盛りだくさんのスペイン旅行から無事帰還。
スペインはこちらの勝手なイメージ通りなところもあり、予想外の所もありでおもしろかったが、まずはいつも通り行き帰りの機内サービスから。
今回はルフトハンザ利用で、往路は羽田発ミュンヘン行きのA340-600。
この機材は座席の配列が2-4-2、友人と2人なので窓側を希望したが取れず、しかしバルクヘッドがもらえたので足が伸ばせたのがよかった。
そしてこの機材で面白いのはエコノミーのトイレがギャレー横の階段を降りた下のフロアーにまとめられていること。
エコノミー全体に対して5つは数が少ないと思うが、左右どちらからも公平に使えるし、通路に並ばずに済むのはいい。他の機材や航空会社でもこの方式を採用してくれればいいのに。
ミュンヘンまでは12時間の長旅なのでまずは飲み物のサービス。
クラッカーが雲と飛行機なのがかわいい。
1回目の食事は昼食でビーフを選択。
肉の横にあるのはポテトならぬパスタ。
ボリュームは十分、味は予想の範囲内。
昼間の長時間フライトなのでこの後は映画三昧。
ルフトのプログラムはいまひとつ見たいものが少ないが、日本語吹き替えは結構あるので音質の悪い機内では助かる。
そこで1本目も吹き替え版を選んでみた。
Hidden Figures
このタイトルのFiguresとは人間と数字の掛け言葉、NASAのアポロ計画の影に今まで注目されていなかった黒人女性数学者たちがいたという実話に基づくストーリーだそうで、エンドロールには本人たちの写真やその後の活躍も紹介される。
60年代初めのことなので黒人差別や女性蔑視も当たり前。
そんな中で自分の能力を発揮すべくがんばるヒロインたちが毅然とかっこよく、セットした髪やハイヒール、きちんとしたワンピース姿なども今となっては新鮮に見える。
アポロ計画のリーダー役はケビン・コスナ―。老けてすっかり太ってしまったので初めは気が付かないくらいだったが、いかにも彼らしい役で久しぶりにいい感じ。
「ライト・スタッフ」の裏話というところだが、とても気持ちのいい映画。
日本公開は9月だそうだが、タイトルの「ドリーム 私たちのアポロ計画」はもう少しどうにかならんかったか。
続いて2本目、今度は50年代のお話。
The Founder
こちらは7月に「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」というタイトルで日本公開予定だそうだが、ポスターと日本語名でわかる通り、マクドナルドの創設者のお話。
と言ってもマクドナルド氏の話ではなく、効率よく質の良いハンバーガーを提供するシステムを作り上げたマクドナルド兄弟からそのアイデアをレイ・クロックという男が安く巻き上げ、いかに効率よく儲かるシステムに作り変えたかと言うお話し。
てっきりマクドナルド万歳の映画かと思って見始めたが、マイケル・キートンが山っ気たっぷり、いかにもアメリカ的な俗物創設者を説得力満点に演じていて、キートン氏、「バードマン」以来すっかり復活した様子。
それにしてもこの映画、マクドナルド社から横やりなどは入らなかったのだろうか。
これも、前の映画も、50年代、60年代を取り上げながら、「America first!」なんてほざく連中がなんと言おうと「古き良きアメリカ」もいいことばかりじゃなかった、とちゃんと主張しているように思う。
こういうところがなんでも右に倣え、の日本がかなわない所なんだな。
さらに3本目、今度は友人が面白がっていたので韓国映画にしてみた。
Luck-key 「ラッキー」
日本映画「鍵泥棒のメソッド」の翻案だそうだが、原作は未見。
殺し屋が銭湯ですべって転んで、韓流得意の記憶喪失に。売れない役者と入れ替わって大騒ぎ、というコメディー。
主演のユ・ヘジン氏がいかにも殺し屋という風貌で、それがだんだんかわいく見えてくるところが韓国の男優さんたちのすばらしさ。
それにしても劇中彼を「男前だわ」と女性たちがほめるところがあるのだが、韓国の基準ではあの顔は男前なのだろうか。
途中にケーキかおにぎりのおやつが出て
着陸前の2食目はペンネ。
見た目は悪いが、味は悪くなかった。
ミュンヘンからマドリッドは2時間半のフライトでサンドイッチの提供あり。
チキンかべジの選択で
べジはきゅうりとチーズのサンド。
帰路はセビリアからフランクフルトで同じくサンドイッチ。
こちらのべジはにんじんとチーズだった。
フランクフルトから羽田は懐かしのジャンボ機。
そう言えば去年のKLMもジャンボだったし、ヨーロッパではまだ健在。
大きな機体でもエコノミーはやっぱり狭い。
夕方にフランクフルトを飛び立って、飲み物サービスの後の一食目。
