文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

放送大学面接授業「認知行動療法入門」2日目

2015-04-26 20:55:55 | 放送大学関係
 今日は、1週間ぶりに、放送大学面接授業「認知行動療法入門」の受講だ。2日連続で行われるというパターンが多いのだが、今回は、1週間おいて、2日間行うというパターンが結構ある。

 実は、この1週間の間に、宿題が出ていた。毎日の行動を記録し、その時の心の状態を一言の言葉と数値で記録するというもの。正直、普段あまり、感情が動くようなタイプではないので、書くのに多いの困った。

 この「認知行動療法」には、様々な理論や手法があるようだが、今回の内容は、困った行動を減らすより、良い行動を増やすようにした方が良いということや、不安の原因となることを回避すれば、一時的に不安レベルは解消するが、その後ずっと、また起きるかもしれないという不安が続くので、逃げないようにすれば、自然に不安は消えていくということ。リラックスする為の呼吸法や、考え方にはクセがあるので、根拠と反証を検証して、バランスの良い考えをする必要あるということなど。

 実際の生活にも取り入れられるようなことが多かったので、できるだけ活用していきたいと思う。



○関連過去記事
放送大学面接授業「認知行動療法入門」1日目
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書評:封印された鉄道史

2015-04-26 19:42:41 | 書評:学術・教養(人文・社会他)
封印された 鉄道史(文庫)
クリエーター情報なし
彩図社


 駅の売店で見つけた、「封印された鉄道史」(小川裕夫:彩図社)。

 まず断っておこう。私は、テツではない。断じてテツではない。だから、この本も、「鉄道」というキーワードにに反応して買った訳ではない。反応したのは、「封印された」という言葉だ。「鉄道」の歴史に、どんなおどろおどろしい闇が潜んでいるのか。想像していたのは、例えば、「呪いのトンネル」とか「謎の幽霊列車」とかいった類のものだ。ミステリー好きの私としては、何とも期待が高まってしまうのだが、残念ながら、予測していたものとは、少し違っていた。

 べつに、鉄道に関する恐ろしい因縁といったようなものが紹介されているわけではない。いうなれば、本書は、鉄道にに関するかなりマニアックな豆知識集とでも言った方が良いのだろうか。1872年(明治5)に日本に初めて鉄道が開通して、はや140年以上も経ている。その影には、驚くようなことも数多く存在したというのは、当然と言えば当然なのだろう。本書には、そんな驚きのトピックスが60も収められている。これが、読みだすと途中で止まらないくらい面白いのだ。

 いくつか紹介してみよう。まず、現金輸送のためにつくられた、マニ30形という車両である。最初のうちは、この列車についての情報が比較的オープンだったが、やがて、保安上の理由から、その存在自体が隠され、鉄道ファンの間でも、タブー扱いされるようになったという。このマニ30は、現在では廃車となっているが、1両のみ、北海道小樽市総合博物館に寄贈されているそうだ。いったいどのようなものなのか。興味がある人は、行って見られたらよいだろう。

 面白いのは、かって、都市部から、農村に、肥料となる人糞を運んだ、「黄金列車」と呼ばれるものが存在していたということ。特に活躍したのは、燃料不足でトラック輸送が停滞した戦時中だそうだ。都市部から輸送された糞尿は、沿線に設置された貯留層にためられ、農家が引き取ることになっていたようだが、中には引き取り手がなく、貯留層が溢れ出ていたものもあったらしい。さすがは、お役所仕事。今も昔も変わらないようだ。

 悲惨なのは、線路の保守を行っていた線路工手たちだ。ある程度以上の年齢の方は覚えているだろうが、昔は、列車のトイレから覗くと、下の線路が見えていた。つまり列車は、乗客の糞尿を垂れ流しながら走っていたのである。この被害を一番受けたのは、線路工手たちだ。列車をやり過ごしたとき糞尿まみれになってしまうのだから。そのうえ、彼らは、時には、事故の轢断死体の処理までさせられたという。

 このほか、「容疑者を鉄道護送する際にはどうしているか」、「東京駅には事故にあった死体を安置する霊安室がある」といったことや、「整備新幹線の影で在来の地元鉄道が破壊されている」という話、関西の「(旧)国鉄と私鉄とのバトル」の話など、鉄道ファンには興味深い話題が満載だ。テツのかたには、テツ分を上げるためにお勧めしたいし、私のようにテツでない人でも十分に楽しめる一冊である。

☆☆☆☆

※本記事は、姉妹ブログと同時掲載です。


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