文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

書評:虫たちの生き残り戦略

2015-04-06 18:20:43 | 書評:学術教養(科学・工学)
虫たちの生き残り戦略 (中公新書)
クリエーター情報なし
中央公論新社


 実は私、昆虫大好きで、子供のころは昆虫博士になりたかった。だから、昆虫図鑑や虫に関する本を読むのが大好きだった、さすがに、中学生くらいになると、この道で飯を食べていくのは大変だと気づき、この夢はすっぱり諦めたのだが、「三つ子の魂百まで」の言葉があるように、今でも、昆虫関係の本があると、つい読みたくなってしまう。

 昆虫の種類数は、全動物の70%以上を占め、未発見の者まで入れると300万種以上にもなると言われている。本書、「虫たちの生き残り戦略」(安富和男:中公新書)は、その昆虫たちの繁栄の秘密を探ろうとするものだ。

 本書中には、24種類の昆虫たちについて、生き残っていくために、どのような巧妙な仕組みを身につけているかが語られている。そのなかから、いくつか興味深いものを紹介してみよう。

 まずは、鶏糞のなかで育つガイマイゴミムシダマシという甲虫。鶏糞だけでなく、イエバエの幼虫や卵なども食べてくれるという、人間にとってはありがたい虫だ。イエバエの発生を抑制するのに、シロマジンという殺虫剤が使われるのだが、なんとこの薬は、ガイマイゴミムシダマシにとっての強壮剤となり、繁殖力が増すというのだ。

 次に、どこでも見かける蝶の代表のようなモンシロチョウ。この蝶は、はるばる海を渡って、大陸から日本に移住してきたという説が有力らしい。あの可憐な姿からは想像できない、驚くような飛行能力だ。人間には、モンシロチョウの雌雄の区別はぱっと付かないが、彼らの目で見ると、雌の翅は紫外線が輝いているため、雄は容易に識別ができるという。

 マダラチョウの生態も面白い。雄は、毒であるピロリディン・アルカロイドを植物から摂取し、これを性フェロモンの材料として使うのみならず、交尾の際にメスに分け与える。メスは更に、卵にピロリディン・アルカロイドを移して、外敵からの防御に使うのである。

  「雪虫」とも呼ばれるトドノネオオワタムシは女性優位だ。通常は単為生殖でメスを生み、晩秋のころになって初めてオスが出現する。これは、冬越しのため、有性生殖により、卵を生産するためなのだ。

 このほか、シロアリには、働き蟻や兵蟻にも雌雄の区別があるとか、カマキリは原ゴキブリ類から進化をしたということなど、興味深い話題が満載である。本書を読めば、昆虫たちが、実はすごいやつだったということが実感でき、彼らが愛おしくなってくるのではないだろうか。しかし、最近は、これだけ環境への適応性に優れた昆虫たちも、見かける種類がどんどん少なくなっている。一度失った生態系を回復するのはほとんど不可能である。たまには、本書のような本を読んで、自然環境の大切さに思いを寄せてみることも必要だろう。

☆☆☆☆

※本記事は姉妹ブログと同時掲載です。
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インド料理のアナンドローク(広島市を歩く147)

2015-04-06 18:01:31 | 旅行:広島県
 今日は、数年前に手術した眼の定期検診日。眼圧検査、視力検査、眼底写真や、網膜のCTを撮ったあと診察。以前は、昼過ぎまでかかったこともあったが、最近は以前より速く終わり、11時ごろには解放された。

 ちょっと用足しをして、それから、どこかで昼食を取ろうとうろつく。見つけたのが、大手町にある、下の写真のインド料理の店、「アナンドローク」。




 注文したのが、ランチメニューのうちBセット。これだと、カレーは5種類から2つ選択できる。選んだカレーが、チキンとキーマ。サラダ、ナン、ライス付だ。値段は、確か830円だった。小さい皿に載っているのは、サービスで出てきたもの。名前は聞いたけど、忘れてしまった。





 カレーを食べたせいだろうか。今日は、いやに体がぽかぽかしているような気がする。


○関連過去記事
広島東照宮(広島市を歩く146)
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