皆さんは、このタイトルにある「野原ひろし」という名前に心当たりはないだろうか。そうあの幼稚園児が大活躍?(大暴れ?)する超人気漫画の、当の幼稚園児の父親の名前である。ちなみに幼稚園児からは「父ちゃん」と呼ばれている。
そう、この漫画は、父親の野原ひろしを主人公にしたあの漫画のスピンオフなのである。ただ、本編より、こちらの方がきりっとした感じだが(笑)。営業の仕事をしている主人公は外回りが多い。だから昼メシは外食が多くなる。この作品のテーマは、彼が入ったお店で出会った様々な昼メシなのである。
2016年から「月刊まんがタウン」(双葉社)に連載中で、単行本としては、現在6巻まで出ているようである。各巻には9話収められているので、1巻につき9つの昼メシを紹介していることになる。各話には、〇〇の流儀(〇〇には昼メシの名前が入る)というタイトルがつけられており、出てくるのは、個人でやっている店から、移動販売の店、チェーン店まで。店は、仮名のようだが、そのモデルになった店があるらしい。
知らない女子に見栄を張って激辛カレーを注文したり、自意識過剰気味の女子店員に自分を狙っていると誤解されたり、後輩とパンケーキを食べに行って、二人とも女子になったりと笑えるシーンが多い。本編の方はあまり私の好みではないが、これはなかなか面白い。
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※初出は、「風竜胆の書評」です。