4月12日
朝、また温泉に入ろうと部屋の浴槽の蛇口をひねるが、いくら待ってもお湯にならない。
それでもしつこく水を出していると、外のベランダからおばあちゃんから「お風呂に入りたいの?ならお湯を出してあげるからちょっと待ってて」と声を掛けられた。
どうゆうことだろうとベランダに出てみると、柱にスイッチがあって、それを押すとポンプで温泉が汲み上げられる仕組み。
昨晩の泊り客は自分一人だったので、夕方にはスイッチを切ってしまったらしい。
それで昨晩のお湯がぬるかった理由も納得。
スイッチはほんの2,3分で切ってしまったけれど、確かにとても熱いお湯が出て、水でうめたらツルスベ感も薄まってしまった。温泉は繊細だ。
朝湯をいただいてしばらくすると、「朝ご飯を食べなさい」とまたおばあちゃんに声を掛けられた。
昨晩聞いた時には「朝ご飯はない」と言われたのだが、あらまあ、と言う顔をしたからか、準備をしてくれたらしい。
用意してくれたのは焼餅とお菓子にインスタントコーヒー。
以前はお粥など作っていたらしいが、お客が少なく、自分も食が細くなって作らなくなってしまったのだそう。
一緒にこれをいただきながら、息子が3人に孫がいっぱいいること、去年はアメリカに行ったことなど、日本語で話しているうちに台湾語になってしまったりもしつつおしゃべり。
86歳だそうだがまだまだ元気で、なによりお肌がツルツルなのは温泉のおかげだろうか。
食後におばあちゃんとお嫁さんに別れを告げると、「安いから泊まりに来て、と宣伝して」と言われた。
正直、末期状態の宿ではあるが、部屋は清潔だし、なによりおばあちゃんが待っている。
内温泉のバス停からはまた知本駅へ。
当初の予定では途中でバスを乗り換えて目的地へ行こうと思っていたのだが、昨夜からの雨が一段と激しくなったので予定変更。
龍泉山荘にはなんとちゃんとWiFiが入っていたので、簡単に時刻表がチェックできた。
不思議な人形の並ぶ知本駅にはタロコ号が停まっていたが、この駅で小一時間待って自強号に乗車。
20分で金崙駅へ。
ここから少し離れた温泉に行きたいので、荷物を預かってもらえないかと駅員に頼んでみたが、そういうサービスはしていないと断られてしまった。
幸いにして雨は止んだし、しかたがないので荷物を引きずってがらんとした駅前をしばらく行くとお店が何軒か出現し、目星をつけていた食堂があったので後で食事をするからと言うと快く預かってくれた。
身軽になって歩きはじめるとすぐに変わった装飾の建物が出現。
正面を見るとなんと「Kiokai」の文字が見える、これはキリスト教の教会。
この辺りはパイワン族と言う原住民が多く住む地区だそうで、日本語がかなり残っているらしい。
そのまままっすぐ行くと原住民地区への門が見え、その横に「富之山」という温泉施設の看板があったのでそちらに行ってみた。
ところが着いてみると人っ子一人いなくて、露天にもお湯は入れられていない。
玄関前には犬が2匹いたが、こいつらが吠えてもくれなくて、きれいそうな施設なので残念だったがここはあきらめた。
門まで戻って先に進むと
周りの畑に植えられているのはアワ。
道路脇には原住民らしい絵がいっぱいで
集会所らしい屋根の下には舞台もあった。
やがてSPAの看板が見え、小高い所にホテルが見えたのでそちらへ。
急坂をひいこら言いながら上って、やってきたのは「東太陽SPA温泉会館」。
フロントで200元を支払い、人気のない館内を通ってロッカールームへ。
水着に着替えて外に出てみると
期待通り、鉄道線路や建設中の高架道路の向こうに海。
棚田のようになったいくつもの浴槽はそれぞれ温度が違い
特に屋根がけの下の浴槽はお湯も適温、やや黄色がかった温泉は金気っぽい味がする。
どんよりとした空模様ながら海を見ながらこの露天風呂を独占し、列車でも来ないかなと思っているとほんとに来た。
駅に停まっているところもしっかり見えるし、苦労してここまで上がった甲斐があった。
1時間ほども気持ち良いお湯を堪能して、結局他のお客さんの姿は見ることなく、帰りは早くて15分ほどで駅前へ。
こちらが荷物を預かってもらった原住民食堂。
店内ではちょっとした手造り品も販売していて、台湾人というよりフィリピン人のように見える店のお姉さんもパイワン族だそう。
約束通りここでいただいたお昼は小米(アワ)の粽。中に豚肉が入っていて、もっちりした食感でおいしい。
洛神果のお茶を飲みながらゆっくりさせてもらった後は警察署の前からバスに乗り、
台東に向かった。
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朝、また温泉に入ろうと部屋の浴槽の蛇口をひねるが、いくら待ってもお湯にならない。
