今日郵便受けを覗くと、秋田大学通信教育の「資源と地球環境」が戻って来ていた。結果は、A90。ただし、これは1単位しかないので、累計5単位ゲットとなる。ちょうど修了認定のための半分となるので、12月までにあと5単位とらないといけない。ちょうど今やっていることも区切りがつきそうだし、少しペースを上げよう。
2006年(原書は2005年)の「ニューヨークの魔法使い」から始まった<(株)魔法製作所>シリーズも10年以上の時を経て、これがグランドフィナーレ。最後は、ヒロインのケイティは、愛しのオーウェンと結婚式を挙げて、ハッピーエンド。しかし、何も事件が起こらない訳がないのがこのシリーズだ。
少し背景についてお話すると、ケイティは、魔法に免疫がある(要するに魔法が一切効かない。その代わり魔法は一切使えない。)免疫者(イミューン)と呼ばれる人。彼女が勤めるのが、(株)魔法製作所(通称MSI)という会社。彼女の免疫者としての能力を見込まれてスカウトされたのである。今回ケイティが結婚する恋人のオーウェンは、MSIの研究開発部理論魔術課の責任者で強力な魔法使い。
普通の人には魔法があることを気づかれてはならないというのが魔法界の掟のようだが、ある思惑から、わざと魔法を人目に触れさせようとする連中がいた。いったい何者が何のために。これを解き明かすのがこの巻のテーマである。ケイティ、自分は魔法が使えないのに、結構活躍している。
さてこの巻では評議会(カウンシル)の調査員といて嫌味な人物が出てくる。評議会とは魔法界における警察(検察)と裁判所を足したような組織だ。こういった作品には、よくこんな人物が出てくるのだが、大体は悪い奴と相場が決まっている。多分こいつも悪い奴だろうと思っていたのだが、途中から出てこなくなった(最後の方に名前だけ出ていたが)。いったいあの嫌味な感じはなんだったんだろう(笑)。
少し細かいことを言うようだが、この作品には、「魔法」と「魔術」が区別されずに使われている。「魔術」というと何かタネがありそうで、こだわる人もいる。シリーズ名も「魔法製作所」となっているので、ここは、「魔法」に統一した方がいいと思うのだが。原本の方で2種類が混同して使われていたのだろうか。
ともあれ、このシリーズ、ずっと読んできているので、終わってしまうのは少し寂しい。麻雀には、泣きの半荘という言葉があるが、二人のその後を描いた作品をもう一つ出してくれないかな。
☆☆☆