1月30日 続き
ドーハに1泊ストップオーバーした理由、それはヤシ並木の先にある真っ白い建物を訪れるため。
2008年に開館したイスラム美術博物館 Museum of Islamic Arts
白い積み木を重ねたような建物はルーブルのピラミッドを設計したことで有名なI.M.ペイによるもの。
アラブ式の要塞を意識したデザインらしいが、海に突き出した島の上に建てられているので周りは濠のように水に囲まれている。
博物館の前は緑の芝生が美しい大きな公園になっていて
その向こうには今夜泊まるホテルなどがあるが、周りには新しいビルをガンガン建設中。
開館時間の10時になったところで正面玄関から中へ。
簡単なセキュリティチェックはあるが、ここは太っ腹にも入場無料。受付では館内案内をもらうだけ。
入ると目の前には弧を描く階段があって、これがなんとも印象的。
見上げれば高い天井はモスクの中のようなドームになっていて、中空に浮かぶ輪もモスク内のランプがこんな形に並んでいる所がある。
正面の巨大な窓の向こうには海に浮かぶビル群が見え、その前は広々としたカフェスペースになっていてなんともスタイリッシュ。
展示室は2階と3階、この吹き抜けの周り三方にあるのでまずは2階のIntroduction Gallaryから。
導入部屋からイスラム美術を代表するお宝満載。
展示やライティング、説明も丁寧で実に見やすい。
2階の各展示室はカリグラフィー、紋様、科学など、東は中国から西はシチリア、スペインまで、国や時代をまたいだテーマごとになっており、3階の展示室は国と時代ごとになっている。
そしてなによりうれしいのはどの展示室も写真撮影が自由なこと。
いかにもイスラムらしいタイルとか
凝った扉の装飾。
天体観測のための器具がたくさん並んでいる所も科学が発展していたイスラムらしく、
これは茶こしだったろうか、首の所だけの面白い展示もある。
こんなユーモラスな水差しもあれば
これらはモスクを照らしたランプだろうか。
カーペットはまさに「ミュージアム・ピース」で
彫り物にしてもミニアチュールにしても超絶技巧のオンパレード。
どの展示物も価値ある物ばかりではあるが、
インド、ムガール王朝の宝石だらけの品々も普通に展示されているのもすごい。他の博物館だったら特に警備を厳しくしそうだが、そんな様子も全くない。
と言うわけで山ほど写真を撮らせていただいたが、中でも気に入ったものはこちら↓
最後は4階の小さな特別展示室を覗くと、なぜか「モハメド・アリ展」を開催中。
彼がイスラム教に帰依したからだろうか、カタールにも来たことがあるらしく、ジョー・フレイジャーやジョージ・フォアマンとの写真など懐かしかった。
3時間ほどかけて展示を見終えるともうへとへと。
そこで1階のカフェでフェンネルのスープを頼むと、これが強烈なハーブの香りにクミンも効いておいし~
しかしこのカフェ、おしゃれな造りにウェイターもたくさんいるのだが、サービスが要領悪くてとにかく遅い。こんなところもアラブ風味か。
カフェの横にはこれまたおしゃれなミュージアム・ショップがあるもので、ついイスラム紋様の時計などお買い上げ。
そしてこのショップの横の扉から噴水のあるテラスに出ると、素晴らしい眺め。
カタール自体には文化と言えるほどの物はなく、この博物館に収められているのは確かに潤沢な資金で世界中から買い集めたもの。
しかしイスラムの国に国境などと言う概念を越えたイスラム文化の成果が一堂に集められるのは意味のあることではないだろうか。
イスラム美術博物館、堪能させていただいた。
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ドーハに1泊ストップオーバーした理由、それはヤシ並木の先にある真っ白い建物を訪れるため。
2008年に開館したイスラム美術博物館 Museum of Islamic Arts
白い積み木を重ねたような建物はルーブルのピラミッドを設計したことで有名なI.M.ペイによるもの。
アラブ式の要塞を意識したデザインらしいが、海に突き出した島の上に建てられているので周りは濠のように水に囲まれている。
博物館の前は緑の芝生が美しい大きな公園になっていて
その向こうには今夜泊まるホテルなどがあるが、周りには新しいビルをガンガン建設中。
開館時間の10時になったところで正面玄関から中へ。
簡単なセキュリティチェックはあるが、ここは太っ腹にも入場無料。受付では館内案内をもらうだけ。
入ると目の前には弧を描く階段があって、これがなんとも印象的。
見上げれば高い天井はモスクの中のようなドームになっていて、中空に浮かぶ輪もモスク内のランプがこんな形に並んでいる所がある。
正面の巨大な窓の向こうには海に浮かぶビル群が見え、その前は広々としたカフェスペースになっていてなんともスタイリッシュ。
展示室は2階と3階、この吹き抜けの周り三方にあるのでまずは2階のIntroduction Gallaryから。
導入部屋からイスラム美術を代表するお宝満載。
展示やライティング、説明も丁寧で実に見やすい。
2階の各展示室はカリグラフィー、紋様、科学など、東は中国から西はシチリア、スペインまで、国や時代をまたいだテーマごとになっており、3階の展示室は国と時代ごとになっている。
そしてなによりうれしいのはどの展示室も写真撮影が自由なこと。
いかにもイスラムらしいタイルとか
凝った扉の装飾。
天体観測のための器具がたくさん並んでいる所も科学が発展していたイスラムらしく、
これは茶こしだったろうか、首の所だけの面白い展示もある。
こんなユーモラスな水差しもあれば
これらはモスクを照らしたランプだろうか。
カーペットはまさに「ミュージアム・ピース」で
彫り物にしてもミニアチュールにしても超絶技巧のオンパレード。
どの展示物も価値ある物ばかりではあるが、
インド、ムガール王朝の宝石だらけの品々も普通に展示されているのもすごい。他の博物館だったら特に警備を厳しくしそうだが、そんな様子も全くない。
と言うわけで山ほど写真を撮らせていただいたが、中でも気に入ったものはこちら↓
最後は4階の小さな特別展示室を覗くと、なぜか「モハメド・アリ展」を開催中。
彼がイスラム教に帰依したからだろうか、カタールにも来たことがあるらしく、ジョー・フレイジャーやジョージ・フォアマンとの写真など懐かしかった。
3時間ほどかけて展示を見終えるともうへとへと。
そこで1階のカフェでフェンネルのスープを頼むと、これが強烈なハーブの香りにクミンも効いておいし~
しかしこのカフェ、おしゃれな造りにウェイターもたくさんいるのだが、サービスが要領悪くてとにかく遅い。こんなところもアラブ風味か。
カフェの横にはこれまたおしゃれなミュージアム・ショップがあるもので、ついイスラム紋様の時計などお買い上げ。
そしてこのショップの横の扉から噴水のあるテラスに出ると、素晴らしい眺め。
カタール自体には文化と言えるほどの物はなく、この博物館に収められているのは確かに潤沢な資金で世界中から買い集めたもの。
しかしイスラムの国に国境などと言う概念を越えたイスラム文化の成果が一堂に集められるのは意味のあることではないだろうか。
イスラム美術博物館、堪能させていただいた。
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