サラダの雑な切り方とチキンの付け合せのマッシュポテトやナスのぐちゃぐちゃ加減がドイツだろうか。東京発よりおいしくない。
まだ眠くないので映画をまた一本。
Split 「スプリット」
24人格の殺人者が女の子3人を誘拐して、さあ、どうなる、というお話だが、監督がM.ナイト・シャマランだとは映画が始まってから気が付いた。この人、「シックス・センス」は良かったが、その後がどうもね。
今回も一応退屈せずに見られるが、最後に明かされる監禁場所の設定が全く活かされていないし、ヒロインが簡単に多重人格を受け入れてしまう所がこちらとしては納得いかない。
主人公を演じるのはジェームス・マカヴォイ。エドワード・ノートンあたりが喜んでやりそうな役を嬉々として演じていて、役者としてはやりがいのあるパートだろうが、正統派美男のマカヴォイにはやはりもっと正統派の役をやってもらいところ。
第二弾を作る気満々のようだが、こういう役専門になってしまってはもったいない。
続いては今度はインド映画。
Dear Zindagi
英語のタイトルはDear Lifeで、才能あるカメラマンである若いインド女性が型破りな心理カウンセラーに出会って子供の頃のトラウマを乗り越え、人生に前向きになるお話。
インドでもこんな女性映画ができるのか、と思ったら「マダム・イン・ニューヨーク」の女性監督だそうで、なるほどテイストはそっくり、納得してしまった。
ヒロイン役はちょっと豆狸のようでキュートなアーリア・バット、カウンセラー役がシャールーク・カーンで、アクションもなければ裸にもならない脇役だが、年相応の落ち着きを見せて相変わらずかっこいい。ヒロインがほの字になってしまうのも無理がないが、そのあたりの着地も納得のいくところ。
でもやっぱりヒロインが付き合う若い男たちよりシャールークがいいな。
この後は少しでも寝ておこうとじたばたしたあげく、気が付くと朝食を配布中。
後ろの小さな器に入った黄色いもの、食べてもなんだかさだかにわからなかったが、リンゴとパイナップルを細かく刻んだもの?
ルフトの機内サービスは平均点だけれど、ドイツ人が飛ばしていると思うと信頼できる気がするのはえこひいきだろうか。
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スペインはこちらの勝手なイメージ通りなところもあり、予想外の所もありでおもしろかったが、まずはいつも通り行き帰りの機内サービスから。
今回はルフトハンザ利用で、往路は羽田発ミュンヘン行きのA340-600。
この機材は座席の配列が2-4-2、友人と2人なので窓側を希望したが取れず、しかしバルクヘッドがもらえたので足が伸ばせたのがよかった。
そしてこの機材で面白いのはエコノミーのトイレがギャレー横の階段を降りた下のフロアーにまとめられていること。
エコノミー全体に対して5つは数が少ないと思うが、左右どちらからも公平に使えるし、通路に並ばずに済むのはいい。他の機材や航空会社でもこの方式を採用してくれればいいのに。
ミュンヘンまでは12時間の長旅なのでまずは飲み物のサービス。
クラッカーが雲と飛行機なのがかわいい。
1回目の食事は昼食でビーフを選択。
肉の横にあるのはポテトならぬパスタ。
ボリュームは十分、味は予想の範囲内。
昼間の長時間フライトなのでこの後は映画三昧。
ルフトのプログラムはいまひとつ見たいものが少ないが、日本語吹き替えは結構あるので音質の悪い機内では助かる。
そこで1本目も吹き替え版を選んでみた。
Hidden Figures
このタイトルのFiguresとは人間と数字の掛け言葉、NASAのアポロ計画の影に今まで注目されていなかった黒人女性数学者たちがいたという実話に基づくストーリーだそうで、エンドロールには本人たちの写真やその後の活躍も紹介される。
60年代初めのことなので黒人差別や女性蔑視も当たり前。
そんな中で自分の能力を発揮すべくがんばるヒロインたちが毅然とかっこよく、セットした髪やハイヒール、きちんとしたワンピース姿なども今となっては新鮮に見える。
アポロ計画のリーダー役はケビン・コスナ―。老けてすっかり太ってしまったので初めは気が付かないくらいだったが、いかにも彼らしい役で久しぶりにいい感じ。
「ライト・スタッフ」の裏話というところだが、とても気持ちのいい映画。
日本公開は9月だそうだが、タイトルの「ドリーム 私たちのアポロ計画」はもう少しどうにかならんかったか。
続いて2本目、今度は50年代のお話。
The Founder
