2月17日
標高の低い海面下のアハメッド・エラのキャンプ、夜は暑いかと思いきや意外に涼しくて、寝袋にくるまって快適に寝ていたものの、明け方にご近所のロバの鳴き声に起こされた。
たっぷりのフルーツでおいしく朝食をいただいたが、これが仇になろうとは、この時点では知る由もなく。
朝8時に出発してすぐ近くのアサレ湖へ。
湖とは言えほとんどが干上がって塩の分厚い層になった上を走っていくが、場所によっては亀の甲羅のような模様になっている。
やがて目的地に到着して車を降り、目の前のなだらかな丘に登る。
丘の麓で標高マイナス125m、頂上に上がってもマイナス50mなのだが、これが陸上では世界で一番低いところにあるダロール火山。
岩がゴロゴロする道を上がっていくとやがて
足元に不思議な岩が表れてきて、さらに先には
噴煙が上がっているのが見えてくる。
ふと横を見ると
まるで失敗した目玉焼きのような光景。
その先には一面の黄色。
これがこの火山の火口で、硫黄や硫化鉄がなんとも派手な景色を作っている。
水が溜まっているところでは緑色の強酸性の池ができ、
これが棚田のようにも見えて美しい。この光景こそが見たくてここまで来たのだ。
熱い蒸気や熱水を噴き出す噴出孔もあるし
なにかの生き物が孵ったあとのように見えるものもある。
今までどこでも見たことがない光景ばかりで、しかもこんなに間近で見られるのが不思議なほど。
おかげでここはすでに各国からの観光客だらけなのだが、セルフィーに夢中な人たちが大勢いても絶景スポットもたくさんあるので困らない。
今日はあいにくの曇天で青空をバックに、と言うわけにはいかないが、添乗員の曰く「晴れていたらとてもこんなに長くここにはいられませんでしたよ。」
ロンプラにもここは「34.4℃と世界でも最も年間平均気温が高いところ」とあるので、30℃はなかったであろうこの日はラッキーだったらしい。
この向こうはエリトリアだという景色を後に丘を下りると、麓にはさらに車が増えていた。
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