それでもしつこく水を出していると、外のベランダからおばあちゃんから「お風呂に入りたいの?ならお湯を出してあげるからちょっと待ってて」と声を掛けられた。
どうゆうことだろうとベランダに出てみると、柱にスイッチがあって、それを押すとポンプで温泉が汲み上げられる仕組み。
昨晩の泊り客は自分一人だったので、夕方にはスイッチを切ってしまったらしい。
それで昨晩のお湯がぬるかった理由も納得。
スイッチはほんの2,3分で切ってしまったけれど、確かにとても熱いお湯が出て、水でうめたらツルスベ感も薄まってしまった。温泉は繊細だ。
朝湯をいただいてしばらくすると、「朝ご飯を食べなさい」とまたおばあちゃんに声を掛けられた。
昨晩聞いた時には「朝ご飯はない」と言われたのだが、あらまあ、と言う顔をしたからか、準備をしてくれたらしい。
用意してくれたのは焼餅とお菓子にインスタントコーヒー。
以前はお粥など作っていたらしいが、お客が少なく、自分も食が細くなって作らなくなってしまったのだそう。
一緒にこれをいただきながら、息子が3人に孫がいっぱいいること、去年はアメリカに行ったことなど、日本語で話しているうちに台湾語になってしまったりもしつつおしゃべり。
86歳だそうだがまだまだ元気で、なによりお肌がツルツルなのは温泉のおかげだろうか。
食後におばあちゃんとお嫁さんに別れを告げると、「安いから泊まりに来て、と宣伝して」と言われた。
正直、末期状態の宿ではあるが、部屋は清潔だし、なによりおばあちゃんが待っている。
内温泉のバス停からはまた知本駅へ。
当初の予定では途中でバスを乗り換えて目的地へ行こうと思っていたのだが、昨夜からの雨が一段と激しくなったので予定変更。
龍泉山荘にはなんとちゃんとWiFiが入っていたので、簡単に時刻表がチェックできた。
不思議な人形の並ぶ知本駅にはタロコ号が停まっていたが、この駅で小一時間待って自強号に乗車。
20分で金崙駅へ。
ここから少し離れた温泉に行きたいので、荷物を預かってもらえないかと駅員に頼んでみたが、そういうサービスはしていないと断られてしまった。
幸いにして雨は止んだし、しかたがないので荷物を引きずってがらんとした駅前をしばらく行くとお店が何軒か出現し、目星をつけていた食堂があったので後で食事をするからと言うと快く預かってくれた。
身軽になって歩きはじめるとすぐに変わった装飾の建物が出現。
正面を見るとなんと「Kiokai」の文字が見える、これはキリスト教の教会。
この辺りはパイワン族と言う原住民が多く住む地区だそうで、日本語がかなり残っているらしい。
そのまままっすぐ行くと原住民地区への門が見え、その横に「富之山」という温泉施設の看板があったのでそちらに行ってみた。
ところが着いてみると人っ子一人いなくて、露天にもお湯は入れられていない。
玄関前には犬が2匹いたが、こいつらが吠えてもくれなくて、きれいそうな施設なので残念だったがここはあきらめた。
門まで戻って先に進むと
周りの畑に植えられているのはアワ。
道路脇には原住民らしい絵がいっぱいで
集会所らしい屋根の下には舞台もあった。
やがてSPAの看板が見え、小高い所にホテルが見えたのでそちらへ。
急坂をひいこら言いながら上って、やってきたのは「東太陽SPA温泉会館」。
フロントで200元を支払い、人気のない館内を通ってロッカールームへ。
水着に着替えて外に出てみると
期待通り、鉄道線路や建設中の高架道路の向こうに海。
棚田のようになったいくつもの浴槽はそれぞれ温度が違い
特に屋根がけの下の浴槽はお湯も適温、やや黄色がかった温泉は金気っぽい味がする。
どんよりとした空模様ながら海を見ながらこの露天風呂を独占し、列車でも来ないかなと思っているとほんとに来た。
駅に停まっているところもしっかり見えるし、苦労してここまで上がった甲斐があった。
1時間ほども気持ち良いお湯を堪能して、結局他のお客さんの姿は見ることなく、帰りは早くて15分ほどで駅前へ。
こちらが荷物を預かってもらった原住民食堂。
店内ではちょっとした手造り品も販売していて、台湾人というよりフィリピン人のように見える店のお姉さんもパイワン族だそう。
約束通りここでいただいたお昼は小米(アワ)の粽。中に豚肉が入っていて、もっちりした食感でおいしい。
洛神果のお茶を飲みながらゆっくりさせてもらった後は警察署の前からバスに乗り、
台東に向かった。
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