![]() | 3年で年収1億円を稼ぐ 「再生」不動産投資 |
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ぱる出版 |
・天野真吾
著者は、サラリーマンとして企業に勤務する一方で、「再生」不動産投資を行ってきたという。著者が強調しているのは、「不動産投資」は、「投資」という名はついているものの、「事業」として行わなければならないということだ。
不動産には、いろいろな利害関係者がいる。大家、入居者はもちろんのこと、不動産の仲介会社や管理会社などである。大家は、目先の利益に惑わされることなく、これらの利害関係者とWin-Winのいい関係を作っていかなければならないのである。つまりは、自分のことだけを考えるのではなく、どうしたら、これらの利害関係者にとっても好ましいことになるのかを考えていくことが大切なのだ。
これは、別に不動産投資に限らず、あらゆる事業でも成り立つものなので、不動産投資を直接やらない人にとっても多いに参考になるものと思われる。しかし、これを「事業」と考えずに、単なる「投資」と考えると、忘れがちになるのだろう。
本書においては、それを「おしい大家」と「できる大家」にわけて、それぞれの考え方を紹介している。」もちろん、見習わなくてはならないのは「できる大家」の方だ。大家をやるというのは、決して「不労所得」を得るためではない。色々な人に喜んでもらうサービス業を始めるつもりで取り組んでいかないと、残念な結果になってしまうのである。
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※初出は、「風竜胆の書評」です。