ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件4 (ファミ通文庫) | |
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“文学少女”シリーズで有名な野村美月による、女装少年コメディ、「ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件」(ファミ通文庫)の第4巻。主人公は、シャールという17歳の男の子。天才と評判の高かった双子の姉グリンダが姿をくらましたため、身代わりとして友好国の王族の家庭教師として送り込まれ、男の娘として暮らす毎日。
この巻では、グリンダ(実はシャール)が大好きな、11歳の竜樹王子に縁談が持ち上がる。相手は6歳歳上の、オーランド大公の姫君で、付いた二つ名がなんと「鮫殺し」。なんでも、領海を荒らす人食い鮫と槍一本で三日三晩戦って退治したらしい。いきなり、こんなネタで吹き出させてくれる。
そして、竜樹の前に現れたのは、シャールの言葉を借りれば、、「30歳、おっさん、職業狂戦士」と突っ込んでしまうような、重量感満点のお姫様。もう、笑い死にしそう。もちろん、これにはオチがあるのだが、女の子と周りから思われていることで巻き起こる珍妙なエピソードは、爆笑の連続。
天才の姉と違って、お肌スベスベ以外は、何の取り柄も無かった女装少年が、お城で起こる色々な事件を解決していく。そして、女装しているにも関わらず、なぜか事件が終わった後には、彼のことを好きな女の子が増えていく。これは、シャールの一種の成長物語なのだろうか?
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