こちらは7月に「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」というタイトルで日本公開予定だそうだが、ポスターと日本語名でわかる通り、マクドナルドの創設者のお話。
と言ってもマクドナルド氏の話ではなく、効率よく質の良いハンバーガーを提供するシステムを作り上げたマクドナルド兄弟からそのアイデアをレイ・クロックという男が安く巻き上げ、いかに効率よく儲かるシステムに作り変えたかと言うお話し。
てっきりマクドナルド万歳の映画かと思って見始めたが、マイケル・キートンが山っ気たっぷり、いかにもアメリカ的な俗物創設者を説得力満点に演じていて、キートン氏、「バードマン」以来すっかり復活した様子。
それにしてもこの映画、マクドナルド社から横やりなどは入らなかったのだろうか。
これも、前の映画も、50年代、60年代を取り上げながら、「America first!」なんてほざく連中がなんと言おうと「古き良きアメリカ」もいいことばかりじゃなかった、とちゃんと主張しているように思う。
こういうところがなんでも右に倣え、の日本がかなわない所なんだな。
さらに3本目、今度は友人が面白がっていたので韓国映画にしてみた。
Luck-key 「ラッキー」
日本映画「鍵泥棒のメソッド」の翻案だそうだが、原作は未見。
殺し屋が銭湯ですべって転んで、韓流得意の記憶喪失に。売れない役者と入れ替わって大騒ぎ、というコメディー。
主演のユ・ヘジン氏がいかにも殺し屋という風貌で、それがだんだんかわいく見えてくるところが韓国の男優さんたちのすばらしさ。
それにしても劇中彼を「男前だわ」と女性たちがほめるところがあるのだが、韓国の基準ではあの顔は男前なのだろうか。
途中にケーキかおにぎりのおやつが出て
着陸前の2食目はペンネ。
見た目は悪いが、味は悪くなかった。
ミュンヘンからマドリッドは2時間半のフライトでサンドイッチの提供あり。
チキンかべジの選択で
べジはきゅうりとチーズのサンド。
帰路はセビリアからフランクフルトで同じくサンドイッチ。
こちらのべジはにんじんとチーズだった。
フランクフルトから羽田は懐かしのジャンボ機。
そう言えば去年のKLMもジャンボだったし、ヨーロッパではまだ健在。
大きな機体でもエコノミーはやっぱり狭い。
夕方にフランクフルトを飛び立って、飲み物サービスの後の一食目。
サラダの雑な切り方とチキンの付け合せのマッシュポテトやナスのぐちゃぐちゃ加減がドイツだろうか。東京発よりおいしくない。
まだ眠くないので映画をまた一本。
Split 「スプリット」
24人格の殺人者が女の子3人を誘拐して、さあ、どうなる、というお話だが、監督がM.ナイト・シャマランだとは映画が始まってから気が付いた。この人、「シックス・センス」は良かったが、その後がどうもね。
今回も一応退屈せずに見られるが、最後に明かされる監禁場所の設定が全く活かされていないし、ヒロインが簡単に多重人格を受け入れてしまう所がこちらとしては納得いかない。
主人公を演じるのはジェームス・マカヴォイ。エドワード・ノートンあたりが喜んでやりそうな役を嬉々として演じていて、役者としてはやりがいのあるパートだろうが、正統派美男のマカヴォイにはやはりもっと正統派の役をやってもらいところ。
第二弾を作る気満々のようだが、こういう役専門になってしまってはもったいない。
続いては今度はインド映画。
Dear Zindagi
英語のタイトルはDear Lifeで、才能あるカメラマンである若いインド女性が型破りな心理カウンセラーに出会って子供の頃のトラウマを乗り越え、人生に前向きになるお話。
インドでもこんな女性映画ができるのか、と思ったら「マダム・イン・ニューヨーク」の女性監督だそうで、なるほどテイストはそっくり、納得してしまった。
ヒロイン役はちょっと豆狸のようでキュートなアーリア・バット、カウンセラー役がシャールーク・カーンで、アクションもなければ裸にもならない脇役だが、年相応の落ち着きを見せて相変わらずかっこいい。ヒロインがほの字になってしまうのも無理がないが、そのあたりの着地も納得のいくところ。
でもやっぱりヒロインが付き合う若い男たちよりシャールークがいいな。
この後は少しでも寝ておこうとじたばたしたあげく、気が付くと朝食を配布中。
後ろの小さな器に入った黄色いもの、食べてもなんだかさだかにわからなかったが、リンゴとパイナップルを細かく刻んだもの?
ルフトの機内サービスは平均点だけれど、ドイツ人が飛ばしていると思うと信頼できる気がするのはえこひいきだろうか。
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