この作品を一言で言えば、なろう系異世界悪役令嬢ものとでも言おうか。主人公が乙女ゲームの悪役令嬢として、生まれ変わって、バッドエンドを回避するために色々とやらかしちゃうというもの。悪役令嬢にはバッドエンドがつきものなのだが、そうなってしまうと、自分は追放、家は潰されてしまう。
主人公は公爵家令嬢のアストリッド・ゾフィー・フォン・オルデンブルグ(通称アストリッド)。前世ではミリオタ女子大生だが、気が付けば乙女ゲームの世界で、4歳の養女になっていた。持ち前の魔力とミリオタ知識で、なんとかバッドエンドになる未来をぶっ壊そうと、アストリッドの快進撃が始まる。いざとなったら、国ともケンカできるような力をつける。そう4歳の幼女でも、中身は大人なのだ。
タイトルにある現代兵器というのは、彼女がミリオタの知識と魔法を組み合わせて、それに近いものをつくるというわけだ。いくらミリオタでも、銃の細かい構造などは知らない。そこで登場するのが地の精霊ノームというわけだ。見た感じは小さいおじさんなのだが、アストリッドの考えたものを完璧に仕上げてくれる。要するに細かいところは丸投げというわけだ。
これまで、色々な悪役令嬢ものを読んだが、これだけ主人公がはちゃめちゃに暴れるのはそうないだろう。今後の展開がなんとも楽しみ。
☆☆☆☆☆