ってる」。だってむかごなんて、日本語でさえ説明できない。
輪島塗のお椀が素敵で、盗んで帰りたいぐらい。

すべてきれいに食べてくれている同行者、「もうおなか一杯なんだけどまだ出るの?」「大丈夫、あとはご飯とデザートだけだから」。で登場するご飯。
 
知人は「秋の宝石箱」と命名したらしいが、まさに食べる宝石のようなあでやかさ。
ちなみにこれを持っている店主はこの4ヶ月で8キロのダイエットに成功したとか。昨年の同じポーズに比べて違いがわかるだろうか。

そして最後のデザート。
 期待通り、同行者大喜び。
栗とほうじ茶、アイスクリームが前よりおいしくなってる。
手前に並ぶトランプをかたどった豆皿は手書きの特注品だそうで、これもかわいい~。

何でもおいしく食べてくれる人でこそ懐石は紹介のし甲斐がある。
今回も本当に喜んでくれて、おかげで久しぶりの再会の会話が弾んだ。

ところで今回の同行者、現在はワルシャワに駐在しているが、実はエジンバラ生まれの生粋のスコットランド人。
となればもううんざりしているかも、と思いつつ、やはり先日の独立投票のことを聞かずにはいられない。

イングランド人と結婚し、海外生活も長い人なので、「私は独立賛成派」と言うのには正直驚いた。
なんでも子供のころからスコットランド人としてのアイデンティティを強烈に植えつけられているので、自分を「イギリス人」とは認識していないのだそうだ。
だから心情的には「スコットランド独立賛成」なのだが、現実的にはパスポートはどうなる、預貯金はどうなる、と不確定要素が多すぎて、現時点での独立は非現実的とのこと。

「でもこれで独立するに当たっての課題がはっきりした。だから将来の独立のために今回の投票は有意義だった」とあくまで独立に前向き。
大英帝国の分解は夢物語ではなさそうだ。


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コメント (2)
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