3月24日 続き
今回上山田温泉で泊まったホテルプラトンは旬樹庵というグループの宿で、同じ温泉内にある姉妹館で湯めぐりができる。
フロントでもらえるこの地図が手形。もちろんこれがこのお宿を選んだ理由。
そこで早速、まずは一番遠い「湯本 柏屋」さんへ。
ロビーに入って「湯めぐりを」と言うと、紙を見ることもなくすぐ「どうぞ」とフロントの脇にある浴場を案内される。
脱衣場との境はガラス張りになっていて
入るとぷーんと硫黄泉独特のにおいがする。
変わった形をした浴槽は2つに分かれていて、それぞれ二人も入ればいっぱいになってしまいそうだけれど、40℃ほどと適温のお湯はきれいに青みがかって、ほんのわずかに湯花が見える。
上山田温泉26、27、30、32、35、40、41、43、46号と9つもの源泉をブレンドしてかけ流しているそうだが、湯温が高くなく、癖も少ないのでゆっくり入れる。
ただしこちらの浴場、広い上に換気が良すぎていささか寒い。
そこで続けてホテルのすぐ近くにある「若の湯」へ。
ここも浴場は1階にあって、あまり大きくない脱衣場から浴室に入ると
ここは湯気がもうもうとこもって暖かく、お湯は白く濁って42℃ほどとちょっと熱め。鮮度も申し分なく喜んで浸かっていると、脇にドアがあることに気が付いた。
開けてみると壁と壁の間に陶器の浴槽がかなり無理やり作ってある。一応露天ということになるだろうか、こちらは透明のお湯でちょっとぬるめ。
若の湯もかけ流しの硫黄泉だが、こちらは城山1,2,3号と源泉が違う。
とてもいいお湯でしっかりよく温まる。
若の湯さんのすぐ近くにはもう一軒、「ゆうざん」という宿があるが、ここは初日はお休みだったので翌日の夕方いただきに行った。
フロントの前、広い湯上りどころと売店に挟まれた入り口から入ると
こちらの脱衣場は広く、浴室、浴槽も一番大きい。
お湯は柏屋さんと全く同じながら、こちらは加温、循環ろ過、塩素消毒あり。
とは言え広くて設備の整った浴場は使いやすく、窓の外のいまだクリスマスっぽい電飾もご愛敬。
グループのお宿は正直どこも設備がいささか古くなっているが、スタッフの対応はとても気持ちよく、他にお客さんが全く来なかったのでゆうゆうとお湯を楽しませていただいたが、これは喜んでばかりもいられないかも。
気持ち良く温泉を楽しんだら夕食の時間。ホテルの夕食は付けなかったので外に出るが、上山田温泉内の食事処は昼のみ営業の所が多くて、選択肢があまりない。
なんとかGoogle Mapでホテルの近くにレストランを見つけたので行ってみると、昼間もあまり人通りのなかった道は車もあまり通らず街灯もまばら。温泉街をはずれると周りは普通の民家が立ち並んでいて一層静か。
そんな所で目指す店の看板が現れるがこれが紛らわしくて、この看板の所ではなく、次の角を曲がらないといけない。
そして曲がるとほとんど真っ暗な住宅街の先に明るく輝く一軒があって、これが目指す「六花亭」さん。
店内はステンドグラスがあったり、天井から唐傘が下がっていたりと独特の雰囲気で、バーカウンターがあるかと思うと座敷もあり、テーブルは3つ。
入った時にいた先客は少しすると帰ってしまったが、入れ替わるようにお客さんがぽつぽつとやってきて、こんな奥まった所なのに、と感心する。
メニューにはパスタやステーキ、ハンバーグなどが並んで洋食屋さん。
中にお勧めの看板メニューとあったので豆腐ステーキと言うものを選んでみると
丸々一丁が揚げ出しのような衣をつけて焼かれていて、上にかかっているのはかなり甘目でお味噌も使っているようなドロッとした餡。洋風というより和風なのでご飯によく合い、これは味噌汁がほしいところ。食後のコーヒーもいただいて、これで1200円はお安い。
また真っ暗な中を歩いて帰って、〆はホテルのお風呂へ。
2階のフロントの奥にある浴室はなぜか男女が遠く離れているが
浴場はそれほど大きくはなくて、付属する低温サウナは一人でいっぱいのトイレサイズ。
こちらのお湯は千曲温泉1,2,3,4号と他とはまた違った源泉で、やはり単純硫黄泉ながら匂いもほとんど感じず特徴がない。
が、お仕事帰りの人にはこれぐらいがいいのかもしれない。
温泉好きには湯めぐりが楽しい旬樹庵グループだった。
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「とぐら」!勉強になります。
そして北から東から、源泉かけ流しに
浸かりまくっていらっしゃる。
うらやましいです。
スーパー銭湯じゃなくてちゃんとしたお湯が恋しい。
日本中どこにでも温泉あるから、やっぱりこの国はいいですね。